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三章 湯けむり温泉、ぬるぬるおふろ
ぬるぬるとろとろ、ローションの湯
しおりを挟むシャワーで泡を流す。真っ赤に頬を染めた凛が、そっと胸元に着いた泡をぬぐった。
「せっかく綺麗にしたのに、出したからどろどろだね」
「もう一回洗う?」
「えーっ、もうやだやだ! 早く温泉に入りたいー!」
秋の風でくしゃみをしながら凛はわがままを言った。それもそうだということで、お風呂に浸かる事になった。桶にお湯をすくって身体を流して、温泉に浸かる。
「アルカリ性単純温泉かぁ……えーと、美肌の湯だって」
温泉のお湯はぬるぬるとしていた。それは石鹸のように肌の汚れや余分な皮脂を落とす効果がある。凛は白濁の湯に浸かりながら、手でお湯をすくって航と綾瀬の肩にかける。
「すごくぬるぬるしてるよね、このお湯」
「…………ローション、いや、せいえ…………なっ、なにをするんだ凛ちゃん!」
「綾瀬さんはまーたろくでもないことばっかり言って! 温泉の協会とかそのへんから怒られるって!」
どうしようもないことを言い出す綾瀬の口をふさぐ。綾瀬はおそらく黙っていたら女性にも男性にも不自由しないだろうが、黙らないから不自由しているし、一ノ瀬兄弟の毒牙にかかっている。
そんな、真面目な顔でとんでもない事を言い出す綾瀬は口を押さえられながら……頬を膨らませる。腹立ちまぎれに凛の肌を撫でる。
「ひゃっ、どこさわってるの!? やっ、やだぁ……」
「あれー、凛。ぬるぬるのお湯で擦られてるね……お兄ちゃんも混ぜてよ」
「えっ、ええーっ! お兄ちゃんも何言ってるの!? あっ……!」
温泉の中、二人に左右から挟まれて、肌をいやらしく撫でられる。とろとろのお湯、桃のように赤く上気する頬。首元から、胸に手が伸びて……手のひらで乳首が押しつぶされる。
「ああっ、ダメっ! ち、ちくび、こすらないでぇ……あん、とろとろ」
二人の指がばらばらに乳首をいじる。航の方は強くねじるように、綾瀬の方は優しく。それと同時に太ももを、腰を、お腹を、性器を触られる。
先ほど射精したばかりなのに、凛の性器は既に緩やかに勃ちあがっていた。白く濁ったお湯でよく見えないが、二人にもそれが伝わる。こしゅ、こしゅ、としごかれる。
「あんっ、あん、す、すっごい! あ、二人がかりで触られてるっ……!」
「凛の乳首、真っ赤になってていちごみたいだね……ね、アーヤ。一緒に吸っちゃおうっか」
「いいね」
「は!?」
何を言っているんだろう。そう思っていると、二人が胸元に唇を寄せて乳首を口に含む。舌でぺろ、と舐めて、ぢゅ、と吸う航。歯を立てて、かみかみ、と甘く噛む綾瀬。凛の胸元に電流のように甘い快楽が走る。
「あっ、あっ、あ、ああああっ! ち、ちくびっ、一緒に吸われちゃってるっ! あん、だめっ、だめだめ、だめぇ……!」
水の流れる音。そこに混じるぢゅ、ぢゅぱ、という濡れた音。凛の甘い喘ぎ声が山奥の秘湯に密やかに響く。
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