三度目の人生でもあなたを探し続けている

ものくろぱんだ

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少女の始まり

ドレイになったハイネ

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「新しい商品です」

せっかくアトワのためにとってきたお花はとられちゃって、こわいおじさんたちの前にやってきた。

おひげの生えたふとったおじさんは、おひげをいじりながらこっちを見る。

「ふん、地味だな」

がーん。

いいもん、アトワはかわいいって言ってくれるもん。

そんなふうに思ってたけど、おじさんたちの目がこわいし、他の子たちもずっとうつむいてて、だんだんこわくなってきた。
アトワはいつむかえにくるの?

アトワ。
アトワ?

「あとわ······」
「まあ、いい。珍しい色をしている、それなりの値で売れるだろ」

小さく言ったことばは、おじさんの大きな声にけされた。

「わっ」

ぐいぐいひっぱられて、ふくをぬがされた。
びっくりしているうちにかわいくないおようふくをかぶせられて、着た。

「今日から、お前は奴隷だ」
「どれー?」

おいしいのかな、それ。
そんなことを思ってるうちに、わたしはばしゃにのせられた。

アトワ、まだむかえにこないかな。
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