幽霊？怪奇？怖くないねっ！(震え声)

いち

ある二人の話

最近、学校がおかしい。


そう感じたのは高一の秋のこと。









「なぁ、何か最近おかしくないか？」


「何が？？お前の頭？？」


「それは元からだ」


「まさかノってくるとは」


ふほほ、とどこか個性的な笑い方をしてそう放ったのは花岡利太郎はなおか りたろう。座右の銘は「長い物には巻かれろ」。俺の友人だ。




そして、最近学校がおかしい…と感じている俺の名前は安藤 春真あんどう はるま。因みに座右の銘は「急がば回れ」。











 「んで、どこがおかしいって？」








「何か上手く言えないんだけどさ……空気？？」





「うーんそうかぁー？」



利太郎は、ふわぁ～と欠伸をしながらそう言った。




「んにゃ、気のせいだと思うけどさ」










話を終わらせた俺たちは、「次の移動があるから早く行こうぜ」という言葉を後にして教室を出た。




















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授業が終わって教室に戻ると沢山の先生が騒いでいた。




先に教室に戻っているクラスメイトも様子がおかしい。
何やら青ざめている奴もいるし、顔を顰めているやつもいる。











「ん？？何何どうした？？？」




「何か怖いんだけど」




俺は、普段の日常では決して見ることの無い異様なまでの光景に、得体の知れない恐怖を感じた。







「ま、行ってみようぜ」






利太郎はそう言い、俺の手を引くと早足で教室へ行った。