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第4章 燔祭
涅槃の彼方へ 6
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「PSI波動砲発射準備! 機関充填開始!」
カミラは、迷いを振り払うように声を張る。直人の提案した、祈祷場に閉じ込められた咲磨の身体を救い出し、同時にこの状況から脱出する方法。成功の目算は低いが、他に手はなかった。
カミラは、指示を出しながら直人の策を胸の内で反復する。
————
「PSI波動砲で……あの現象化した蛇体を撃つ?」
「はい。『ヤマタノオロチ』とのリンクはこのとおり……」
直人は振り返って、顔に浮き出た咲磨と同じ痣を皆に確認させる。
「コレを共振データにすれば、あの蛇体に届く。アイツは元々、湖の底、大量の水が現象化したものだ」
カミラは、アランに確認を求める。直人の言うとおり、解析から現象化した蛇体は諏訪湖の水の余剰次元成分を纏って現象化したということはおおよそ推定されていた。
「PSI波動砲でその共振を上げ、蛇体を水に戻し、あの崩れた岩の壁を決壊させる!」
アランはすぐに直人のプランのシミュレートに取り掛かる。
「……不可能ではない……だが、成功率は低い」
アランは説明する。難点は、水圧が落盤に上手く作用するかどうかだ。水とはいえ、『ヤマタノオロチ』の蛇体は、濁ったヘドロのようなもの。『ヤマタノオロチ』を形成してきた積年の想念が物質化したものなのであろう。これをまず除かなければ、水の勢いが削がれ、水圧を確保できない。
「大丈夫。見て」
直人は、モニターに捉えた、現象界の咲磨の身体を示す。咲磨は何とか意識を立て直し、自らの身体を抱き締めるようにしていた。
「痣が……退き始めている?」
咲磨は、自身に引き込んだ『ヤマタノオロチ』に対して、癒しの能力を施している。
「咲磨くんのチカラを、オレとアムネリアで手伝って、『ヤマタノオロチ』の想念を鎮める」
アムネリアは、ただ静かに頷いた。
先の龍脈探索で見せた、あの『浄化』を『ヤマタノオロチ』に仕掛けるつもりだということは、インナーノーツらにも察しがつく。
「アレをやろうというの⁉︎ 相手は『ヤマタノオロチ』よ! 無謀だわ!」カミラは即、反対した。
「やるしかない! 咲磨くんは一人でそれをやろうとしていたんだ。命を投げ打って……」
「もしかして、そのために自分から生贄に……」直人の言葉にサニはふと気づいた。
「おそらく……あの子に全部背負わせられない」全身に疼く痛みを堪えながら、直人は言う。
「……わかったわ」カミラは、直人の覚悟を受け止め、それ以上反対しなかった。
「たが、問題は他にもある」アランは努めて冷静に分析結果を伝えた。
通路を塞ぐ岩を除くには、それだけの水が必要になる。量は『ヤマタノオロチ』が、諏訪湖の余剰次元に接続している時点で問題はない。だが、その間に確実にこの祈祷場は一時水没する。
「咲磨くんはどうやって守る? 下手をすれば溺死するぞ」
「それは、亜夢がやる。亜夢が咲磨くんを守る!」
『亜夢が⁉︎』直人の言葉に、ホログラムにアムネリアと並んで、亜夢の姿が現れる。
『……我が深き水底で、貴女の炎は、決して消える事なく、あり続けていた……』直人の想いは、アムネリアには自らの想いのようにわかる。
アムネリアは、亜夢に向き直り、諭すように語りかけた。
『魂の火を燃やしなさい……貴女があの子を守るのです』
『……わかった! 亜夢、やるよ! ……絶対、さくま守る!』
こうしている間にも、一酸化炭素の濃度は上がり、咲磨の身体への危険が迫る。限界予測時間は残すところ三分を切っている。
「残り時間も少ない。迷っている暇はない。チーフ、所長!」カミラは、通信状況の改善しないモニターの向こうへ作戦行動の承認を求めた。
「……ンナ……ツ……キ……らにすべ……たくす……かな……ず、皆……で戻れ! ……」
藤川が答える。乱れたモニター画像の向こうから、IMCの藤川、東、真世、田中、<イワクラ>のアイリーンが、信頼の眼差しで覗き込んでいた。
カミラは通信の向こう側へ頷いて答え、ブリッジの仲間達を見渡す。皆、心の準備は整っていた。
「ナオの策を直ちに実行する! 皆、やるわよ!」
————
「サニ! 現象化した蛇体の時空間座標再トレース! 正確に割り出して」「はい!」
サニは、PSI-Linkダイレクト接続を併用して、『ヤマタノオロチ』の時空間情報を読み取っていく。
咲磨の身体に取り憑いている蛇体と、諏訪湖の余剰次元へと続く護摩の残り火から立ち上がり、いまだに咲磨へと流れ込み続けているPSIボルテックスからの奔流。それらが、サニの捉えた感覚をもとにメインモニターにプロットされ、図となって現れた。
現象化した蛇体と余剰次元からの流れの接点に、咲磨、そして咲磨の心象世界に侵入している<アマテラス>が居る。<アマテラス>の向きは、咲磨が意識化している位置感覚とちょうどリンクしていた。
咲磨の身体から尾のように伸びた、現象化している蛇体の先は、落盤の下敷きになっている。
「反転一八◯、船首、下げ舵六◯! 現象化した蛇体の中心軸を狙う! ティム‼︎」「ヨーソロー!」
「全翼起動。錨、入れ!」
四枚の量子スタビライザーとアンカー次元の壁に突き立て、船体を空間に固定した。
「船首共振フィールド展開! データリンク開始、放射管制システム起動! ……隊長、やりますよ!」
直人は、迫り上がった拳銃型管制システム発射装置に右手を添えながら、カミラに確認する。
「アラン! PSI-Linkカーネル最大防御! 『ヤマタノオロチ』のパルス逆流に備えて!」「オッケーだ。こっちはいい! やれ、ナオ!」
「PSIパルス接続!」直人は、左手を発射装置のPSI-Linkモジュールへ重ね、自身に同調する『ヤマタノオロチ』のPSIパルスをシステムに流し込んでいく。
PSI-Linkシステムに流れ込んだ『ヤマタノオロチ』の荒御魂が、<アマテラス>を駆け巡る。
意味を成さない不気味な唸り声、金切り声、啜り泣く声が音声変換されてブリッジを揺らす。船体は、戦慄するかの如く打ち震え、其処彼処できしめきの悲鳴をあげていた。
直人は、操縦桿を兼ねた発射装置を握りしめ、船体の安定に務めるが、『ヤマタノオロチ』の暴流はそれを許さない。
「直人だけでは、受け止められない! 皆んな、少しでもいい! 支えるわよ!」
カミラ、アラン、ティムも各自のPSI-Linkモジュールからダイレクト接続し、船体の維持に努める。直人は、発射装置にかかる負荷が、小さくなったのを感じ取った。
「皆!」「さっさと頼むぜ、ナオ。オレたちにはコイツは……めちゃくちゃしんどい……ぜ」
「ティム!」直人は頷くと、ターゲットスコープの中心に『ヤマタノオロチ』の蛇体へと狙いを定めていく。
……お兄……さん! ……
……咲磨くん! ……やるよ……
直人は、自身の心象に浮かび上がる『ヤマタノオロチ』の中心に咲磨の『セルフ』を見つける。咲磨も直人達のやろうとしている事を理解していた。
……お兄さん……ありがとう……
直人は、意識の自分の首を振って答える。
…………どうにもならない哀しみも、怨みも、怒りも……どれもが生きた感情……魂の声……
……受け入れられず、抑圧され、怨念にされた想い……
……犠牲になったのは、誰もが抱く当たり前の想い……
直人と『ヤマタノオロチ』は、再びあの女シャーマンの姿をとって現れた。
……人の世界が大きくなるにつれ、人は仮面を被り、求められる役割を演じる……誰もが、本当の想い、魂を"生贄"にしてしまうのかもしれない……この人も……
……そうか……そうなんだ……『ヤマタノオロチ』とのシンクロを高めるにつれ、直人は底に隠された魂の欠片を感じ取っていた。
……さくま! ……
亜夢の魂が咲磨の魂に寄り添う。
……あむちゃん! ……
……咲磨くん、亜夢! ……思い出すんだ、二人で夢中になって遊んだ、そのときの気持ちを! ……何にも囚われない自由な魂を! ……
……届くはずだ、きっと! ……
亜夢と咲磨の魂は、大きく頷き、手を取り合うと一つの大きな光の球になって、シャーマンの形をとる『ヤマタノオロチ』を包み込むように照らしてゆく。
……嗚呼……これは……私が求めていたものは……
カミラは、迷いを振り払うように声を張る。直人の提案した、祈祷場に閉じ込められた咲磨の身体を救い出し、同時にこの状況から脱出する方法。成功の目算は低いが、他に手はなかった。
カミラは、指示を出しながら直人の策を胸の内で反復する。
————
「PSI波動砲で……あの現象化した蛇体を撃つ?」
「はい。『ヤマタノオロチ』とのリンクはこのとおり……」
直人は振り返って、顔に浮き出た咲磨と同じ痣を皆に確認させる。
「コレを共振データにすれば、あの蛇体に届く。アイツは元々、湖の底、大量の水が現象化したものだ」
カミラは、アランに確認を求める。直人の言うとおり、解析から現象化した蛇体は諏訪湖の水の余剰次元成分を纏って現象化したということはおおよそ推定されていた。
「PSI波動砲でその共振を上げ、蛇体を水に戻し、あの崩れた岩の壁を決壊させる!」
アランはすぐに直人のプランのシミュレートに取り掛かる。
「……不可能ではない……だが、成功率は低い」
アランは説明する。難点は、水圧が落盤に上手く作用するかどうかだ。水とはいえ、『ヤマタノオロチ』の蛇体は、濁ったヘドロのようなもの。『ヤマタノオロチ』を形成してきた積年の想念が物質化したものなのであろう。これをまず除かなければ、水の勢いが削がれ、水圧を確保できない。
「大丈夫。見て」
直人は、モニターに捉えた、現象界の咲磨の身体を示す。咲磨は何とか意識を立て直し、自らの身体を抱き締めるようにしていた。
「痣が……退き始めている?」
咲磨は、自身に引き込んだ『ヤマタノオロチ』に対して、癒しの能力を施している。
「咲磨くんのチカラを、オレとアムネリアで手伝って、『ヤマタノオロチ』の想念を鎮める」
アムネリアは、ただ静かに頷いた。
先の龍脈探索で見せた、あの『浄化』を『ヤマタノオロチ』に仕掛けるつもりだということは、インナーノーツらにも察しがつく。
「アレをやろうというの⁉︎ 相手は『ヤマタノオロチ』よ! 無謀だわ!」カミラは即、反対した。
「やるしかない! 咲磨くんは一人でそれをやろうとしていたんだ。命を投げ打って……」
「もしかして、そのために自分から生贄に……」直人の言葉にサニはふと気づいた。
「おそらく……あの子に全部背負わせられない」全身に疼く痛みを堪えながら、直人は言う。
「……わかったわ」カミラは、直人の覚悟を受け止め、それ以上反対しなかった。
「たが、問題は他にもある」アランは努めて冷静に分析結果を伝えた。
通路を塞ぐ岩を除くには、それだけの水が必要になる。量は『ヤマタノオロチ』が、諏訪湖の余剰次元に接続している時点で問題はない。だが、その間に確実にこの祈祷場は一時水没する。
「咲磨くんはどうやって守る? 下手をすれば溺死するぞ」
「それは、亜夢がやる。亜夢が咲磨くんを守る!」
『亜夢が⁉︎』直人の言葉に、ホログラムにアムネリアと並んで、亜夢の姿が現れる。
『……我が深き水底で、貴女の炎は、決して消える事なく、あり続けていた……』直人の想いは、アムネリアには自らの想いのようにわかる。
アムネリアは、亜夢に向き直り、諭すように語りかけた。
『魂の火を燃やしなさい……貴女があの子を守るのです』
『……わかった! 亜夢、やるよ! ……絶対、さくま守る!』
こうしている間にも、一酸化炭素の濃度は上がり、咲磨の身体への危険が迫る。限界予測時間は残すところ三分を切っている。
「残り時間も少ない。迷っている暇はない。チーフ、所長!」カミラは、通信状況の改善しないモニターの向こうへ作戦行動の承認を求めた。
「……ンナ……ツ……キ……らにすべ……たくす……かな……ず、皆……で戻れ! ……」
藤川が答える。乱れたモニター画像の向こうから、IMCの藤川、東、真世、田中、<イワクラ>のアイリーンが、信頼の眼差しで覗き込んでいた。
カミラは通信の向こう側へ頷いて答え、ブリッジの仲間達を見渡す。皆、心の準備は整っていた。
「ナオの策を直ちに実行する! 皆、やるわよ!」
————
「サニ! 現象化した蛇体の時空間座標再トレース! 正確に割り出して」「はい!」
サニは、PSI-Linkダイレクト接続を併用して、『ヤマタノオロチ』の時空間情報を読み取っていく。
咲磨の身体に取り憑いている蛇体と、諏訪湖の余剰次元へと続く護摩の残り火から立ち上がり、いまだに咲磨へと流れ込み続けているPSIボルテックスからの奔流。それらが、サニの捉えた感覚をもとにメインモニターにプロットされ、図となって現れた。
現象化した蛇体と余剰次元からの流れの接点に、咲磨、そして咲磨の心象世界に侵入している<アマテラス>が居る。<アマテラス>の向きは、咲磨が意識化している位置感覚とちょうどリンクしていた。
咲磨の身体から尾のように伸びた、現象化している蛇体の先は、落盤の下敷きになっている。
「反転一八◯、船首、下げ舵六◯! 現象化した蛇体の中心軸を狙う! ティム‼︎」「ヨーソロー!」
「全翼起動。錨、入れ!」
四枚の量子スタビライザーとアンカー次元の壁に突き立て、船体を空間に固定した。
「船首共振フィールド展開! データリンク開始、放射管制システム起動! ……隊長、やりますよ!」
直人は、迫り上がった拳銃型管制システム発射装置に右手を添えながら、カミラに確認する。
「アラン! PSI-Linkカーネル最大防御! 『ヤマタノオロチ』のパルス逆流に備えて!」「オッケーだ。こっちはいい! やれ、ナオ!」
「PSIパルス接続!」直人は、左手を発射装置のPSI-Linkモジュールへ重ね、自身に同調する『ヤマタノオロチ』のPSIパルスをシステムに流し込んでいく。
PSI-Linkシステムに流れ込んだ『ヤマタノオロチ』の荒御魂が、<アマテラス>を駆け巡る。
意味を成さない不気味な唸り声、金切り声、啜り泣く声が音声変換されてブリッジを揺らす。船体は、戦慄するかの如く打ち震え、其処彼処できしめきの悲鳴をあげていた。
直人は、操縦桿を兼ねた発射装置を握りしめ、船体の安定に務めるが、『ヤマタノオロチ』の暴流はそれを許さない。
「直人だけでは、受け止められない! 皆んな、少しでもいい! 支えるわよ!」
カミラ、アラン、ティムも各自のPSI-Linkモジュールからダイレクト接続し、船体の維持に努める。直人は、発射装置にかかる負荷が、小さくなったのを感じ取った。
「皆!」「さっさと頼むぜ、ナオ。オレたちにはコイツは……めちゃくちゃしんどい……ぜ」
「ティム!」直人は頷くと、ターゲットスコープの中心に『ヤマタノオロチ』の蛇体へと狙いを定めていく。
……お兄……さん! ……
……咲磨くん! ……やるよ……
直人は、自身の心象に浮かび上がる『ヤマタノオロチ』の中心に咲磨の『セルフ』を見つける。咲磨も直人達のやろうとしている事を理解していた。
……お兄さん……ありがとう……
直人は、意識の自分の首を振って答える。
…………どうにもならない哀しみも、怨みも、怒りも……どれもが生きた感情……魂の声……
……受け入れられず、抑圧され、怨念にされた想い……
……犠牲になったのは、誰もが抱く当たり前の想い……
直人と『ヤマタノオロチ』は、再びあの女シャーマンの姿をとって現れた。
……人の世界が大きくなるにつれ、人は仮面を被り、求められる役割を演じる……誰もが、本当の想い、魂を"生贄"にしてしまうのかもしれない……この人も……
……そうか……そうなんだ……『ヤマタノオロチ』とのシンクロを高めるにつれ、直人は底に隠された魂の欠片を感じ取っていた。
……さくま! ……
亜夢の魂が咲磨の魂に寄り添う。
……あむちゃん! ……
……咲磨くん、亜夢! ……思い出すんだ、二人で夢中になって遊んだ、そのときの気持ちを! ……何にも囚われない自由な魂を! ……
……届くはずだ、きっと! ……
亜夢と咲磨の魂は、大きく頷き、手を取り合うと一つの大きな光の球になって、シャーマンの形をとる『ヤマタノオロチ』を包み込むように照らしてゆく。
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