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第一章 国民が飢えることなく、まずはそこを目標に!
20 ついに神々の島からアツシ・ジュノリス王が到着し、拠点を創られる。
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神々の国の大国であるジュノリス大国から国王である異世界人、アツシ様が到着したのは三日後だった。
全員でお出迎えすると、30代くらいだろうか? アツシ様は俺の頭を撫でて「君も苦労したようだな」と言われ涙が出そうになる。
「お待ちしておりましたアツシ様」
「暫く世話になる。その前に拠点を作りたいのだが」
「城の近くでも宜しいでしょうか?」
「ああ、土地はどんな土地でも構わない」
こうして案内した場所にて目の前で信じられない力を見ると、流石神々の国に行った異世界人だなと感心した。
俺のスキル等彼の前ではとても弱いモノだろう。
「さて、色々話をしたいのだがまずは中に入って雑談しないか?」
「俺とですか?」
「ああ、色々と、話したい事もあるだろう?」
そう言われると俺とアツシ様は部屋の中に入り、中が異世界――あちらの世界の物ばかりで懐かしく感じる。
ダイニングキッチンにソファー、どれもこれも懐かしく感じて座っていると、アツシ様から珈琲を出されて懐かしむ。
「嗚呼……懐かしい」
「この場所は君にも貸し出そう。同じ異世界人同士色々と会話も楽しみたいからな」
「ありがとう御座います」
「それで、俺は勇者召喚でこっちに来た訳だが、そっちは大変だったな。転生してきても何もないゼロからのスタートだったと聞いたが、国民はとても幸せそうだ」
「俺が15歳の成人の儀を終えたその日に両親が死亡しまして。そのままこの国を導いております。今の悩みはビニールハウスかガラスハウスが作れないかと言う悩みでして」
「と言うと?」
「この世界では甘味が殆ど無いのですよ。それで弟には養蜂を本日教えてハチミツを取る方法を教えたばかりです。後はサトウキビが沢山この国にあると聞いたので、一大事業にするべく動き出したばかりですが……何せ果物が沢山あるので、ドライフルーツを作りたくて」
「ああ、それでビニールハウスやガラスハウスが欲しいのか」
「そうですね」
「確かに天日干しだと風で飛ばされたりがあるからなぁ」
「ええ」
「いいぞ、異世界の者同士助け合いは大事だ。それにこちらに拠点を持たせてくれたお礼もある。幾つ欲しい?」
「え?」
「ガラスハウス」
「え、え――っと……最初に5つほどあればと思いますが」
「ふむ、土地があればもっとと言った所か」
「そうですね。作業する場所も必要になりますし」
「ああ、確かに作業場所は必要か」
「ええ」
そう会話をしながら事業の事を話していると「君も生粋の日本人だな!」と笑われたものの、作業スペースのついたガラスハウスを6つプレゼントしてくれることになった。
それだけでも大変ありがたいのだが、深々と頭を下げると「いやいや、俺も新しい新天地って気になってたからな」と苦笑いされた。
「それと冷蔵冷凍の馬車の事だったな」
「ええ、出来ればそういうのが付いたスーパーなんかにあった売り場も欲しい所です」
「ふむふむ、それなら輸出と言う形で出来るが」
「本当ですか!?」
「冷蔵と冷凍の魔石は買って貰う事にもなるぞ? もしくはそちらで開発するかだ」
「それでも構いません! 神々の国専用の売り物だと言うのなら俺が手を出すのはご法度でしょう」
「ご法度と言う訳ではないが、試しに作ってみるといい。それに友好の証として幾つか送らせて貰おう。後は購入と言う事で」
「ありがとう御座います!」
「その代わりと言っては何だが、神々の島とこのシュノベザール王国までの道の天候を安定させてくれてると助かる。一応俺はネットスーパーとか色々スキルは持っているんだが」
「ネットスーパー……」
「流石に魂で転生した君にはつかなかったのか」
「そうですね……俺が使えるスキルは【天候を操れる程度の能力】でしたので」
「それでも十分強いな。お陰で戦争なんか起きないんじゃないか?」
「戦争を起こそうとした国には日照りで国を潰しました」
「ははは! 天候を操れる強みだな」
「今は緑化の方も進めていますが、やはり時間は亀並みに掛りますね」
「だがオアシスが増えればそこに村が出来て新たに国は発展する。俺の予想だがこれ程国が発展したのは――箱庭師を上手く使っているな?」
「分かりましたか」
「ああ、この世界の人間は箱庭師の使い方をよく分かっていない者たちが多い。その中で有効活用を考えるとしたら異世界から来た俺達くらいだろう。その上で此処までの発展……君は着眼点もいいようだ」
「これでも死んだ時を含めてもう50歳近いですからね」
「俺より年上じゃないか!」
そう言って驚かれるアツシ様には笑顔で笑ってしまったが、暫く滞在すると言う事だったが食事の方が食べ慣れてない者には辛いかもしれないと伝えると、俺の苦労を感じ取ったのか頭をポンポンと叩いてくれた。
「君が異世界の味を忘れないように、色々此処には用意しておこうか?」
「ですが」
「カップラーメンとか」
「ぐう……」
「丁度小腹もすいたし、一緒にどうだ?」
「頂きます!!」
もう二度と食べられないと思っていたカップラーメン!!
食べられるのなら食べたい!!
ああ、俺もネットスーパーが使えれば!!
その後二度と食べれないと思っていたカップラーメンを食べて涙を流し、お握りを食べて涙を流し、緑茶を飲んで涙を流し……嗚呼、故郷の味がする!!
こう、細胞が喜ぶとはこういう事だな!!
「俺にもネットスーパーが使えれば……せめてお取り寄せくらい」
「ある種のチートだよなぁ」
「化学調味料とは、薬に近いと思います」
「分かる。そう言えば俺は人のスキルを見るのが好きなんだが、スキルボード見せて貰えるだろうか?」
「ええ、構いませんよ。俺もここ2年程見てなかったので」
こうして同じソファーに座りスキルボードを出してみると――。
全員でお出迎えすると、30代くらいだろうか? アツシ様は俺の頭を撫でて「君も苦労したようだな」と言われ涙が出そうになる。
「お待ちしておりましたアツシ様」
「暫く世話になる。その前に拠点を作りたいのだが」
「城の近くでも宜しいでしょうか?」
「ああ、土地はどんな土地でも構わない」
こうして案内した場所にて目の前で信じられない力を見ると、流石神々の国に行った異世界人だなと感心した。
俺のスキル等彼の前ではとても弱いモノだろう。
「さて、色々話をしたいのだがまずは中に入って雑談しないか?」
「俺とですか?」
「ああ、色々と、話したい事もあるだろう?」
そう言われると俺とアツシ様は部屋の中に入り、中が異世界――あちらの世界の物ばかりで懐かしく感じる。
ダイニングキッチンにソファー、どれもこれも懐かしく感じて座っていると、アツシ様から珈琲を出されて懐かしむ。
「嗚呼……懐かしい」
「この場所は君にも貸し出そう。同じ異世界人同士色々と会話も楽しみたいからな」
「ありがとう御座います」
「それで、俺は勇者召喚でこっちに来た訳だが、そっちは大変だったな。転生してきても何もないゼロからのスタートだったと聞いたが、国民はとても幸せそうだ」
「俺が15歳の成人の儀を終えたその日に両親が死亡しまして。そのままこの国を導いております。今の悩みはビニールハウスかガラスハウスが作れないかと言う悩みでして」
「と言うと?」
「この世界では甘味が殆ど無いのですよ。それで弟には養蜂を本日教えてハチミツを取る方法を教えたばかりです。後はサトウキビが沢山この国にあると聞いたので、一大事業にするべく動き出したばかりですが……何せ果物が沢山あるので、ドライフルーツを作りたくて」
「ああ、それでビニールハウスやガラスハウスが欲しいのか」
「そうですね」
「確かに天日干しだと風で飛ばされたりがあるからなぁ」
「ええ」
「いいぞ、異世界の者同士助け合いは大事だ。それにこちらに拠点を持たせてくれたお礼もある。幾つ欲しい?」
「え?」
「ガラスハウス」
「え、え――っと……最初に5つほどあればと思いますが」
「ふむ、土地があればもっとと言った所か」
「そうですね。作業する場所も必要になりますし」
「ああ、確かに作業場所は必要か」
「ええ」
そう会話をしながら事業の事を話していると「君も生粋の日本人だな!」と笑われたものの、作業スペースのついたガラスハウスを6つプレゼントしてくれることになった。
それだけでも大変ありがたいのだが、深々と頭を下げると「いやいや、俺も新しい新天地って気になってたからな」と苦笑いされた。
「それと冷蔵冷凍の馬車の事だったな」
「ええ、出来ればそういうのが付いたスーパーなんかにあった売り場も欲しい所です」
「ふむふむ、それなら輸出と言う形で出来るが」
「本当ですか!?」
「冷蔵と冷凍の魔石は買って貰う事にもなるぞ? もしくはそちらで開発するかだ」
「それでも構いません! 神々の国専用の売り物だと言うのなら俺が手を出すのはご法度でしょう」
「ご法度と言う訳ではないが、試しに作ってみるといい。それに友好の証として幾つか送らせて貰おう。後は購入と言う事で」
「ありがとう御座います!」
「その代わりと言っては何だが、神々の島とこのシュノベザール王国までの道の天候を安定させてくれてると助かる。一応俺はネットスーパーとか色々スキルは持っているんだが」
「ネットスーパー……」
「流石に魂で転生した君にはつかなかったのか」
「そうですね……俺が使えるスキルは【天候を操れる程度の能力】でしたので」
「それでも十分強いな。お陰で戦争なんか起きないんじゃないか?」
「戦争を起こそうとした国には日照りで国を潰しました」
「ははは! 天候を操れる強みだな」
「今は緑化の方も進めていますが、やはり時間は亀並みに掛りますね」
「だがオアシスが増えればそこに村が出来て新たに国は発展する。俺の予想だがこれ程国が発展したのは――箱庭師を上手く使っているな?」
「分かりましたか」
「ああ、この世界の人間は箱庭師の使い方をよく分かっていない者たちが多い。その中で有効活用を考えるとしたら異世界から来た俺達くらいだろう。その上で此処までの発展……君は着眼点もいいようだ」
「これでも死んだ時を含めてもう50歳近いですからね」
「俺より年上じゃないか!」
そう言って驚かれるアツシ様には笑顔で笑ってしまったが、暫く滞在すると言う事だったが食事の方が食べ慣れてない者には辛いかもしれないと伝えると、俺の苦労を感じ取ったのか頭をポンポンと叩いてくれた。
「君が異世界の味を忘れないように、色々此処には用意しておこうか?」
「ですが」
「カップラーメンとか」
「ぐう……」
「丁度小腹もすいたし、一緒にどうだ?」
「頂きます!!」
もう二度と食べられないと思っていたカップラーメン!!
食べられるのなら食べたい!!
ああ、俺もネットスーパーが使えれば!!
その後二度と食べれないと思っていたカップラーメンを食べて涙を流し、お握りを食べて涙を流し、緑茶を飲んで涙を流し……嗚呼、故郷の味がする!!
こう、細胞が喜ぶとはこういう事だな!!
「俺にもネットスーパーが使えれば……せめてお取り寄せくらい」
「ある種のチートだよなぁ」
「化学調味料とは、薬に近いと思います」
「分かる。そう言えば俺は人のスキルを見るのが好きなんだが、スキルボード見せて貰えるだろうか?」
「ええ、構いませんよ。俺もここ2年程見てなかったので」
こうして同じソファーに座りスキルボードを出してみると――。
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