幽霊？怪奇？怖くないねっ！(震え声)

いち

教室での事件

「……………………なんじゃこりゃ…」






俺はあまりの光景に息を飲んだ。








「なんでこうなってんだ………？」






利太郎も珍しく驚いていることが分かる。
繋がれた手が痛い。












俺たちの見ている先にある教室の様子は、信じられないほど、荒れに荒れていた。













椅子は殆どが倒れ、教卓の上やベランダの手すりにも引っ掛けられてある。




机は真っ二つに割れていて、どこかへ隠したのだろうか数は10数個しかない。






黒板も黒い墨…？のようなもので塗りつぶされていて酷い有様だ。