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第198話 剣術大会㊺
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「ふぅ。落ち着け」
ルークは自分に向かって言葉を掛ける。
直ぐにでも会場に飛び出して言って自分の思っている人物と同一人物か確認したいという衝動に駆られたが自制する。
(確か、紹介では大将軍と言っていたな。俺が思っているのと同一人物なら7年前は将軍だった。充分可能性はある)
「また、戦えるのか?」
ふと呟く。
「・・・いやそんなことはないか。特別ゲストと言われていたしな」
ルークは戦う可能性が無いことを残念に思った。
「・・・俺は今、残念と思ったのか?」
自分の気持ちに驚く。
ルークは今まで必死に生きてきた。
普通であればまず自分の感情を優先するものだが、ルークの場合それらを後回しにして戦ってきた。
少しずつ自分のための行動が出来つつある。
「思えば軍に入る前はそうだったな」
ルークが懐かしそうに呟く。
悪くない気分だった。
「バグラス大将軍。何度も申し上げますが、この度は遠方のこちらまでお越しくださり誠にありがとうございます」
レッドの紹介が終わった後、ボルンの領主がバグラス大将軍に礼を言う。
「は~はっは~。そう何度も言わなくて結構だ。ボルン領主よ」
バグラス大将軍が答える。
年齢は50歳前後。
平均的なボルン領主の身長を頭一つ分は大きい大柄な男である。
身長だけでなく筋骨隆々な体格によりボルン領主とは大人と子供位の差を感じる者もいるだろう。
その他で一番目立つのは右腕が義手であることだろう。
「儂は、今まで長年戦ってきたセインツ王国という国を見て見たかったのだ。逆に機会をくれて感謝しておる。おっと、これも何度目かになるが敬語は苦手でな。勘弁してくれよ?」
茶目っ気たっぷりに話すバグラス大将軍。
「ふふ。もちろんです。お気になさらず大丈夫ですよ。メリッサ近衛騎士隊長も来てくださり本当にありがとうございます」
ボルン領主がバグラス大将軍の言葉に笑ってから、今度はメリッサに向かって礼を言う。
「とんでもないです。むしろ国王様が来られず申し訳ございません」
メリッサがそう答える。
「仕方がないでしょう。事情は承知しておりますので無理からぬことです」
「そう言っていただけると助かります。国王様も本当に残念がっておりました」
メリッサがボルン領主に頭を下げながら言う。
国王は先日の反乱の件やケビン領主関係のごたごたで『剣術大会』に来られなかった。
メリッサに何度も様子を事細かに報告してくれと何度も頼むくらいとても残念にしていた。
「それは光栄です」
「儂も残念だ。セインツ王国の国王に会えるチャンスだったのだからな」
ボルン領主の後にバグラス大将軍がそう呟いた。
ルークは自分に向かって言葉を掛ける。
直ぐにでも会場に飛び出して言って自分の思っている人物と同一人物か確認したいという衝動に駆られたが自制する。
(確か、紹介では大将軍と言っていたな。俺が思っているのと同一人物なら7年前は将軍だった。充分可能性はある)
「また、戦えるのか?」
ふと呟く。
「・・・いやそんなことはないか。特別ゲストと言われていたしな」
ルークは戦う可能性が無いことを残念に思った。
「・・・俺は今、残念と思ったのか?」
自分の気持ちに驚く。
ルークは今まで必死に生きてきた。
普通であればまず自分の感情を優先するものだが、ルークの場合それらを後回しにして戦ってきた。
少しずつ自分のための行動が出来つつある。
「思えば軍に入る前はそうだったな」
ルークが懐かしそうに呟く。
悪くない気分だった。
「バグラス大将軍。何度も申し上げますが、この度は遠方のこちらまでお越しくださり誠にありがとうございます」
レッドの紹介が終わった後、ボルンの領主がバグラス大将軍に礼を言う。
「は~はっは~。そう何度も言わなくて結構だ。ボルン領主よ」
バグラス大将軍が答える。
年齢は50歳前後。
平均的なボルン領主の身長を頭一つ分は大きい大柄な男である。
身長だけでなく筋骨隆々な体格によりボルン領主とは大人と子供位の差を感じる者もいるだろう。
その他で一番目立つのは右腕が義手であることだろう。
「儂は、今まで長年戦ってきたセインツ王国という国を見て見たかったのだ。逆に機会をくれて感謝しておる。おっと、これも何度目かになるが敬語は苦手でな。勘弁してくれよ?」
茶目っ気たっぷりに話すバグラス大将軍。
「ふふ。もちろんです。お気になさらず大丈夫ですよ。メリッサ近衛騎士隊長も来てくださり本当にありがとうございます」
ボルン領主がバグラス大将軍の言葉に笑ってから、今度はメリッサに向かって礼を言う。
「とんでもないです。むしろ国王様が来られず申し訳ございません」
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「仕方がないでしょう。事情は承知しておりますので無理からぬことです」
「そう言っていただけると助かります。国王様も本当に残念がっておりました」
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メリッサに何度も様子を事細かに報告してくれと何度も頼むくらいとても残念にしていた。
「それは光栄です」
「儂も残念だ。セインツ王国の国王に会えるチャンスだったのだからな」
ボルン領主の後にバグラス大将軍がそう呟いた。
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