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第4章 ブレスレット
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赤松さんを含め、悩みを抱えた人達を沢山、失くし物屋で見てきました。彼らが付喪神達との逢瀬を通して、悩みや苦しみが解決していくのは嬉しかったです。
しかし、ひとつ思いました。
どんなに他人の悩みを解決しても、自分の悩みは解決しないのだと。
「おー。焼けた、焼けた」
ふと我に帰ると、いつの間にか弦介さんが焼き上がった焼きおにぎりを運んでいました。土間に繋がる和室の中心、脚の低いテーブルへ。
ルリナは姿を現していません。今日のあかり堂は、とても静かでした。
「こがねさん、早く食べよう」
「はいはい」
弦介さんは胡座をかきました。私は向かいに座ります。
「いただきます!」
弦介さんはパクッと一口食べました。
しかし、ひとつ思いました。
どんなに他人の悩みを解決しても、自分の悩みは解決しないのだと。
「おー。焼けた、焼けた」
ふと我に帰ると、いつの間にか弦介さんが焼き上がった焼きおにぎりを運んでいました。土間に繋がる和室の中心、脚の低いテーブルへ。
ルリナは姿を現していません。今日のあかり堂は、とても静かでした。
「こがねさん、早く食べよう」
「はいはい」
弦介さんは胡座をかきました。私は向かいに座ります。
「いただきます!」
弦介さんはパクッと一口食べました。
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