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◇6 新しい家族
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目が覚めたの時にはもうおてんとうさまが真上まで登っていた。だいぶ寝過ぎたけど、まぁ昨日あんなに夜更かしをすれば当然か。それと、このふかふかの毛並みが悪い。寄っかかってたこのカーバンクル〝バリス〟の。
「あ”~腹減った~」
昨日の昼から何も食ってない。いきなりこっちに飛ばされちゃったもんな~。
『倉庫に入ってるだろ』
「いやいや、一体どんだけ年数経ってると思ってるんだよ」
『時間止まってるだろ?』
「それでも! 気分的に!」
今ならまだ何とか耐えられる。でもいざとなったら食うけどな。
となると、とりあえず人のいるとこを目指さないとな。一応金はあるから、飯も食えるし宿もある。そして何より情報収集が出来る。たとえ世界地図があっても国の情勢とか分からないし。
ここから遠くの国に行くとしても、どこの国が安全なのか分からないし、ルートも考えないといけない。
でも一番困るのは……
「アイツ等、絶対俺の事探し回ってくるだろうなぁ……」
『え? 何々、何かやらかしたの? 流石アンリークの孫ね』
興味津々で聞いてくる精霊達。てか、一晩経ってもまだいたんだ。
まぁとりあえずかくかくしかじかで今までの事を話してみた、ら……段々顔が怖くなっていくトロワ。バリスもアグスティンも怒ってないか?
『え、何そのクズ。今すぐぶっ潰そ』
『待て、気持ちは十分に分かるが例えクズでもルイの父親だぞ』
『え、家族なら俺らがいるじゃん』
『あ、そっか。じゃあアイツいなくてもOKね!』
……えっ。
バリスとトロワの会話に、つい驚いてしまった。
「か、家族に、なってくれるの?」
『あったり前じゃん、種族は違うけど別に家族になれるだろ?』
さも当然のように、バリスは言い切った。
今まで、家族はじいちゃんだけだった。こっちに来て、血の繋がった父と再会したけど、家族とは思えなかった。他人のように感じてしまった。
でも、こいつらに家族になってくれるって言ってもらえて、何だか心がポカポカしてきて。
本当の父親と会った時には感じなかった、この気持ち。
「……うん、なりたい」
『やったぁ!』
『じゃあ俺らずっと家族な!』
どうしよう、めっちゃ嬉しい。
ただ単純に、そう思った。
『じゃあ私、お母さん?』
「え、こんなにちっちゃいのに?」
『ちょっと、失礼ね。これでも700歳よ』
え、やば、めっちゃ生きてんじゃん。でもバリスも600歳、そして……
「2500……やばいな」
『我は途中で眠っていたのでな。大体そのあたりだろう』
流石ドラゴン、恐るべし。
でも、3匹はちゃんと名前で呼んで欲しいらしい。だからだいぶ年の離れた姉弟という事になってしまった。
「じゃあこれから遠くの国に、と言っても探されてるとあっては名前変えなきゃな……」
『え? その顔変えないの?』
……顔、変える?
『変身魔法、使えるだろ?』
え、そんなのあったっけ。そう思い俺のステータスを開いて、上から下まで確認したら……あった! これか!
______________
STATUS
名前:奥村留衣 Lv.1
職業:
称号:勇者の孫
______________
HP:∞
MP:∞
筋力:∞ 攻撃力:∞
速度:∞ 防御力:∞
感覚:∞
______________
【無限倉庫】
【鑑定】
【魔法無効化】
【絶対領域】
【剣士の心得】
【五大元素魔法】
【治癒魔法】
【複合魔法】
【精霊召喚】継続中
【武器召喚】
【古代の書】
【全反射の鏡】
【全域バリア】
【超能力】
【変身魔法】
【陰身魔法】
______________
【天空の女神の祝福】
【深森の魔女の祝福】
【深海の人魚の祝福】
______________
物理ダメージ減少率:100%
魔法ダメージ減少率:100%
______________
つい昨日スキルの使い方は〝精霊召喚〟の時に何となく分かったからいけると思う。
何に変身するかは……まぁ頭で想像すればいけるか? やってみないと分からないけど。でも……
「でも俺、精霊召喚継続中になってるんだけど、他の使っていいの?」
『どーせMPたんまりあるんだからいけるだろ。あ、それより変身するなら人間やめたら?』
「……は?」
人間、やめる……?
俺、人間やめなきゃいけないのか?
『おい、バリス。言い方が悪いぞ。他の種族に変身すると言え』
あ、なるほど。そういう事か。
ビビらせんなよ、全く。
「なるほど。じゃあ人間の他に何があるの?」
『エルフ、獣人、人魚、ドワーフよ。でもエルフと人魚はお勧めしないわ』
「え? なんで?」
人魚はあれだけど、エルフなんてカッコよくない?
『どっちも保身的で他種族と仲があまりよくないの。まぁ変わり者はいるけどね。ドワーフは武具作りのベテランの酒飲みだからルイには獣人をお勧めするわ』
ふぅん、こっちも色々あるんだな。まぁ当たり前か。じゃあトロワのおすすめの獣人でいこう。
3匹から特徴を聞いて、それから顔は……俺の知ってる俳優をちょっと似せてみる? いや、ダメか? 似せるだけならいいよな。よし、じゃあ……
「【変身魔法】」
その言葉で、全体が光り出した。あの精霊召喚の時と同じような感覚が身体の中に感じる。
そして、やがて消えていって……何か頭に違和感がした。触ってみると……あった。想像していたものが。
近くにあった川に顔を映してみると……
「うわぁ、ちょっとやりすぎた?」
『え? 私は好みよ?』
「ちょっとイケメン過ぎないか?」
『顔が整ってる分には損はしないでしょ!』
……何か、違和感はするけど、でも今更やり直すっていうのもなぁ。まぁイケメンだしいっか。トロワも言った通りイケメンは得するって言うし! ちょっとズルって思うけどこれは捕まらないためにやったんだし。これくらいいいよな!
けど……やっぱダメだったか。勇者の証、右手の刺青。これは消せなかったか。でも包帯あるし、いっか。
顔も変えた事だし、あとは……
「名前は……ルアン!」
『いい名前じゃない! ネーミングセンスってやつ?』
『じゃあこれからルアンって呼ぶな!』
「うん、よろしく!」
さてさて、じゃあ行き先だけど……どこ行けばいいんだ?
「なぁ、なんか安全でおすすめな国ってないか?」
『ん~、あそことか? えぇ~っと、あの〝アラクネー〟が住み着いてたあの国』
『あぁ、あったな。何と言っただろうか……』
あれやこれやと国の名前を出すけど、世界地図を見てみても書かれていない国ばかり。おいおい、その国ってもうない国だったりしないか? お前達の話って一体何年前の話をしてるんだ?
こりゃ無理だな。聞かない方が良かったか。
「なぁ、アグスティン。お願いしてもいいか」
『なんだ』
「また、背に乗せてくんない?」
『聞かずともよいぞ、兄弟よ』
よっしゃ! じゃあ国一つ飛び越えてもいいって事だよな! 目立っちゃうけど、陰身魔法スキル使えば見えないし!
結局は、ど~れ~に~し~よ~う~か~な! で決める事になった。それしかなかったし。
「じゃあよろしく!」
『あい分かった』
アグスティンの背目がけて勢いよくジャンプをし、飛び乗った。ちょっと飛び過ぎたようで、着地が上手く出来ず尻が痛かったけど。ちょっとステータス値がおかしなことになってるから加減というものを覚えていかなきゃだな。
まぁ当然尻もちついただけではステータスのHPは全く減らなかったけどな。
「え、二人とも小さくなれんの!?」
身体を小さくして同じくアグスティンの背に乗ってきたトロワとバリス。そういうのはお手のものらしい。じゃあアグスティンも出来るのかな。
町とかに入った時、召喚魔法を解除しないといけないかなって思ってたけど、これなら一人ぼっちにならないな。ちょっと心細かったけどこれなら安心だ。
よし、これから始まる異世界ライフ。ちょっと楽しくなってきたかも!
「あ”~腹減った~」
昨日の昼から何も食ってない。いきなりこっちに飛ばされちゃったもんな~。
『倉庫に入ってるだろ』
「いやいや、一体どんだけ年数経ってると思ってるんだよ」
『時間止まってるだろ?』
「それでも! 気分的に!」
今ならまだ何とか耐えられる。でもいざとなったら食うけどな。
となると、とりあえず人のいるとこを目指さないとな。一応金はあるから、飯も食えるし宿もある。そして何より情報収集が出来る。たとえ世界地図があっても国の情勢とか分からないし。
ここから遠くの国に行くとしても、どこの国が安全なのか分からないし、ルートも考えないといけない。
でも一番困るのは……
「アイツ等、絶対俺の事探し回ってくるだろうなぁ……」
『え? 何々、何かやらかしたの? 流石アンリークの孫ね』
興味津々で聞いてくる精霊達。てか、一晩経ってもまだいたんだ。
まぁとりあえずかくかくしかじかで今までの事を話してみた、ら……段々顔が怖くなっていくトロワ。バリスもアグスティンも怒ってないか?
『え、何そのクズ。今すぐぶっ潰そ』
『待て、気持ちは十分に分かるが例えクズでもルイの父親だぞ』
『え、家族なら俺らがいるじゃん』
『あ、そっか。じゃあアイツいなくてもOKね!』
……えっ。
バリスとトロワの会話に、つい驚いてしまった。
「か、家族に、なってくれるの?」
『あったり前じゃん、種族は違うけど別に家族になれるだろ?』
さも当然のように、バリスは言い切った。
今まで、家族はじいちゃんだけだった。こっちに来て、血の繋がった父と再会したけど、家族とは思えなかった。他人のように感じてしまった。
でも、こいつらに家族になってくれるって言ってもらえて、何だか心がポカポカしてきて。
本当の父親と会った時には感じなかった、この気持ち。
「……うん、なりたい」
『やったぁ!』
『じゃあ俺らずっと家族な!』
どうしよう、めっちゃ嬉しい。
ただ単純に、そう思った。
『じゃあ私、お母さん?』
「え、こんなにちっちゃいのに?」
『ちょっと、失礼ね。これでも700歳よ』
え、やば、めっちゃ生きてんじゃん。でもバリスも600歳、そして……
「2500……やばいな」
『我は途中で眠っていたのでな。大体そのあたりだろう』
流石ドラゴン、恐るべし。
でも、3匹はちゃんと名前で呼んで欲しいらしい。だからだいぶ年の離れた姉弟という事になってしまった。
「じゃあこれから遠くの国に、と言っても探されてるとあっては名前変えなきゃな……」
『え? その顔変えないの?』
……顔、変える?
『変身魔法、使えるだろ?』
え、そんなのあったっけ。そう思い俺のステータスを開いて、上から下まで確認したら……あった! これか!
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STATUS
名前:奥村留衣 Lv.1
職業:
称号:勇者の孫
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HP:∞
MP:∞
筋力:∞ 攻撃力:∞
速度:∞ 防御力:∞
感覚:∞
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【無限倉庫】
【鑑定】
【魔法無効化】
【絶対領域】
【剣士の心得】
【五大元素魔法】
【治癒魔法】
【複合魔法】
【精霊召喚】継続中
【武器召喚】
【古代の書】
【全反射の鏡】
【全域バリア】
【超能力】
【変身魔法】
【陰身魔法】
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【天空の女神の祝福】
【深森の魔女の祝福】
【深海の人魚の祝福】
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物理ダメージ減少率:100%
魔法ダメージ減少率:100%
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つい昨日スキルの使い方は〝精霊召喚〟の時に何となく分かったからいけると思う。
何に変身するかは……まぁ頭で想像すればいけるか? やってみないと分からないけど。でも……
「でも俺、精霊召喚継続中になってるんだけど、他の使っていいの?」
『どーせMPたんまりあるんだからいけるだろ。あ、それより変身するなら人間やめたら?』
「……は?」
人間、やめる……?
俺、人間やめなきゃいけないのか?
『おい、バリス。言い方が悪いぞ。他の種族に変身すると言え』
あ、なるほど。そういう事か。
ビビらせんなよ、全く。
「なるほど。じゃあ人間の他に何があるの?」
『エルフ、獣人、人魚、ドワーフよ。でもエルフと人魚はお勧めしないわ』
「え? なんで?」
人魚はあれだけど、エルフなんてカッコよくない?
『どっちも保身的で他種族と仲があまりよくないの。まぁ変わり者はいるけどね。ドワーフは武具作りのベテランの酒飲みだからルイには獣人をお勧めするわ』
ふぅん、こっちも色々あるんだな。まぁ当たり前か。じゃあトロワのおすすめの獣人でいこう。
3匹から特徴を聞いて、それから顔は……俺の知ってる俳優をちょっと似せてみる? いや、ダメか? 似せるだけならいいよな。よし、じゃあ……
「【変身魔法】」
その言葉で、全体が光り出した。あの精霊召喚の時と同じような感覚が身体の中に感じる。
そして、やがて消えていって……何か頭に違和感がした。触ってみると……あった。想像していたものが。
近くにあった川に顔を映してみると……
「うわぁ、ちょっとやりすぎた?」
『え? 私は好みよ?』
「ちょっとイケメン過ぎないか?」
『顔が整ってる分には損はしないでしょ!』
……何か、違和感はするけど、でも今更やり直すっていうのもなぁ。まぁイケメンだしいっか。トロワも言った通りイケメンは得するって言うし! ちょっとズルって思うけどこれは捕まらないためにやったんだし。これくらいいいよな!
けど……やっぱダメだったか。勇者の証、右手の刺青。これは消せなかったか。でも包帯あるし、いっか。
顔も変えた事だし、あとは……
「名前は……ルアン!」
『いい名前じゃない! ネーミングセンスってやつ?』
『じゃあこれからルアンって呼ぶな!』
「うん、よろしく!」
さてさて、じゃあ行き先だけど……どこ行けばいいんだ?
「なぁ、なんか安全でおすすめな国ってないか?」
『ん~、あそことか? えぇ~っと、あの〝アラクネー〟が住み着いてたあの国』
『あぁ、あったな。何と言っただろうか……』
あれやこれやと国の名前を出すけど、世界地図を見てみても書かれていない国ばかり。おいおい、その国ってもうない国だったりしないか? お前達の話って一体何年前の話をしてるんだ?
こりゃ無理だな。聞かない方が良かったか。
「なぁ、アグスティン。お願いしてもいいか」
『なんだ』
「また、背に乗せてくんない?」
『聞かずともよいぞ、兄弟よ』
よっしゃ! じゃあ国一つ飛び越えてもいいって事だよな! 目立っちゃうけど、陰身魔法スキル使えば見えないし!
結局は、ど~れ~に~し~よ~う~か~な! で決める事になった。それしかなかったし。
「じゃあよろしく!」
『あい分かった』
アグスティンの背目がけて勢いよくジャンプをし、飛び乗った。ちょっと飛び過ぎたようで、着地が上手く出来ず尻が痛かったけど。ちょっとステータス値がおかしなことになってるから加減というものを覚えていかなきゃだな。
まぁ当然尻もちついただけではステータスのHPは全く減らなかったけどな。
「え、二人とも小さくなれんの!?」
身体を小さくして同じくアグスティンの背に乗ってきたトロワとバリス。そういうのはお手のものらしい。じゃあアグスティンも出来るのかな。
町とかに入った時、召喚魔法を解除しないといけないかなって思ってたけど、これなら一人ぼっちにならないな。ちょっと心細かったけどこれなら安心だ。
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