悠久の Madrugada〈マドゥルガダ〉 -蒼い闇- 《本編完結》「後日譚」連載開始しました

桜楽-sakura-

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La Madrugada 22 〔嬉戯 2〕# R18……

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 千切ちぎったパンセティを与えられて、咀嚼そしゃくして飲み込む。

 あごを取られ、ああハーブ水を飲ませられるのだろうと思っていた弟は、微発泡ワインヴィ・ラのどに流し込まれ、驚いてせてしまう。

 ごほっ、ごほ……とき込み、はぁ、はぁと荒く息をく弟の背を、兄は繰り返しでた。

「悪かった。今のは本当に兄さまが悪いな。大丈夫か? リシェ」

 息をおさめて、弟は応えた。
「ん……ごめんなさい。ハーブ水だと思っていたから、驚いてしまって」

ワインヴィは、早かったか……すまない」
 兄は本気で謝ったが、弟は首を振った。

「兄さま、リシェ飲める……ティゼ酒ティゼルも飲んだもの。ーー飲ませて」

「飲み慣れていないと、酔うぞ」
 弟の短い髪ををかき上げながら、額に口づけを落として兄はさとしたが、弟は聞かない。

「兄さまに抱かれるくらい、リシェは、大人だよ」
 ーーだから、飲ませて。弟は、重ねてそうねだった。

 兄は苦笑した後、もう一度微発泡ワインヴィ・ラを含み、弟に口づけた。
 コク……と飲み下し、弟は、はぁ……と息をいた。

「……美味しい」

「ーーなら、もうひとくち」
 兄が再度ワインヴィを含み、弟に口づけるーーワインヴィが飲み下された後も、唇は離れなかった。

 ぴちゃ、……ぴちゃと、淫靡いんぴな音を立てて、何度もワインヴィの味がする口づけが交わされた。

「もっと。飲ませて? ……兄さま」
 弟の望む通りに、兄はワインヴィを口移した。

 こふ……弟は、ワインヴィを口のはしからこぼした。
 あごを伝うワインヴィを、弟は、首筋になぞり……そして乳首にった。

ワインヴィ……こぼれた……兄さま」
 ワインヴィに濡れた指で、弟は兄の唇を探し、なぞった。

「……いけない子だね、リシェ」
 兄は弟の指を取り、丹念たんねんめながら、たしなめた。

「誰に習ったんだ?」
「ーー兄さまに。……さっき」

 弟は、唇に薄くえがかせ、うっとりとした様子で顔を傾けた。

「覚えが良すぎるだろう? リシェ」

 兄は弟の首筋をめてから弟を膝から下ろし、かたわらの背のないソファファラに押し倒した。そして、弟がワインヴィった乳首を吸い、舌で転がした。

「ん……っ、あ…んっ……!」
 弟の感じやすい身体は、視界を塞がれた、ただそれだけで更に鋭敏えいびんになっていて、簡単に跳ねた。

「兄さまがまだ命じていないのに、足が開いているよ、リシェ」
 兄は、弟がゆるく開いた足を指摘する。

「そして、しずくが浮いている」
 開かれた足の狭間はざまのことも。

しずくも……こぼれたら、めてくれますか……? ……兄さまはーーリシェがイヤらしい子だって……知っているはずだもの」
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