40 / 65
三章 湯けむり温泉、ぬるぬるおふろ
年上二人に身体を洗われちゃう
しおりを挟む「わぁっ、すごい!」
凛は温泉を見て、歓声をあげた。この温泉では貸し切り風呂を時間帯によって予約することが出来る。あらかじめ予約しておいたので、スムーズだ。
杉の木立が立ち並ぶ渓谷。白く可憐なシオン・赤く色づくナナカマド・紫や青色のリンドウ、季節の花が目を楽しませる。その雄大な自然の中に温泉はあった。
浴槽、床、壁⾯にヒノキが贅沢に使われた半分露天風呂、半分内風呂の建物だ。秋真っ盛り、少し冷たい風が吹いているが、これならば寒くない。お湯は予約グループごとに入れ替えて清掃されるので、いつでも清潔に保たれているようだ。
さっそく脱衣所で着替えて、三人で入る。素肌に秋の風が冷たい。凛は温泉のお湯をすくってみた。とろとろとした泉質の白く濁ったお湯だった。
「入ろう、入ろう!」
「凛ちゃん、入る前にちゃんと身体を洗おう」
「そうだよ、最初に汚れを落としてから入らないとダメ」
一応年上なので、きちんとマナーを守る。はしゃぐ凛をたしなめて、準備をする。お風呂の椅子と桶を出して、ボディーソープを泡立てる。航と綾瀬がもこもこの泡を作って……それを凛の身体に塗りつけた。
凛の滑らかな肌を、ぬるりとした泡が覆っていく。
「あ、じ、自分で洗えるよ!?」
「ん。大丈夫、気にしないで……凛ちゃんを洗いたいだけ」
「気にするー!」
ボディソープのバラの香りがふんわりと漂う。背中を撫でられ、わき腹、おなか……そして胸元に綾瀬の大きな手が忍び寄る。指が、手のひらが、乳首を撫でる。
「あっ、ア、だ、ダメッ! そこは洗わなくてもいいよ……!」
「何言ってるんだ、ここはしっかり洗わないと……あとでいっぱい舐めたり触ったりいじったりするんだよ……」
「あっ、あっ、あん! そうだけど……でも、むずむずするっ」
綾瀬の低い声が右の耳をくすぐる。あんあんと可愛い声をあげながら胸をのけぞらせた。泡まみれの綾瀬の指が、乳首をつまんで、コリコリとつねる。それはまるでティッシュをよじってこよりを作るような動きだった。
一方航の手は腰から太もも、そしてお尻を撫で、性器を触った。
「あんっ、おにいちゃんっ……! そ、そこは恥ずかしい……」
「ここも洗っておかないとね……凛、おっぱい触られただけで、ギンギンになってるね……」
ふわふわの泡にまみれた性器が、元気に勃ちあがっていた。航は性器を握り、ごしごしと上下させた。皮をしごいて、先端の真っ赤な所を綺麗に洗う。垢を落とすようにちゅこちゅこと動かす。
「あんっ! さきっぽ、だめ……」
「ここいっぱい使うからちゃんと綺麗にしよ……今日はどっちがいーい? 僕のナカにつっこんでいっぱい出したい? それとも僕のでぐちゃぐちゃにかき回されたい?」
航が耳たぶを噛みながら、聞く。熱い息が左耳を撫でる。乳首に性器に、弱い所を洗われて……凛の頭が次第にぼうっとしていく。ボディソープの泡に先走りのとろとろとした汁が混じり、航の手を汚す。
「あっ、どっちも……どっちもしたいぃ……あん、出ちゃう……」
「ふふ、ダーメ……こんな所で無駄撃ちしないで……出すなら僕のナカだよね?」
「えー、俺が凛ちゃんのナカをかき回して出してあげたいな……」
温泉の真っ白な湯気。頬を染めて妖しげな色香を放つ義兄。上気する頬で熱っぽく囁く綾瀬。二人に挟まれた凛は、今から行われることを想像して身体を震わせた。
0
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
『僕は肉便器です』
眠りん
BL
「僕は肉便器です。どうぞ僕を使って精液や聖水をおかけください」その言葉で肉便器へと変貌する青年、河中悠璃。
彼は週に一度の乱交パーティーを楽しんでいた。
そんな時、肉便器となる悦びを悠璃に与えた原因の男が現れて肉便器をやめるよう脅してきた。
便器でなければ射精が出来ない身体となってしまっている悠璃は、彼の要求を拒むが……。
※小スカあり
2020.5.26
表紙イラストを描いていただきました。
イラスト:右京 梓様
召喚された美人サラリーマンは性欲悪魔兄弟達にイカされる
KUMA
BL
朱刃音碧(あかばねあおい)30歳。
ある有名な大人の玩具の開発部門で、働くサラリーマン。
ある日暇をモテ余す悪魔達に、逆召喚され混乱する余裕もなく悪魔達にセックスされる。
性欲悪魔(8人攻め)×人間
エロいリーマンに悪魔達は釘付け…『お前は俺達のもの。』
ゆるふわメスお兄さんを寝ている間に俺のチンポに完全屈服させる話
さくた
BL
攻め:浩介(こうすけ)
奏音とは大学の先輩後輩関係
受け:奏音(かなと)
同性と付き合うのは浩介が初めて
いつも以上に孕むだのなんだの言いまくってるし攻めのセリフにも♡がつく
【完結】ハードな甘とろ調教でイチャラブ洗脳されたいから悪役貴族にはなりたくないが勇者と戦おうと思う
R-13
BL
甘S令息×流され貴族が織りなす
結構ハードなラブコメディ&痛快逆転劇
2度目の人生、異世界転生。
そこは生前自分が読んでいた物語の世界。
しかし自分の配役は悪役令息で?
それでもめげずに真面目に生きて35歳。
せっかく民に慕われる立派な伯爵になったのに。
気付けば自分が侯爵家三男を監禁して洗脳していると思われかねない状況に!
このままじゃ物語通りになってしまう!
早くこいつを家に帰さないと!
しかし彼は帰るどころか屋敷に居着いてしまって。
「シャルル様は僕に虐められることだけ考えてたら良いんだよ?」
帰るどころか毎晩毎晩誘惑してくる三男。
エロ耐性が無さ過ぎて断るどころかどハマりする伯爵。
逆に毎日甘々に調教されてどんどん大好き洗脳されていく。
このままじゃ真面目に生きているのに、悪役貴族として討伐される運命が待っているが、大好きな三男は渡せないから仕方なく勇者と戦おうと思う。
これはそんな流され系主人公が運命と戦う物語。
「アルフィ、ずっとここに居てくれ」
「うん!そんなこと言ってくれると凄く嬉しいけど、出来たら2人きりで言って欲しかったし酒の勢いで言われるのも癪だしそもそも急だし昨日までと言ってること真逆だしそもそもなんでちょっと泣きそうなのかわかんないし手握ってなくても逃げないしてかもう泣いてるし怖いんだけど大丈夫?」
媚薬、緊縛、露出、催眠、時間停止などなど。
徐々に怪しげな薬や、秘密な魔道具、エロいことに特化した魔法なども出てきます。基本的に激しく痛みを伴うプレイはなく、快楽系の甘やかし調教や、羞恥系のプレイがメインです。
全8章128話、11月27日に完結します。
なおエロ描写がある話には♡を付けています。
※ややハードな内容のプレイもございます。誤って見てしまった方は、すぐに1〜2杯の牛乳または水、あるいは生卵を飲んで、かかりつけ医にご相談する前に落ち着いて下さい。
感想やご指摘、叱咤激励、有給休暇等貰えると嬉しいです!ノシ
生贄として捧げられたら人外にぐちゃぐちゃにされた
キルキ
BL
生贄になった主人公が、正体不明の何かにめちゃくちゃにされ挙げ句、いっぱい愛してもらう話。こんなタイトルですがハピエンです。
人外✕人間
♡喘ぎな分、いつもより過激です。
以下注意
♡喘ぎ/淫語/直腸責め/快楽墜ち/輪姦/異種姦/複数プレイ/フェラ/二輪挿し/無理矢理要素あり
2024/01/31追記
本作品はキルキのオリジナル小説です。
淫紋付けたら逆襲!!巨根絶倫種付けでメス奴隷に堕とされる悪魔ちゃん♂
朝井染両
BL
お久しぶりです!
ご飯を二日食べずに寝ていたら、身体が生きようとしてエロ小説が書き終わりました。人間って不思議ですね。
こういう間抜けな受けが好きなんだと思います。可愛いね~ばかだね~可愛いね~と大切にしてあげたいですね。
合意のようで合意ではないのでお気をつけ下さい。幸せラブラブエンドなのでご安心下さい。
ご飯食べます。
嫉妬深い弟が兄にお仕置きするだけの話
丹砂 (あかさ)
BL
軽率なエロの第二弾です。
お仕置きで、大人のおもちゃを入れたままの挿入です。
弟(恋人・執着S)× 兄(恋人・意地っ張りM気質)
気持ち的には『執着・溺愛の弟が臆病の兄を排泄管理して逃げられないようにする話。』の前編かな。
このお話しが大学生頃で、上のお話しが社会人編です。
過去のメモ帳に残っていたので出来心で上げたと、再び著者は言っています。
何だかいつも攻めがなんか、あれで、色々ごめんなさい。
でもまだいくつかメモがあるのでまた今度上げます。
※お話しは繋がっておりません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる