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十二夜【時を超える花言葉】
12-1~side by 桜太~
しおりを挟むぐだぐだ・・・
べたべた・・・
「ねぇ・・・しぃちゃん・・・」
「・・・も、やだ・・・むり・・・」
「・・・・・・シないからギュッてしたい・・・」
「んっ・・・や、だ・・・」
一晩中抱き合っていた。
上り詰めて果てて、落ちるように椎娜を抱きしめて眠り、ふっ・・・と目が覚めて、腕の中にある温もりと匂いに安心して、また眠り・・・目が覚めて強請り、奪うように何度も抱いた。
やだ、と拒否する椎娜を抱きしめて、うなじに鼻を埋めて匂いを吸い込む。
一緒にいすぎて、何度も重なって混じりあった身体も体液も匂いも、もう俺のだ・・・。
「椎娜・・・」
「・・・・・・あんまり嗅がないでよ」
スー・・・
ハー・・・
クンクン・・・
「ちょっと、桜太」
「・・・やだ」
「やだじゃない」
「なんでよ、嗅がせてよ!」
「ちょっ・・・噛まないでっ」
ハグハグ・・・
匂いも、肌も美味しそうに晒されてるのに、無理言うなよ。
「~~!!お・・・っぅ、た!!」
無理やり腕から抜け出して、椎娜はベッドに転がって恨めしそうに俺を見る。
寂しくなった腕の中はひんやりと寒い。
あった温もりが無くなっただけで、こんなにも、冷たい。
「・・・・・・なんで?そんなにいや・・・・・・?」
ちょん、と触れた指先をツンツンと弾く。
なんで逃げちゃうんだよ・・・
「・・・だって、臭いもん・・・汗かいたし・・・なんか・・・えっちの後って、「えっちしました」って・・・わかるから・・・」
・・・・・・?
「・・・俺とシたんだし、俺だし、俺しかいないのに、ダメなの?その、えっちの相手は俺なのに?」
なんの問題があるの・・・???
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