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02.ロマンティストな伯爵と、非ロマンティストな伯爵
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普通の貴族令嬢であれば、疑問に思った気持ちをそのまま言葉にするなど下品と考えるでしょう。 ですが、私の親は下品な商売をする商人で、残念ながら私もその気質は色濃く受け継いでいるのですから……仕方ありませんわよね?
「許可を頂けたから、誘って頂いたのかと思っておりました……」
「えぇ、現バラデュール伯爵は私の古くからの知人です。 お願いしたいと何度も頼んでみたのですが……」
伏せられた睫毛の長さと、小さな溜息が奇妙に色っぽく話しに集中できない。
『結婚の準備を進めても、彼女の心は未だ遠く……その……アナタの家に満月の夜に花開くと言う伝説の花に愛の成就を願いたいのです』
『オマエは馬鹿か? いや、馬鹿だな……失礼した。 たかが花に頼って良好になる関係なら、自力でどうにでもできるだろう。 逆を言えば、自力でどうにもできない関係を、花に頼って何とかなると思うな』
「と、言われまして……」
「確かに、彼ならそのように言いそうですね」
彼が、バラデュール伯爵と知人だと言うなら、私もまた幼い頃から父の商売について歩くことで、幾度となくバラデュール伯爵と交流を持った。 そして、職人として独立した現在も大奥様と伯爵の姉君には懇意にして頂いている。
ですが、伯爵とは……余り仲が良くないと言うか……私は彼の価値観から外れた非合理な人間というか、私が大奥様と姉君の散財を促すというか、そんな感じで余り良くは思われていないのですよね……。
「分かって頂けますか! 彼の言い分は、ロマンがなく、美しさに欠ける。 悪い奴ではないのですが、人の持つ感性を非合理なものとして考える一面が彼の人生を貧しいものにしていると思うのですよ。 彼にも良い人ができれば、私の気持ちも理解してくれるのでしょうけど」
ディディエ様は、そっと私の身体を抱きしめるように腕を伸ばす。 だけど回された腕は、触れるか触れないかのギリギリを保つ。 そして、甘い声に熱い吐息を含ませて彼は囁く。
「前伯爵夫人にお願い出来ないものでしょうか? ダメ、ですか?」
色香漂う声に、私は硬直する。 恋愛経験のない私には少々刺激がキツイと言うか……。 この方、本当に女性関係が希薄だったのでしょうか?
「わ、分かりました。 大奥様に頼んでみますが、伯爵に見つかった場合には絶対に了承は得られないと思うのです。 なので……その時は、2人でお月見をしませんか?」
私は恥ずかしながらも彼を誘ってみた。
「えぇ、是非!! あぁ、やっぱり誘ってみて良かった。 このまま抱きしめてもよろしいですか?」
「は、はい……」
優しく壊れ物のように抱きしめられた私は、多分顔が真っ赤に染まっていたに違いありません。
「無粋な奴ですが、礼を言わなければなりません」
「お礼ですか?」
「えぇ、伝説の花を見ようと誘いを受けてくれるなら、花に関係なく2人は思いあっているのだから、花を見る必要などないだろう。 だから花にこだわらず誘うと良い。 そう彼が言ったのです。 ただ、私はやはり自信が持てなくて、花に頼ってしまいました。 情けないですよね」
苦笑交じりに語るディディエ様。
そして、私は小さく微笑む。
「いいえ、ディディエ様はとてもロマンチックな方だと思いますわ。 それに、バラデュール伯爵も、らしくなくロマンチックですわね」
「そうですね。 だけど、逆にそこまで見せたくないと頑張るのも、また彼らしくないと言うべきか……」
ディディエ様も笑っていたが、不意に綺麗な顔をキリっと引き締めて彼は言う。
「アナタは私との夜の外出を受け入れてくれた。 それだけで私は十分です。 えぇ、私は伝説の花を見たかったのではなく、アナタとの一夜を迎えたかったのです」
一瞬何を言われているのか分からず、ただ美しいディディエ様の顔を眺めていた私ですが、彼の言葉の意味。 関係を示唆された事実に気づいて、急激に体温が上がったような気がした。
「できれば、お食事もご一緒したいのですが、お迎えに来てもよろしいでしょうか?」
「……ぇ、ぁ……はい……」
恥ずかしくて、私は小さな声で返事をし、そして頷いた。
それは、まだ早朝とも言える時間の出来事で、私達は一旦別れを告げる事となる。
「どう、しましょう……」
必要ないと言われましたが、伝説の花を二人で見ると言うシチュエーションはとてもロマンチックで、物語に描かれる特別な花をモチーフにウエディングドレスを作るのは、日が足り無いにしても、花飾りぐらいは作れるでしょう。
そして私は大奥様への面会願いを手紙にしたため配達屋さんに配達をお願いした。 仕事場に再度戻った私は、大奥様へのプレゼントにと美しいストールを1枚選び、落ち着かないままに仕事をしていれば、昼前には面会を受けるとの返事を持ったバラデュール家の侍女がやってきた。
「お受け取りした手紙の返事をお届けに参りました」
侍女は、淡々とした口調で私に1通の手紙を渡してくる。
「ありがとうございます」
「すぐに見てください」
無表情なわりに強引だ。
「ぇ、あ、はい……」
『お待ちしております』
要件だけの短い文章は、男性の文字。 嫌な予感はしたものの、今更断るに断れませんよね。 そして、隠れてつく溜息。
「お返事を届けて下さりありがとうございました」
「いえ、私は仕事をしたまでです。 ところで、手紙とは別にメッセージもお預かりしております」
「な、なんでしょう……」
ディディエ様が先にお願いしていたのですから、先にダメ出し……いえそれなら面会がOKされる事などありませんね。 もしかして! 恋人のためにドレスの依頼かしら?! バラデュール伯爵もお年頃ですものね。
えぇ、きっとそうですわ!
違いありません。
そう……だと良いんですけど。
「昼食をご一緒になさるそうなので、馬車に乗ってくるようにとの事でした。 もし、来ないなら押しかけて玄関先で大声で名前を連呼すると」
「……ズイブンと子供っぽい宣言をなさるのですね……」
「主は、そう言えばシシリー様が大人しく食事においでになるとおっしゃっておりました」
「……」
「店の留守番は私がお受けいたしますので、どうぞユックリと食事を楽しんできてくださいませ」
「私の結婚が決まってから、新規の仕事はお断りしておりますの。 なので、留守番までしていただかなくても大丈夫ですわ」
「主の命令です」
そう言って、玄関先に人形のように立ち尽くした侍女は、目を閉ざし動かなくなった。
私は、時計を見て慌てながらも、華美にならず質素だが品の良いドレスへと着替え、そして店の前を塞ぐように止まっている馬車の御者に声をかければ、扉が中から開かれた。
「よぉ~~~、久しぶりだなぁ」
下品な笑みを口元に浮かべ、嫌味たらしい声色全快での挨拶……だけど、彼はとても美しい所作で私に手を差し出しエスコートをする。
彼の名は、エミール・バラデュール伯爵。 私の父親であるドナ・モルコの事業の共同経営者であり、投資者でもある男だ。
「ご無沙汰しております。 伯爵」
「つれないな。 俺とオマエの関係だろう」
子供の頃から、お菓子1個に1意地悪。 そんな付き合いの相手に私は愛想笑いを浮かべ、適当に誤魔化した。
「まぁ、いい。 どうせなら、もっと良いドレスを着てこい。 俺がポッとでのアレよりも下に見られると言うのは、なんとも気分が悪い」
「伯爵は、華美を好まないではありませんか……」
「それは、母上と姉上の好みが華美過ぎるから言っているだけだ。 考えて見ろ!! あの2人は俺と同系統の顔なんだぞ!!」
感情的になった自分を恥じるように声を押さえたバラデュール伯爵は、溜息と共に静かに告げる。
「まぁ、いい……急ごう。 食事に間に合わなくなる」
そして私は有名な貴族ご用達のレストランに連れていかれ、美味しい食事をご馳走になった。 食事終わりの茶を飲み始めた頃、バラデュール伯爵は私に告げた。
「ディディエは、今日の約束を反故にするだろう」
「許可を頂けたから、誘って頂いたのかと思っておりました……」
「えぇ、現バラデュール伯爵は私の古くからの知人です。 お願いしたいと何度も頼んでみたのですが……」
伏せられた睫毛の長さと、小さな溜息が奇妙に色っぽく話しに集中できない。
『結婚の準備を進めても、彼女の心は未だ遠く……その……アナタの家に満月の夜に花開くと言う伝説の花に愛の成就を願いたいのです』
『オマエは馬鹿か? いや、馬鹿だな……失礼した。 たかが花に頼って良好になる関係なら、自力でどうにでもできるだろう。 逆を言えば、自力でどうにもできない関係を、花に頼って何とかなると思うな』
「と、言われまして……」
「確かに、彼ならそのように言いそうですね」
彼が、バラデュール伯爵と知人だと言うなら、私もまた幼い頃から父の商売について歩くことで、幾度となくバラデュール伯爵と交流を持った。 そして、職人として独立した現在も大奥様と伯爵の姉君には懇意にして頂いている。
ですが、伯爵とは……余り仲が良くないと言うか……私は彼の価値観から外れた非合理な人間というか、私が大奥様と姉君の散財を促すというか、そんな感じで余り良くは思われていないのですよね……。
「分かって頂けますか! 彼の言い分は、ロマンがなく、美しさに欠ける。 悪い奴ではないのですが、人の持つ感性を非合理なものとして考える一面が彼の人生を貧しいものにしていると思うのですよ。 彼にも良い人ができれば、私の気持ちも理解してくれるのでしょうけど」
ディディエ様は、そっと私の身体を抱きしめるように腕を伸ばす。 だけど回された腕は、触れるか触れないかのギリギリを保つ。 そして、甘い声に熱い吐息を含ませて彼は囁く。
「前伯爵夫人にお願い出来ないものでしょうか? ダメ、ですか?」
色香漂う声に、私は硬直する。 恋愛経験のない私には少々刺激がキツイと言うか……。 この方、本当に女性関係が希薄だったのでしょうか?
「わ、分かりました。 大奥様に頼んでみますが、伯爵に見つかった場合には絶対に了承は得られないと思うのです。 なので……その時は、2人でお月見をしませんか?」
私は恥ずかしながらも彼を誘ってみた。
「えぇ、是非!! あぁ、やっぱり誘ってみて良かった。 このまま抱きしめてもよろしいですか?」
「は、はい……」
優しく壊れ物のように抱きしめられた私は、多分顔が真っ赤に染まっていたに違いありません。
「無粋な奴ですが、礼を言わなければなりません」
「お礼ですか?」
「えぇ、伝説の花を見ようと誘いを受けてくれるなら、花に関係なく2人は思いあっているのだから、花を見る必要などないだろう。 だから花にこだわらず誘うと良い。 そう彼が言ったのです。 ただ、私はやはり自信が持てなくて、花に頼ってしまいました。 情けないですよね」
苦笑交じりに語るディディエ様。
そして、私は小さく微笑む。
「いいえ、ディディエ様はとてもロマンチックな方だと思いますわ。 それに、バラデュール伯爵も、らしくなくロマンチックですわね」
「そうですね。 だけど、逆にそこまで見せたくないと頑張るのも、また彼らしくないと言うべきか……」
ディディエ様も笑っていたが、不意に綺麗な顔をキリっと引き締めて彼は言う。
「アナタは私との夜の外出を受け入れてくれた。 それだけで私は十分です。 えぇ、私は伝説の花を見たかったのではなく、アナタとの一夜を迎えたかったのです」
一瞬何を言われているのか分からず、ただ美しいディディエ様の顔を眺めていた私ですが、彼の言葉の意味。 関係を示唆された事実に気づいて、急激に体温が上がったような気がした。
「できれば、お食事もご一緒したいのですが、お迎えに来てもよろしいでしょうか?」
「……ぇ、ぁ……はい……」
恥ずかしくて、私は小さな声で返事をし、そして頷いた。
それは、まだ早朝とも言える時間の出来事で、私達は一旦別れを告げる事となる。
「どう、しましょう……」
必要ないと言われましたが、伝説の花を二人で見ると言うシチュエーションはとてもロマンチックで、物語に描かれる特別な花をモチーフにウエディングドレスを作るのは、日が足り無いにしても、花飾りぐらいは作れるでしょう。
そして私は大奥様への面会願いを手紙にしたため配達屋さんに配達をお願いした。 仕事場に再度戻った私は、大奥様へのプレゼントにと美しいストールを1枚選び、落ち着かないままに仕事をしていれば、昼前には面会を受けるとの返事を持ったバラデュール家の侍女がやってきた。
「お受け取りした手紙の返事をお届けに参りました」
侍女は、淡々とした口調で私に1通の手紙を渡してくる。
「ありがとうございます」
「すぐに見てください」
無表情なわりに強引だ。
「ぇ、あ、はい……」
『お待ちしております』
要件だけの短い文章は、男性の文字。 嫌な予感はしたものの、今更断るに断れませんよね。 そして、隠れてつく溜息。
「お返事を届けて下さりありがとうございました」
「いえ、私は仕事をしたまでです。 ところで、手紙とは別にメッセージもお預かりしております」
「な、なんでしょう……」
ディディエ様が先にお願いしていたのですから、先にダメ出し……いえそれなら面会がOKされる事などありませんね。 もしかして! 恋人のためにドレスの依頼かしら?! バラデュール伯爵もお年頃ですものね。
えぇ、きっとそうですわ!
違いありません。
そう……だと良いんですけど。
「昼食をご一緒になさるそうなので、馬車に乗ってくるようにとの事でした。 もし、来ないなら押しかけて玄関先で大声で名前を連呼すると」
「……ズイブンと子供っぽい宣言をなさるのですね……」
「主は、そう言えばシシリー様が大人しく食事においでになるとおっしゃっておりました」
「……」
「店の留守番は私がお受けいたしますので、どうぞユックリと食事を楽しんできてくださいませ」
「私の結婚が決まってから、新規の仕事はお断りしておりますの。 なので、留守番までしていただかなくても大丈夫ですわ」
「主の命令です」
そう言って、玄関先に人形のように立ち尽くした侍女は、目を閉ざし動かなくなった。
私は、時計を見て慌てながらも、華美にならず質素だが品の良いドレスへと着替え、そして店の前を塞ぐように止まっている馬車の御者に声をかければ、扉が中から開かれた。
「よぉ~~~、久しぶりだなぁ」
下品な笑みを口元に浮かべ、嫌味たらしい声色全快での挨拶……だけど、彼はとても美しい所作で私に手を差し出しエスコートをする。
彼の名は、エミール・バラデュール伯爵。 私の父親であるドナ・モルコの事業の共同経営者であり、投資者でもある男だ。
「ご無沙汰しております。 伯爵」
「つれないな。 俺とオマエの関係だろう」
子供の頃から、お菓子1個に1意地悪。 そんな付き合いの相手に私は愛想笑いを浮かべ、適当に誤魔化した。
「まぁ、いい。 どうせなら、もっと良いドレスを着てこい。 俺がポッとでのアレよりも下に見られると言うのは、なんとも気分が悪い」
「伯爵は、華美を好まないではありませんか……」
「それは、母上と姉上の好みが華美過ぎるから言っているだけだ。 考えて見ろ!! あの2人は俺と同系統の顔なんだぞ!!」
感情的になった自分を恥じるように声を押さえたバラデュール伯爵は、溜息と共に静かに告げる。
「まぁ、いい……急ごう。 食事に間に合わなくなる」
そして私は有名な貴族ご用達のレストランに連れていかれ、美味しい食事をご馳走になった。 食事終わりの茶を飲み始めた頃、バラデュール伯爵は私に告げた。
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