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第3章 万年筆
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一週間、経ちました。相変わらず、家と学校とあかり堂をグルグル回る日々でした。
気温は下がり、残暑も無くなり、爽やかで過ごしやすく、京都に訪れる観光客も増えました。我が料亭鴫清も大忙しです。家族は溜まった疲れやストレスを私に嫌味を言う事で発散しています。迷惑です。
彼らに私の出生に関して……私が生まれた時何かあったのか聞きたかったのですが、落ち着いて会話出来そうにないです。私を虐げる事は、何か理由がありそうなのに。
学校も少々居心地悪いです。竹内くんを避けるように行動しているので。向こうも私と目を合わそうとしません。
しかし赤松さんと会話する時間は癒されます。どうでも良い事をベラベラ雑談するのは楽しいです。赤松さんの話は面白いですし。
とはいえ、彼女が抱えている悩みに関しては話してくれません。こちらも聞き出そうとはしません。話しにくい事なのだろうと察し、自然と打ち明けてくれる時を待つべきだと判断しました。
私も、私の悩みというか、失恋に関して話してませんしね。自分の秘密を隠したままなのに、そちらだけ告白してほしいなんてフェアじゃないでしょう。
でも、このままで良いのだらうか……。
どちらの悩みも解決しないまま日々が過ぎていく。本当にそれで良いのか、迷いました。
気温は下がり、残暑も無くなり、爽やかで過ごしやすく、京都に訪れる観光客も増えました。我が料亭鴫清も大忙しです。家族は溜まった疲れやストレスを私に嫌味を言う事で発散しています。迷惑です。
彼らに私の出生に関して……私が生まれた時何かあったのか聞きたかったのですが、落ち着いて会話出来そうにないです。私を虐げる事は、何か理由がありそうなのに。
学校も少々居心地悪いです。竹内くんを避けるように行動しているので。向こうも私と目を合わそうとしません。
しかし赤松さんと会話する時間は癒されます。どうでも良い事をベラベラ雑談するのは楽しいです。赤松さんの話は面白いですし。
とはいえ、彼女が抱えている悩みに関しては話してくれません。こちらも聞き出そうとはしません。話しにくい事なのだろうと察し、自然と打ち明けてくれる時を待つべきだと判断しました。
私も、私の悩みというか、失恋に関して話してませんしね。自分の秘密を隠したままなのに、そちらだけ告白してほしいなんてフェアじゃないでしょう。
でも、このままで良いのだらうか……。
どちらの悩みも解決しないまま日々が過ぎていく。本当にそれで良いのか、迷いました。
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