336 / 464
番外編~フィオ・ソリチュード~
生と死の狭間で
しおりを挟む
目覚めたワタルは検査検査で病院に拘束されてる。
本人は不満そうだけど私は大人しくしていてくれるから嬉しい。
引っ付いたら困った顔をして私だけを見てくれる、優しい眼差しで、優しい声で、優しい手で――少しだけ不安そうに私を構ってくれる。
そうするしかないようにして私の名前を呼ばせてる。
これはズル、分かってる……でも今の私はどうしようもなく不安で、だからこうしていてくれないと嫌。
ワタルが目覚めてから三日目に惧瀞の仲間がワタルが助けた子供を連れてきた。
子供に会った時のワタルの表情を見てようやく私はなんとなく腑に落ちた。
穏やかであったかい――まぶしいくらいの笑顔で――もし逃げてたらきっとこんな顔はしてなかった。
子供も何度もお礼を言ってて――。
約束破ったのは許せないけど……ワタルの行動の全部が間違いじゃない、それは分かった。
だから――。
病院に拘束されてる間ワタルは何度も私に謝った。
まだ胸のもやもやは取れないけど、もう怒るのはやめる。少しずつ許してあげよう、ワタルが退院する頃にはちょっとそう思えるようになってきて話しもするようになった。
そうして退院した後少しだけ落ち着いた時間があって散歩とか私が見たこともないものを食べたりした。
穏やかな時間を感じて、だから不安になった。
リオはどうしてるのかな……。
入院中に届いた手紙の中に別の国からの魔物の調査要請があったみたいで他の国に行くって言い出した時は少し呆れた。
退院したばかりなのに……それでも止まらないのは分かってるし前に倒した隠れるゴブリンのこともあるしティナじゃないと探せない魔物も居るかもしれないから行くことに決まったけど……。
結果は散々なものだった……。
調査の名目で向かったはずなのに大国の役人との面会を強要された。
彼らが並べ立てたものは前に訪ねて来た別の国の人間の内容と大差なかった。
違う――あの時よりも嫌な気持ちになった。
前回と違って扱う言葉が違ってて役人と直接言葉を交わせないから相手が本当は何を言ってるのかは分からない、訳す人間は私たちの顔色を窺って実際の意味を隠しているみたいだったから。
でも解る、役人が日本や日本人――ワタルについて話す時に滲み出るもの、それを私は知ってる。
理解できない言葉を話していても解ってしまう。
この国の人間は私の知ってる人間――アドラのそれに近い。
欲しいものは奪ってでも手に入れる貪欲さ、拒絶された時に見せた稚拙な激情、取り繕う嘘、相手を見下す傲慢さ――少し見ただけでもワタル達とは違うって感じた。
そして、この世界がアドラと同じに見えて気分が悪くなった。
ワタルが欲しそうな情報があるかもと思って我慢してたけど、私たち――とりわけティナを懐柔したい思惑が透けて見えるばかりで魔物についての情報なんて一つもなかった。
ティナの懐柔に失敗すると最終的には力ずくの強硬手段に出てきて魔物の事が嘘なのが決定的になって脱出した。
外国から戻ってからワタルは大人しく訓練に励んでる。
能力の戻ったワタルの技は面白い、ナハトとの訓練で体を痛めて以来だったけど成長した今のワタルの体なら耐えられるみたいで一時的に身体能力が向上してる。
慢心されても困るから余裕の姿勢を崩さずに対処してるけど確実に反応速度が上がって打つべき時に打ち込んでくる。
でも少し素直過ぎるかも? 簡単に嘘にも引っ掛かる。この辺は矯正が必要、それでも動きのキレは良くて不意打ちに対する反応なんかは驚かされた。
ただ、ムラが酷い。
殺気や敵意に反応するから害意の無い攻撃への反応が極端に落ちる。
獣のような魔物はまだしも、慢心の無い上位種が居たりするかもしれないし――それに人間だって……この辺りも直させないと……。
そんな日が数日過ぎる頃には日本での魔物の情報は途切れてて新しい情報がこなくなった。
終息したならそろそろヴァーンシアに戻りたいってワタルがこぼすようになって他の国が接触してくる度にもうこっちに居なくてもいいんじゃないか? リオが心配って言ってる。
私も戻りたい、早く……リオに会いたい。
あの陽だまりみたいな笑顔に迎えてほしい。
明くる日訓練を終わらせて汗を流している間にワタルが宿から消えた。
胸がざわつく……これ、よくない事がある。
食事場所で寝こけてた惧瀞を叩き起こしてワタルの居場所を探ってと頼み込んだ。
私の願いは簡単に聞き入れられて居場所もすぐに分かった。
「むーん、こんなので居場所が分かっちゃうのね……それにしても、あんな事の後にまた単独行動するなんて、戻ったらお仕置きね」
「ん、少しぼろぼろになって貰う」
目的地は近場みたいで惧瀞が運転する車はすぐに目的の歓楽街に辿り着いた。
「なんでこんな場所に――ってええ!? フィオどこ行くのよ!?」
「嫌な予感がする。ティナの能力は帰るのに重要、惧瀞と待機」
「ちょちょっとぉ――」
町に近付いた時から分かってた。
ここはもう平和な場所じゃない、町から流れてくるのは血と銃特有の臭い。ここから考えられる状況は――。
私の予想を遥かに越えてた。
魔物が溢れてると思ってた、どうして……? どうして……人間が人間を殺してるの?
おかしい……これはまるでアドラの住人がこの世界に現れたみたい。人が楽しんで人を殺してる……この現状をワタルが見たら……絶対に大人しくしてない。
だから――ッ!
騒がしい場所にワタルが居る。
そして今一番騒がしいのは旋回してる飛ぶ乗り物の下――。
殺気を隠して遠くから狙撃してくるのが居る。
その存在が私の不安を掻き立てる。
嫌々嫌々ッ、無事で居て――。
駆ける、駆ける。
もうあんなのは嫌、立ちはだかる敵は薙ぎ倒す――踏み潰す。
いちいち相手なんてしてられない、目指す先で酷い音がする。酷い想像を掻き立てる。
建物の間を抜けて通りに出るとワタルが肩を撃たれた瞬間だった。
そして弾雨が車を破壊して爆発を引き起こしながらワタルに迫ってる。
迷ってる暇なんてなかった。
だってこうしないと私の大切が消えてしまうから――。
ワタルを引き倒して前に出る。
流石に私でもこの全ては受け切れない――頭と心臓――そこだけどうにか――。
雨粒の全てを避けられないように、弾雨の全ては受け切れない。
すぐに四肢は貫かれ動きが悪くなった所に追い討ちがくる――。
力が抜けて倒れ込む最中にワタルの雷が空に昇るのを見た。
「わた、る……ぶじ?」
「あ、ああ、無事……だ」
あぁ、とワタルの腕の中で悟る。
これはたぶんだめだ……。
「そ……う、よかっ…………」
視界に滲み世界を侵していくのは赤、赤、赤――そしてそれすら覆い始めるのは黒、黒、黒――闇、闇、闇――暗い、暗い、暗い……。
溢れるのは血、血、血――。
失うのは熱、寒い、熱い――分からない。
こぼれ落ちるのは命、痛い、痛い、痛い――怖い。
近付いてくるのは死、死、死――待って……今は嫌、まだ生きたい。
私の想いが溶けていく――私の想いが消えていく――私の大切が塗り潰されて失われる。
視界が完全に消える直前に見えたのは霞んだワタルの泣き顔、声は――もう聞こえない、私の声も届かない。
今までこんな傷を負った事はなかった。
これが死――。
嫌ッ! まだ死にたくない。
まだ生きていたい、リオにもう一度会いたい――ワタルにだってちゃんと答えを貰ってない。
まだ、まだ……今は嫌だ。その時がいつかあるとしても今はまだ……あんな戦場に不安定なワタルを残して――魔物が溢れた世界にリオを残して……大切が消えるのは嫌……。
私の大切なもの、守りたい――。
私の居場所、初めての居場所――。
『きゅー!』
突然響くもさの声、その瞬間黒が白に変わった。
白い視界にもさだけがはっきり見える。
「ここはなに?」
『きゅっ、きゅぅ! きゅきゅう!』
「どこに行くの?」
私に呼び掛けたあともさは足早に歩き出した。
自分の体は見えない、それでも進みたいと思ったら視界は移動を始めた。
白、白、白――もさが遠ざからなかったら移動してる事すら分からない。
そんな白い世界に――女が一人、沢山のテレビみたいなのに囲まれた場所に佇んでる。
「おや、お客とは珍しい。君が連れてきたのかな?」
『きゅきゅう~』
顔は見えない、白い輪郭だけが何故かはっきりと分かる。
白い女にすり寄るもさはとても懐いてるように見えた。
私やワタルにするのとは少し違う……。
「これはこれは……君自分の為に力を使っていないね? ……ふむ、それほど彼女が大切なのかな?」
『きゅぅ~うっ!』
「それはそれは……幸せなんだね?」
『きゅぅ!』
「それは何よりだね。しかしここに連れてきた所で観測出来る彼女の状態は変わらない。彼女の命運は尽きている」
『きゅ~…………』
「いくら君といえど不可能だろうね。今だって死の沼に落ちる一歩手前、そこでか細い糸を伸ばして繋いでいるようなものだ。糸はいずれ切れる、どうにもならない」
女はもさの言葉を理解してるみたいに言葉を交わす。もさも理解してるように憤慨する。
私に分かるのは自分が死の世界に落ちるのが決まっている事だけだった。
本人は不満そうだけど私は大人しくしていてくれるから嬉しい。
引っ付いたら困った顔をして私だけを見てくれる、優しい眼差しで、優しい声で、優しい手で――少しだけ不安そうに私を構ってくれる。
そうするしかないようにして私の名前を呼ばせてる。
これはズル、分かってる……でも今の私はどうしようもなく不安で、だからこうしていてくれないと嫌。
ワタルが目覚めてから三日目に惧瀞の仲間がワタルが助けた子供を連れてきた。
子供に会った時のワタルの表情を見てようやく私はなんとなく腑に落ちた。
穏やかであったかい――まぶしいくらいの笑顔で――もし逃げてたらきっとこんな顔はしてなかった。
子供も何度もお礼を言ってて――。
約束破ったのは許せないけど……ワタルの行動の全部が間違いじゃない、それは分かった。
だから――。
病院に拘束されてる間ワタルは何度も私に謝った。
まだ胸のもやもやは取れないけど、もう怒るのはやめる。少しずつ許してあげよう、ワタルが退院する頃にはちょっとそう思えるようになってきて話しもするようになった。
そうして退院した後少しだけ落ち着いた時間があって散歩とか私が見たこともないものを食べたりした。
穏やかな時間を感じて、だから不安になった。
リオはどうしてるのかな……。
入院中に届いた手紙の中に別の国からの魔物の調査要請があったみたいで他の国に行くって言い出した時は少し呆れた。
退院したばかりなのに……それでも止まらないのは分かってるし前に倒した隠れるゴブリンのこともあるしティナじゃないと探せない魔物も居るかもしれないから行くことに決まったけど……。
結果は散々なものだった……。
調査の名目で向かったはずなのに大国の役人との面会を強要された。
彼らが並べ立てたものは前に訪ねて来た別の国の人間の内容と大差なかった。
違う――あの時よりも嫌な気持ちになった。
前回と違って扱う言葉が違ってて役人と直接言葉を交わせないから相手が本当は何を言ってるのかは分からない、訳す人間は私たちの顔色を窺って実際の意味を隠しているみたいだったから。
でも解る、役人が日本や日本人――ワタルについて話す時に滲み出るもの、それを私は知ってる。
理解できない言葉を話していても解ってしまう。
この国の人間は私の知ってる人間――アドラのそれに近い。
欲しいものは奪ってでも手に入れる貪欲さ、拒絶された時に見せた稚拙な激情、取り繕う嘘、相手を見下す傲慢さ――少し見ただけでもワタル達とは違うって感じた。
そして、この世界がアドラと同じに見えて気分が悪くなった。
ワタルが欲しそうな情報があるかもと思って我慢してたけど、私たち――とりわけティナを懐柔したい思惑が透けて見えるばかりで魔物についての情報なんて一つもなかった。
ティナの懐柔に失敗すると最終的には力ずくの強硬手段に出てきて魔物の事が嘘なのが決定的になって脱出した。
外国から戻ってからワタルは大人しく訓練に励んでる。
能力の戻ったワタルの技は面白い、ナハトとの訓練で体を痛めて以来だったけど成長した今のワタルの体なら耐えられるみたいで一時的に身体能力が向上してる。
慢心されても困るから余裕の姿勢を崩さずに対処してるけど確実に反応速度が上がって打つべき時に打ち込んでくる。
でも少し素直過ぎるかも? 簡単に嘘にも引っ掛かる。この辺は矯正が必要、それでも動きのキレは良くて不意打ちに対する反応なんかは驚かされた。
ただ、ムラが酷い。
殺気や敵意に反応するから害意の無い攻撃への反応が極端に落ちる。
獣のような魔物はまだしも、慢心の無い上位種が居たりするかもしれないし――それに人間だって……この辺りも直させないと……。
そんな日が数日過ぎる頃には日本での魔物の情報は途切れてて新しい情報がこなくなった。
終息したならそろそろヴァーンシアに戻りたいってワタルがこぼすようになって他の国が接触してくる度にもうこっちに居なくてもいいんじゃないか? リオが心配って言ってる。
私も戻りたい、早く……リオに会いたい。
あの陽だまりみたいな笑顔に迎えてほしい。
明くる日訓練を終わらせて汗を流している間にワタルが宿から消えた。
胸がざわつく……これ、よくない事がある。
食事場所で寝こけてた惧瀞を叩き起こしてワタルの居場所を探ってと頼み込んだ。
私の願いは簡単に聞き入れられて居場所もすぐに分かった。
「むーん、こんなので居場所が分かっちゃうのね……それにしても、あんな事の後にまた単独行動するなんて、戻ったらお仕置きね」
「ん、少しぼろぼろになって貰う」
目的地は近場みたいで惧瀞が運転する車はすぐに目的の歓楽街に辿り着いた。
「なんでこんな場所に――ってええ!? フィオどこ行くのよ!?」
「嫌な予感がする。ティナの能力は帰るのに重要、惧瀞と待機」
「ちょちょっとぉ――」
町に近付いた時から分かってた。
ここはもう平和な場所じゃない、町から流れてくるのは血と銃特有の臭い。ここから考えられる状況は――。
私の予想を遥かに越えてた。
魔物が溢れてると思ってた、どうして……? どうして……人間が人間を殺してるの?
おかしい……これはまるでアドラの住人がこの世界に現れたみたい。人が楽しんで人を殺してる……この現状をワタルが見たら……絶対に大人しくしてない。
だから――ッ!
騒がしい場所にワタルが居る。
そして今一番騒がしいのは旋回してる飛ぶ乗り物の下――。
殺気を隠して遠くから狙撃してくるのが居る。
その存在が私の不安を掻き立てる。
嫌々嫌々ッ、無事で居て――。
駆ける、駆ける。
もうあんなのは嫌、立ちはだかる敵は薙ぎ倒す――踏み潰す。
いちいち相手なんてしてられない、目指す先で酷い音がする。酷い想像を掻き立てる。
建物の間を抜けて通りに出るとワタルが肩を撃たれた瞬間だった。
そして弾雨が車を破壊して爆発を引き起こしながらワタルに迫ってる。
迷ってる暇なんてなかった。
だってこうしないと私の大切が消えてしまうから――。
ワタルを引き倒して前に出る。
流石に私でもこの全ては受け切れない――頭と心臓――そこだけどうにか――。
雨粒の全てを避けられないように、弾雨の全ては受け切れない。
すぐに四肢は貫かれ動きが悪くなった所に追い討ちがくる――。
力が抜けて倒れ込む最中にワタルの雷が空に昇るのを見た。
「わた、る……ぶじ?」
「あ、ああ、無事……だ」
あぁ、とワタルの腕の中で悟る。
これはたぶんだめだ……。
「そ……う、よかっ…………」
視界に滲み世界を侵していくのは赤、赤、赤――そしてそれすら覆い始めるのは黒、黒、黒――闇、闇、闇――暗い、暗い、暗い……。
溢れるのは血、血、血――。
失うのは熱、寒い、熱い――分からない。
こぼれ落ちるのは命、痛い、痛い、痛い――怖い。
近付いてくるのは死、死、死――待って……今は嫌、まだ生きたい。
私の想いが溶けていく――私の想いが消えていく――私の大切が塗り潰されて失われる。
視界が完全に消える直前に見えたのは霞んだワタルの泣き顔、声は――もう聞こえない、私の声も届かない。
今までこんな傷を負った事はなかった。
これが死――。
嫌ッ! まだ死にたくない。
まだ生きていたい、リオにもう一度会いたい――ワタルにだってちゃんと答えを貰ってない。
まだ、まだ……今は嫌だ。その時がいつかあるとしても今はまだ……あんな戦場に不安定なワタルを残して――魔物が溢れた世界にリオを残して……大切が消えるのは嫌……。
私の大切なもの、守りたい――。
私の居場所、初めての居場所――。
『きゅー!』
突然響くもさの声、その瞬間黒が白に変わった。
白い視界にもさだけがはっきり見える。
「ここはなに?」
『きゅっ、きゅぅ! きゅきゅう!』
「どこに行くの?」
私に呼び掛けたあともさは足早に歩き出した。
自分の体は見えない、それでも進みたいと思ったら視界は移動を始めた。
白、白、白――もさが遠ざからなかったら移動してる事すら分からない。
そんな白い世界に――女が一人、沢山のテレビみたいなのに囲まれた場所に佇んでる。
「おや、お客とは珍しい。君が連れてきたのかな?」
『きゅきゅう~』
顔は見えない、白い輪郭だけが何故かはっきりと分かる。
白い女にすり寄るもさはとても懐いてるように見えた。
私やワタルにするのとは少し違う……。
「これはこれは……君自分の為に力を使っていないね? ……ふむ、それほど彼女が大切なのかな?」
『きゅぅ~うっ!』
「それはそれは……幸せなんだね?」
『きゅぅ!』
「それは何よりだね。しかしここに連れてきた所で観測出来る彼女の状態は変わらない。彼女の命運は尽きている」
『きゅ~…………』
「いくら君といえど不可能だろうね。今だって死の沼に落ちる一歩手前、そこでか細い糸を伸ばして繋いでいるようなものだ。糸はいずれ切れる、どうにもならない」
女はもさの言葉を理解してるみたいに言葉を交わす。もさも理解してるように憤慨する。
私に分かるのは自分が死の世界に落ちるのが決まっている事だけだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
507
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる