戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石

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第100話 作戦②

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「ルーク」

ルマイルが部屋を出ていくのを見送った後、ミリーナがルークの方を向き名前を呼ぶ。

「どうした?」

ルークが答じると、ミリーナは一度わざとらしくこほんと咳をしてから問いかける。

「どうするつもりなの?突拍子もない思いつきだけど、まさか、一人で決着をつけに行くつもりじゃないわよね?必ずあたしも役に立ってみせるからもしそうなら連れて行って!」

「・・・」

ミリーナの意外な言葉に沈黙するルーク。

(驚いたな・・・8割型そうしようと思っていたことを指摘されるとは)

返事をしないルークにミリーナがさらに問いだたそうとしたときに漸くルークが口を開く。

「・・・まだ迷っている。誓っていうがこれはミリーナを信用していないとかそういうことじゃない。上手くは言えないが違和感を感じているんだ」

「違和感って?」

(信用はしてくれているんだ。良かった)

ルークが吐露した内容に安心した後、後半の言葉に意外なものが含まれていたためミリーナが不思議そうな顔をして問いかける。

(絵になるな)

そんなミリーナの姿を見て関係のないことを考えながらルークが答える。

「事実だけを列挙するとこうなる。
 まず、俺たちがこの街に着いたタイミングでちょうど領主の娘が拐われ、偶々俺が助けることになった。
 続いて、その娘を領主の館に連れて行くと領主と対面し成り行きで護衛をすることになった。
 さらにその直後に領主が人質となり、今の状況となっている。
 ここまでが丸一日経たない間に起きている。
 今までそんな事はなかったのに展開が早すぎないか?」

「!?・・・偶然でしょ?」

「そうかも知れない。しかし、嫌な感じがしてならない。何か大きな意思に巻き込まれているようなそんな気さえしている。つけ加えると、俺が嫌な予感を感じたときの的中率はほぼ100%だ。根拠は無いがどんな絶望的なときでも俺を今まで救ってくれたこの感覚を蔑ろには出来ない」

「・・・分かったわ」

「!?」

ミリーナが数秒で肯定の意思を示したことにルークは驚く。

「ルークの嫌な予感が正しいものとしてこれからどう動けばいいかを考えましょ」

ミリーナが割り切ったようにそう言い、ウインクをする。

「ミリーナ・・・分かった。そうしよう」

そんなミリーナの姿を見て、

‘“良い相棒を持った”

ルークは素直にそう思った。
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