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第5章 ロケット
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なら、もしかしたら近くにいるのかもしれません。
隣にいた美雲丸が、ロイドに尋ねました。
「お前は今も鴫野宮家の庭にいるのだろう? 何故今まで姿を現さなかった。こがねが他の付喪神達と交流していたのは見ていたはずだ」
「カッ! 説教くせぇ事言うなや。てめぇにだけは言われたくねぇよ。俺の前の主が、どうして鴫野宮家を追い出されたか。忘れたとは言わせねぇぜ」
ロイドは敵意を剥き出しに美雲丸を睨みました。
「全部、てめぇのせいだろうが。鴫野宮家の家宝、日本刀美雲丸。それを盗んで隠したという冤罪で、真琴は追い出されたどころか、継ぐはずだった料亭も奪われた!」
声に恨みを孕んでロイドは叫びました。私達の誰もが硬直するほどの怨恨でした。
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「カッ! 説教くせぇ事言うなや。てめぇにだけは言われたくねぇよ。俺の前の主が、どうして鴫野宮家を追い出されたか。忘れたとは言わせねぇぜ」
ロイドは敵意を剥き出しに美雲丸を睨みました。
「全部、てめぇのせいだろうが。鴫野宮家の家宝、日本刀美雲丸。それを盗んで隠したという冤罪で、真琴は追い出されたどころか、継ぐはずだった料亭も奪われた!」
声に恨みを孕んでロイドは叫びました。私達の誰もが硬直するほどの怨恨でした。
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