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第45話 不穏な動き
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『鉄の町』を出てから数日が経った頃、ルークは道すがら勲章授与の話を耳にした。
聞きかじった話を精査するとどうやらあの村の一件で3名の騎士が勲章を授かるということのようだ。
その中の一人は騎士学校の生徒であり、最年少授与ということと最年少で騎士団入団という歴史的快挙らしい。
「この前の礼を言いたいし、勲章授与の場面なんてそうそう見れるものじゃない。行ってみるか、王都へ」
ルークはそう呟き、王都へ向かうことにした。
ルークやミリーナ達が住むセインツ王国は名前の通り王族が国王となり、統治している国である。
現国王の名はエドガード・マイヤー・セインツであり、50代半ばということを感じさせない大柄な男性である。
エドガード国王には公には9人の息子や娘がおり、何人かは同じ母親から生まれた子供はいるが大体は別であり、異母兄弟となっている。
細かくは第一王子から第四王子と第一王女から第五王女である。
現時点では第一王子のソイド・マイヤー・セインツが次期国王とされているが第二側室の子で現在30代半ばであり、正室の子は第四王子で20代半ばである。
正室であるメアリー・マイヤー・セインツは由緒正しい貴族の血筋であったが、側室のアリア・マイヤー・セインツは貴族ですらない町民の出であり、それが面白くないメアリーはアリアに対して常々嫌がらせをしていた。
そればかりか、メアリーは息子である第四王子のエルド・マイヤー・セインツに対して「どんな手を使ってでも次期国王になりなさい」と耳にタコができるくらい言い聞かせて育てていた。
「くそぉ!計画が全て台無しだ!!どうしてくれるガイル!!」
第四王子であるエルドが下手な家よりも大きな自分の部屋で近衛騎士所属第三部隊隊長のガイルに叱責する。
対するガイルは落ち着いた様子で、
「おっしゃるようにヤムイ村の件が失敗に終わったのは想定外ですが、我々とあの国との繋がりがバレた訳ではございません。故に、まだ慌てる必要は全くございません」
幾ら防音処理が施されているとは言え、自分たちと通じている国の名前を言うわけにはいかないためエルドにのみ伝わる形で話す。
「そ、そうか。ならばまだ問題ないのだな?」
エルドがガイルの言葉に落ち着きを取り戻す。
「ええ、勿論です」
当初の計画では、ヤムイ村を占拠させ目の上のたんこぶである第二部隊をヤムイ村の対応で王都から出す目論見であったがルーク達によって完全に潰されていた。
「では、またしばらくの間、影で画策するだけか?」
エルドがうんざりしたように言うのも無理はない。
ヤムイ村の件は他国との連携をするに至るまでも含め足かけ3年かかっていたからだ。
「いえ、不幸中の幸いにも数日後には勲章授与式がございます。その日に決行しましょう」
ガイルは転んでもタダで起きる男ではない。
勲章授与のときは貴族や民衆含め馬鹿みたいに浮かれるに違いない。
勲章授与の話が浮上した段階でガイルは諸々下準備を進めていた。
「ならば、その日が余の即位の日になるのだな」
エルドが一転して嬉しそうに確認してくる。
「その通りでございます」
(愚鈍な王子よ、せいぜい私の覇道の足掛かりとなるが良い)
二人の高笑いが暫くの間、部屋の中に響き続けていた。
聞きかじった話を精査するとどうやらあの村の一件で3名の騎士が勲章を授かるということのようだ。
その中の一人は騎士学校の生徒であり、最年少授与ということと最年少で騎士団入団という歴史的快挙らしい。
「この前の礼を言いたいし、勲章授与の場面なんてそうそう見れるものじゃない。行ってみるか、王都へ」
ルークはそう呟き、王都へ向かうことにした。
ルークやミリーナ達が住むセインツ王国は名前の通り王族が国王となり、統治している国である。
現国王の名はエドガード・マイヤー・セインツであり、50代半ばということを感じさせない大柄な男性である。
エドガード国王には公には9人の息子や娘がおり、何人かは同じ母親から生まれた子供はいるが大体は別であり、異母兄弟となっている。
細かくは第一王子から第四王子と第一王女から第五王女である。
現時点では第一王子のソイド・マイヤー・セインツが次期国王とされているが第二側室の子で現在30代半ばであり、正室の子は第四王子で20代半ばである。
正室であるメアリー・マイヤー・セインツは由緒正しい貴族の血筋であったが、側室のアリア・マイヤー・セインツは貴族ですらない町民の出であり、それが面白くないメアリーはアリアに対して常々嫌がらせをしていた。
そればかりか、メアリーは息子である第四王子のエルド・マイヤー・セインツに対して「どんな手を使ってでも次期国王になりなさい」と耳にタコができるくらい言い聞かせて育てていた。
「くそぉ!計画が全て台無しだ!!どうしてくれるガイル!!」
第四王子であるエルドが下手な家よりも大きな自分の部屋で近衛騎士所属第三部隊隊長のガイルに叱責する。
対するガイルは落ち着いた様子で、
「おっしゃるようにヤムイ村の件が失敗に終わったのは想定外ですが、我々とあの国との繋がりがバレた訳ではございません。故に、まだ慌てる必要は全くございません」
幾ら防音処理が施されているとは言え、自分たちと通じている国の名前を言うわけにはいかないためエルドにのみ伝わる形で話す。
「そ、そうか。ならばまだ問題ないのだな?」
エルドがガイルの言葉に落ち着きを取り戻す。
「ええ、勿論です」
当初の計画では、ヤムイ村を占拠させ目の上のたんこぶである第二部隊をヤムイ村の対応で王都から出す目論見であったがルーク達によって完全に潰されていた。
「では、またしばらくの間、影で画策するだけか?」
エルドがうんざりしたように言うのも無理はない。
ヤムイ村の件は他国との連携をするに至るまでも含め足かけ3年かかっていたからだ。
「いえ、不幸中の幸いにも数日後には勲章授与式がございます。その日に決行しましょう」
ガイルは転んでもタダで起きる男ではない。
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「ならば、その日が余の即位の日になるのだな」
エルドが一転して嬉しそうに確認してくる。
「その通りでございます」
(愚鈍な王子よ、せいぜい私の覇道の足掛かりとなるが良い)
二人の高笑いが暫くの間、部屋の中に響き続けていた。
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