不良探偵ダン・エルトン

ヲダツバサ

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第1章 過去と今とダン・エルトン

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「私の言う事、全て疑うつもりですか」

「そんな事ねぇよ。だがレイは拳銃を見てないし、実際無かった」

「あの人が隠したのよ! レイさんが、何か企んで」

「企んでるのは、あんたの方じゃないのか? あんたの証言は自然に聞こえて不可解な点が多い。それに、だ。レオの利き手は左だ。さっきレイが言った」

 ブレンダは気が動転して失念していたのか。聞き手の逆の手で持っていた、違和感に。

 これから問い詰めてやろう、と思ったんだが、思わぬ邪魔が入った。そいつは外から急に馬車のドアを開いた。

「あー、失礼。うちの新人がどうも無礼を働いたようで。あー、謝罪申し上げますね」

「げっ」

 白髪混じりの小男。俺のクソ先輩が水玉模様のジャケットという派手な服でご登場だ。

「エルトン、お粗末な推理だな」

 俺は先輩様に引っ張り出された。

「それでも探偵かね? あー、証拠も無いみたいだし」

「警察の連中が探してる」

 シェリーも慌てて降りてきた。シェリーと先輩様が初対面なので紹介してやる。

「ランディス、こっちはシェリー。シェリー、この人は探偵社の先輩。俺を奴隷扱いしやがる酷い奴だ」

「あー、どうも、可愛らしいお嬢さん。それよりエルトン、全部警察任せか? あー、そりゃいけないね。我々探偵は冤罪を防ぐため、警察の捜査を見張るよう生まれた。奴らを、えー、彼らを野放しにしてどうする?」

「チッ。分かってるよ」

「あー、分かってないね。サボりたいって顔に書いてある」

「証拠探しはメンドイんだよ……」

 エリオットが馬車のドアを閉めた。エリオットは先輩様と知り合いだから紹介する必要はねぇや。


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