えっ、じいちゃん昔勇者だったのっ!?〜祖父の遺品整理をしてたら異世界に飛ばされ、行方不明だった父に魔王の心臓を要求されたので逃げる事にした〜

楠ノ木雫

文字の大きさ
上 下
7 / 39

◇7 ティーファス王国

しおりを挟む
 これから向かう国はティーファス王国。今いたパラウェス帝国とは隣接していない、隣国の一つ向こうに位置する国だ。もっと遠い国に、とも思ったけど、それはちょっと俺の腹が持たない。だから取り敢えずってところだ。


「あ、ちょっと待って」

『何だ』


 これから飛び立とうとしているアグスティンに待ったをかけた。

 昨日はアグスティンに乗せてもらった時近くの鱗のところを必死につかんで振り落とされないよう頑張ったけど、次はそんな思いはしたくない。どっか安全にアグスティンの上に乗れる場所は……


「あ、ここがいっか」


 真っ直ぐに角みたいなのが縦に並んで生えてる。その間にまたがって座って前の角に掴んで後ろのを背凭れにしてみた。いいじゃん、これ。丁度いい感じ。


「あとは、【全域バリア】」


 昨日使った、風抵抗対策のバリア。でも、今回は俺を中心とした半径1mくらいの大きさにした。落ちたら嫌だし。

 じゃあよろしく! とアグスティンにお願いした。でもやっぱりいきなり動くからちょっとビビるっちゃビビる。


『行くぞ』

「え……うわぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ~!?」


 いきなり上に登っていくアグスティン。もう目の前の角にしがみつくしかなかった。マジで、必死に。

 やっと縦から横に変わり、ちょっとだけ気が抜けてホッとした。


「はぁぁぁぁ」


 マジで落とされるんじゃないかって思った。誰かここにシートベルトを付けてくれ。俺の安全の為に。

 あれ。ちょっと首元キツイなって思ったら、小さいトロワとバリスが服の中に入っていて。お前達も振り落とされなかったみたいで良かった。自分の事だけで精いっぱいだったけど。


「……わぁ」


 何とか慣れると、周りの景色を見る余裕が出来てきた。姿を消す【陰身魔法】をかけてるから空飛ぶドラゴンを目撃される事はない為安心していられるから余計か。それに、バリアをかけてるから風の抵抗も全くないし。

 昨日見つけた水晶の世界地図を出してみたが、今いる現在地が少しずつ動いている。まぁドラゴンに乗って移動してるんだから当たり前か。


「ティーファス王国の入口手前で降りるか」

『入らないの?』

「一応入国履歴とかって必要かもしんないし」


 あ、でもまた身分証が必要になってくるのか。パラウェス帝国ではやらかしたけど、でもそれは俺がその国の皇子だったからなわけで。顔もあの皇帝と似てたし。顔も名前も変えたから大丈夫っしょ。……たぶん。

 まぁもしダメだったら逃げればいっか。


「こーゆーのが異世界の醍醐味だいごみってやつ?」


 地球には、現実にはドラゴンもカーバンクルもウンディーネもいなかった。スキルなんてものもなかった。空を飛ぶなんて飛行機とかヘリとかに乗らないと無理だったし。だからドラゴンの背に乗って空を飛ぶだなんて、普通じゃあり得ない。

 俺は本当に異世界に来たんだって再確認させられてる気分だ。


「あ、あれかな」


 下を覗くと防壁のようなものが見えた。あれを超えるとティーファス王国って事か。じゃあ入口はっと。あ、あそこに人が見えるな。

 俺はアグスティンに声をかけて入口よりちょっと遠めの所に着地。陰身魔法を解いた。

 召喚魔法を解除するか? と聞いたけど絶対に嫌だと断られた為、アグスティンには小さくなって貰い、そして三匹に陰身魔法をかけた。

 この世界で精霊ってどんな位置づけなのか分からないからなぁ。用心するに越したことはない。

 てか、肩に乗られちゃったけど、結構お前達重いな。重いって言ったらレディに何てこと言うのよってトロワに言われそうだから黙っとこ。


「……あれ」


 パラウェス帝国の首都に入った時と同じように、色々な格好の人達が一列に並んでいる。動物の耳とか付いてる人もちらほら。

 だけど、その列から少し離れた所に、シートを敷いて座る親子がいた。物売りか? いくつか物が並べられてる。


「誰か、ポーションはいかがですか!」

「いかがですか~!」


 ネコ耳のお母さんと、小学生くらいの姉妹二人の三人か。こんな所で物売りだなんて、帝都にはいなかったな。


「おっお兄さん!」

「え」

「ポーション、いりませんか!」


 姉妹の内の一人に駆け寄られてしまった。と言っても、ポーションは無限倉庫にいっぱい入ってるんだよなぁ。どんなものなのかすら把握してないし。こんな事ならもっと見ておくんだった。


「あのね、あのね、これ売らないと入れないの」

「入れない? あぁ、通行料?」


 コクコク頷く女の子。こっち! と手を掴んで引っ張ってきた。母親の所に連れて行くつもりのようだ。

 売ってお金を稼がないと入れないとなると、三人が入れる通行料の金額が稼げるまでずっとここにいなきゃならない。でも、ここに並んでる人達は見向きもしないでいる。


「お兄さん!」

「あっこら!」


 俺の事を強引に連れて来たって気付いたらしい、母親が俺に謝ってきた。


「すみません、ウチの子が……」

「あ、いえ、お気になさらず。それにちょうどポーションを切らしていたものですから、王国で買おうと思っていたのでちょうど良かったです」

「えっ……」



 ______________

 名前:HP回復ポーション
 種類:回復アイテム
 ランク:C
 服用する事によってHPが回復する。
 一度服用すると次に服用できるまでのクールタイムが発生する。
 クールタイム:10秒

 ______________




 へぇ、ポーション類はちゃんと説明を見たことなかったけど、クールタイムとかあるんだ。知らなかった。

 よく知らないけど、HPはなくなると死んじゃう可能性がある。だからあったほうがいいアイテムではある。

 と言っても、無限倉庫の中に入ってるし、そもそも俺にポーション類は必要ないんだけど、何というか情が湧いたというか。こんな所に女性一人と女の子二人でいるだなんて危ないだろうし。


「もしよければ、これ全部買い取らせてください」

「えっ……!? ぜ、全部、よろしいのですか!?」


 お金はたんまりあるし、全部の金額を計算しても俺にとっては雀の涙ほどだ。だからさして気にするほどではない。


「そ、その、全部となると、15万Gになりますが……本当に、全部でよろしいのですか?」

「これで」

「あ……」


 俺の出したコインを一枚一枚数えて、そしてちょうどですと答えたが、何だか申し訳なさそうな顔を浮かべていた。てか、それよりここで使えるお金がGゴールドでよかった。確認し忘れてた。でもGって事はティーファス王国も同じコインを使えるって事か。助かったな。


「ありがと! お兄さん!」

「いーえ、こちらこそ」


 お金の種類を教えてくださってありがとうございます。


「お兄さん、一緒に並ぼ!」

「こーら、お兄さんは忙しいんだから。ごめんなさい、引き留めてしまって」

「別に構いませんよ、よろしければ一緒に並びませんか」

「そ、そうですか?」


 荷物を片付けてる母親は、持っていたバッグの中にシートなどを入れていた。という事は、平民達も無限倉庫などの亜空間収納は出来ないという事。この親子と少しの時間でも一緒にいれば何かこの世界の常識などが分かるかもしれない。

 自己紹介をしてくれたけれど、やっぱり普通の人はファミリーネームはないみたいだ。

 色々と話をしたけれど、思わぬことか三人はパラウェス帝国にいたのだとか。


「皇帝陛下が代わられてから、人間以外の種族は国に治める税金が増税となってしまって。なので国を出たのですが、国を出る時の金額も高額になってしまっていて……なので、知人のいるこの国に来たのですが、ここに来るまでに貯金が底をついてしまって……」


 おいおい、なんて馬鹿な事をしてくれちゃってるんだよアイツ。人間以外の種族を国から追い出す気? しかも取れる金は取るってか。

 帝都に入る時だって、人間で2万Gだったけど、他種族は一体どれくらい高額になっているのやら。しかも、国外に出る時っていくらなんだか分からないけどきっと高かったんだろうな。ひでぇ事すんな。

 これ聞いちゃうと、あの国から出て正解だったなって思う。でも、人間の通行料でも値上げするって事は、それだけ今お金が必要って事だよな? 一体何がしたいんだか。

 こーゆーのは関わらないで遠くに逃げるに限るな。さっさと行く国選んで行こ。


「次、身分証と9千G」


 そう、大男の猫耳門番が言った。結構でかいな。

 てか、え、なんか安くないですか? まぁパラウェス帝国は値上げされてたみたいだけど。それでもだいぶ安いな。


「……すみません、身分証、なくしちゃって」

「はぁ? ったくしょうがねぇな。んじゃこっち来て書類書け。あと追加で3千Gな」


 パラウェス帝国でも書類書けって言われたけど、あれは皇子か確認するための口実だった。でもこの人の態度は変わらず違う受付の方で書類とペンを出された。これは、バレてないって事だな。

 でも困ったな、字分かんねぇな。……と思っていたけれど、ペンを握ったらすらすらと日本語じゃない文字が書けた。読めるし書ける。これはありがたいな。

 記入しないといけないのは、名前と出身地、年齢、生年月日など。

 生年月日は困ったけど、数字が並んでいて丸をするらしい。こっちの日付も日本と一緒らしい。だからそこは大丈夫だったんだけど、西暦の所は単語が違うらしい。まぁそうだろうな。

 だから、そこは書かずに無視。書き忘れちった~で通そう。


「おいにーちゃん、ここ書き忘れてんぞ。兄ちゃんどうせRだろ?」


 書いとくぞ、と勝手に書いてくれた。成程、俺はRらしい。

 何かのハンコを押してくれて、封筒に入れてからこれを役場に提出しろと渡された。へぇ、この世界にも役場なんてものがあるんだ。

 門番から書類を貰って門をくぐると、建物がいくつも並ぶ街が見えた。へぇ、こんな感じなんだ。パラウェス帝国では衝撃が凄すぎてそんなのゆっくり見てられなかったけど。


「お兄さん!」


 門の近くで親子がこっちを見て手を振ってる。俺が終わるの待っててくれたらしい。


「この後私達は知人の家に向かう予定なのですが、ルアンさんは?」

「これから役場に行く予定です」

「そうでしたか。本当は何かお礼をしたいのですが……」

「お気になさらず。俺もポーションが買えて助かりましたから」

「そうですか。ですが私達にとっては恩人のような方ですから、またお会いできた時にお礼をさせてください」

「分かりました」


 またね~! と元気良く手を振る姉妹に振り返した。母親も頭を下げてから二人の手を取り知人のいる家の方向に歩いていった。

 さて、俺もさっさと行って腹を満たそうかな。マジで限界の一歩手前だしな。あ”~、腹減ったぁ。


『やぁっと煩いガキがいなくなったな』

『何よ、可愛かったじゃない』


 お前達も同じようなもんだろ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!

椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。 しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。 身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。 そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

異世界の片隅で引き篭りたい少女。

月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!  見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに 初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、 さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。 生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。 世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。 なのに世界が私を放っておいてくれない。 自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。 それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ! 己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。 ※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。 ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。  

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~

冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。  俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。 そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・ 「俺、死んでるじゃん・・・」 目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。 新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。  元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

処理中です...