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タイムリープ編(完結編)
180 氷の月
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神界リゾートをオープンしてからまだ間もないのに、惑星フォトスの神用住宅が足りなくなってしまった。
いや、本来の神様用だけだったら良かったのだが、人間と共用にすることにしたかららしい。やっぱり人間らしい生活というのが神様に人気だったようだ。
おかげで予約でいっぱいになってしまったのだ。そういえば、その気になればすぐ来れるもんな、神様。
もちろん、通常の戸建ての住宅以外に集合住宅なども追加で作ったのだが、それでも足りない。
まぁ、神化リングの製造数から予想できた事態とも言えるのだが、そもそも惑星フォトスには、まだ十分な土地が無いのだから、むやみに住宅をたてるわけにもいかない。自給自足する予定だからな。ちゃんと計画済みなのだ。
こうなると神化リングの供給を絞るか、住宅事情を改善するかの二択になってしまう。
だが、始まったばかりの神化リングの供給を、早々と絞りたくない。そうなると住宅事情を改善するしかない。
普通に考えれば、一時停止している『自動海水打ち上げシステム』を再始動することになるのだが、ちょっと急場の対応には向いていなかった。一気に海水を抜くシステムではない。
さらに、当面は気候をいじるようなこともしたくないしな。
そこで、俺が直接海水を排出することにした。
まぁ、ちょうど適当な浅瀬があったので、ここを干拓しようと考えたのだ。水を抜くだけなので惑星レベルの海水面の低下は起こさない。
とはいっても、結構な量の水にはなる。
手法としては、まず干拓する領域を砂を溶かした壁で囲う。
普通の干拓と比べると、とんでもなく広い領域だが問題ない。これは、女神ケリスと女神コリスに担当してもらった。
あとは、海底で砂を吸い上げた時の要領で海水をくみ上げればいい。
もちろん、海水の吸い上げは砂の時とは逆に吸い込み口には拘束フィールドのフィルターをつける。魚などを吸い込まないようにするためだ。
必要な海水を吸い上げたら、そのまま凍らせて衛星軌道に打ち上げれば完了である。
うん、完璧な計画だ。
* * *
女神ケリスと女神コリスから浅瀬の壁が完成したとの連絡を受けて、俺は早速海水の排出作業に取り掛かった。
「流石に、海水で月を作るなんてこと初めてだよ。こんなこと普通誰もやらないよ」
海水を吸い上げた巨大な球体を見上げて天文学の神プトレが言った。
「いや、別に月を作りたいわけじゃないから。そういう意図は無いんだが結果として月になるだけだ」
勢いよく吸い上げられていく海水が上空で球体になって膨らんでいくのだが、膨らむに従い高く持ち上げているので、いつまでたっても同じ大きさに見える。
とはいっても、やはり空にあるべきものの大きさを超えていて異常ではある。
「ははは。同じだけどね」
ごもっとも。
「で、どこまで大きくするんだい?」
「いや、だから月の大きさではなくて、海水がなくなるまでだよ」
月は副産物だからな。
今回は、『自動海水打ち上げシステム』とは違い、逆に水が必要になった時のために衛星とすることにした。
ー こちら女神ケリス。北側の海水は完全に干上がりました。
ー こちら女神コリス。こっちもオッケーだよ。
女神ケリスと女神コリスから海水の状況を知らせてきた。
「よし、これでいいだろう」
俺は海水の吸い上げを停止した。
「じゃ、これを凍結して宇宙空間に投げ出せばいいんだよな?」俺はプトレに確認した。
「ああ、そうだな。とりあえず全力はダメだよ? 帰って来なくなる」とプトレ。
「分かってる。大丈夫だよ」
そう言って、俺は球体の冷却を始めた。
今は防御フィールドで球体になっているが、このままでは放出できない。とりあえず凍らせて固体になれば、加速して衛星にすることが出来る訳だ。
「こんなもんだろ。じゃぁ、加速する」
俺は氷結した球体を衛星軌道に乗せるため加速を開始した。
しかし、いきなり放出では力加減が分からない。そこで空中で回転させて速度を調整することにした。ハンマー投げの要領だ。
まぁ、これが出来るのはプトレが見れば衛星軌道に投入できる速度になっているかどうかが分かるからだ。
「どうだ?」
「いやいや、まだまだだよ」とプトレ。
よく分かるな。
俺はさらに加速した。こんなでかいものをぶん回してるだけあって竜巻ができ始めている。さすがに、周りには誰もいないがちょっとやばそうな雰囲気になってきた。
「まだか?」
「まだまだ」
「俺、風神になった気がするんだが」
「そうか。水神にもなれるかもな。よし、いいぞ」
突っ込みを入れようかと思ったが、そんな暇はない。
「て~~っ!」
ずぎゅ~~~~~ん
氷結した巨大な塊は、空高く雲を突き抜けてぐんぐん上昇していった。
「うん。打ち上げ成功! こんなもんだろ? 意外と簡単だな!」
打ち上げた球体の軌跡を見て、俺は満足して言った。
「いや、そんな暢気なこと言ってるのは君だけだから」
見ていたプトレが突っ込む。まぁ、そうなんだけどな。神化リング様様だ。
ただ、彼の場合は見ているだけではない。
これからが彼の仕事だ。すかさず神眼と天文学の神の力で飛行する球体の追跡を始めた。
正しく衛星軌道に乗るように調整するためだ。
俺が打ち上げただけだと同じ場所に戻ってくる隕石みたいになってしまう。長期に渡って安定した衛星軌道に乗せる必要があるのだが、これをプトレに頼んだという訳だ。
「ふむ。ちょっと予定より速いようだな」
プトレが独り言のように言っている。海水が少なかったのかも知れない。
「じゃ、ちょっとコースを修正する」
そう言って、プトレは上昇する球体に向かって手をかざした。
軌道修正の加速を加えるためだ。球体を見ていても軌道がどう変わったのかは分からない。
「これでいいだろう。これなら大体16日で惑星フォトスを周回する筈だ」
しばらく、観測をしていたプトレが確信した顔で言った。
こうして、なんとか広い土地を確保することが出来た。
出来上がった氷の月は、惑星モトスとは比較にならない大きさなのだが、低い軌道にあるため惑星フォトスから見ると惑星モトスの半分程度の大きさに見えた。
* * *
その日の、惑星フォトスの女神湯。
ぽちょんっ
「これはこれで、いいわね」と女神アリス。
ゆったり浸かりながら夜空を見上げれば、そこには白く輝く氷の月が浮かんでいた。
「思ったより上出来だな」
「そうね。水が欲しくなったら、あそこに取りに行くのね?」
「まぁ、まず必要ないだろうけどな。むしろもっと大きくするかも」
「土地がまた無くなったら、もっと大きくするの?」
「えっ? あぁ、まぁ可能性としてはかなり低いけどな」
「あまり変えたら混乱するしね?」
「そうだな」
「宝石みたいで綺麗だし。変えないほうがいいかも」
「うん」
双子星もあるから月が二つになってしまった。
「そういえば、名前はどうするの?」
「そうだなぁ。氷の月だから氷月、水月、冷月、寒月とかかな?」
「風流ね」
「レジャーランドにしてもいいかも」
「風流、台無しね」
とりあえず氷月と呼ぶことにした。
氷の塊でしかないので、眺めて楽しむのが一番かも知れない。
ちなみに、氷月は惑星フォトスの衛星なので、惑星モトスからはほとんど見えない。
小さ過ぎるのだ。つまり、この二つの月を見るには惑星フォトスに来る必要がある。
湯船から見上げながら、これがこの星の魅力の一つになってくれるのかもと思った。
月の世界からの観月かよと言われそうだが。
モトスは青く、氷月は白く輝いていた。
いや、本来の神様用だけだったら良かったのだが、人間と共用にすることにしたかららしい。やっぱり人間らしい生活というのが神様に人気だったようだ。
おかげで予約でいっぱいになってしまったのだ。そういえば、その気になればすぐ来れるもんな、神様。
もちろん、通常の戸建ての住宅以外に集合住宅なども追加で作ったのだが、それでも足りない。
まぁ、神化リングの製造数から予想できた事態とも言えるのだが、そもそも惑星フォトスには、まだ十分な土地が無いのだから、むやみに住宅をたてるわけにもいかない。自給自足する予定だからな。ちゃんと計画済みなのだ。
こうなると神化リングの供給を絞るか、住宅事情を改善するかの二択になってしまう。
だが、始まったばかりの神化リングの供給を、早々と絞りたくない。そうなると住宅事情を改善するしかない。
普通に考えれば、一時停止している『自動海水打ち上げシステム』を再始動することになるのだが、ちょっと急場の対応には向いていなかった。一気に海水を抜くシステムではない。
さらに、当面は気候をいじるようなこともしたくないしな。
そこで、俺が直接海水を排出することにした。
まぁ、ちょうど適当な浅瀬があったので、ここを干拓しようと考えたのだ。水を抜くだけなので惑星レベルの海水面の低下は起こさない。
とはいっても、結構な量の水にはなる。
手法としては、まず干拓する領域を砂を溶かした壁で囲う。
普通の干拓と比べると、とんでもなく広い領域だが問題ない。これは、女神ケリスと女神コリスに担当してもらった。
あとは、海底で砂を吸い上げた時の要領で海水をくみ上げればいい。
もちろん、海水の吸い上げは砂の時とは逆に吸い込み口には拘束フィールドのフィルターをつける。魚などを吸い込まないようにするためだ。
必要な海水を吸い上げたら、そのまま凍らせて衛星軌道に打ち上げれば完了である。
うん、完璧な計画だ。
* * *
女神ケリスと女神コリスから浅瀬の壁が完成したとの連絡を受けて、俺は早速海水の排出作業に取り掛かった。
「流石に、海水で月を作るなんてこと初めてだよ。こんなこと普通誰もやらないよ」
海水を吸い上げた巨大な球体を見上げて天文学の神プトレが言った。
「いや、別に月を作りたいわけじゃないから。そういう意図は無いんだが結果として月になるだけだ」
勢いよく吸い上げられていく海水が上空で球体になって膨らんでいくのだが、膨らむに従い高く持ち上げているので、いつまでたっても同じ大きさに見える。
とはいっても、やはり空にあるべきものの大きさを超えていて異常ではある。
「ははは。同じだけどね」
ごもっとも。
「で、どこまで大きくするんだい?」
「いや、だから月の大きさではなくて、海水がなくなるまでだよ」
月は副産物だからな。
今回は、『自動海水打ち上げシステム』とは違い、逆に水が必要になった時のために衛星とすることにした。
ー こちら女神ケリス。北側の海水は完全に干上がりました。
ー こちら女神コリス。こっちもオッケーだよ。
女神ケリスと女神コリスから海水の状況を知らせてきた。
「よし、これでいいだろう」
俺は海水の吸い上げを停止した。
「じゃ、これを凍結して宇宙空間に投げ出せばいいんだよな?」俺はプトレに確認した。
「ああ、そうだな。とりあえず全力はダメだよ? 帰って来なくなる」とプトレ。
「分かってる。大丈夫だよ」
そう言って、俺は球体の冷却を始めた。
今は防御フィールドで球体になっているが、このままでは放出できない。とりあえず凍らせて固体になれば、加速して衛星にすることが出来る訳だ。
「こんなもんだろ。じゃぁ、加速する」
俺は氷結した球体を衛星軌道に乗せるため加速を開始した。
しかし、いきなり放出では力加減が分からない。そこで空中で回転させて速度を調整することにした。ハンマー投げの要領だ。
まぁ、これが出来るのはプトレが見れば衛星軌道に投入できる速度になっているかどうかが分かるからだ。
「どうだ?」
「いやいや、まだまだだよ」とプトレ。
よく分かるな。
俺はさらに加速した。こんなでかいものをぶん回してるだけあって竜巻ができ始めている。さすがに、周りには誰もいないがちょっとやばそうな雰囲気になってきた。
「まだか?」
「まだまだ」
「俺、風神になった気がするんだが」
「そうか。水神にもなれるかもな。よし、いいぞ」
突っ込みを入れようかと思ったが、そんな暇はない。
「て~~っ!」
ずぎゅ~~~~~ん
氷結した巨大な塊は、空高く雲を突き抜けてぐんぐん上昇していった。
「うん。打ち上げ成功! こんなもんだろ? 意外と簡単だな!」
打ち上げた球体の軌跡を見て、俺は満足して言った。
「いや、そんな暢気なこと言ってるのは君だけだから」
見ていたプトレが突っ込む。まぁ、そうなんだけどな。神化リング様様だ。
ただ、彼の場合は見ているだけではない。
これからが彼の仕事だ。すかさず神眼と天文学の神の力で飛行する球体の追跡を始めた。
正しく衛星軌道に乗るように調整するためだ。
俺が打ち上げただけだと同じ場所に戻ってくる隕石みたいになってしまう。長期に渡って安定した衛星軌道に乗せる必要があるのだが、これをプトレに頼んだという訳だ。
「ふむ。ちょっと予定より速いようだな」
プトレが独り言のように言っている。海水が少なかったのかも知れない。
「じゃ、ちょっとコースを修正する」
そう言って、プトレは上昇する球体に向かって手をかざした。
軌道修正の加速を加えるためだ。球体を見ていても軌道がどう変わったのかは分からない。
「これでいいだろう。これなら大体16日で惑星フォトスを周回する筈だ」
しばらく、観測をしていたプトレが確信した顔で言った。
こうして、なんとか広い土地を確保することが出来た。
出来上がった氷の月は、惑星モトスとは比較にならない大きさなのだが、低い軌道にあるため惑星フォトスから見ると惑星モトスの半分程度の大きさに見えた。
* * *
その日の、惑星フォトスの女神湯。
ぽちょんっ
「これはこれで、いいわね」と女神アリス。
ゆったり浸かりながら夜空を見上げれば、そこには白く輝く氷の月が浮かんでいた。
「思ったより上出来だな」
「そうね。水が欲しくなったら、あそこに取りに行くのね?」
「まぁ、まず必要ないだろうけどな。むしろもっと大きくするかも」
「土地がまた無くなったら、もっと大きくするの?」
「えっ? あぁ、まぁ可能性としてはかなり低いけどな」
「あまり変えたら混乱するしね?」
「そうだな」
「宝石みたいで綺麗だし。変えないほうがいいかも」
「うん」
双子星もあるから月が二つになってしまった。
「そういえば、名前はどうするの?」
「そうだなぁ。氷の月だから氷月、水月、冷月、寒月とかかな?」
「風流ね」
「レジャーランドにしてもいいかも」
「風流、台無しね」
とりあえず氷月と呼ぶことにした。
氷の塊でしかないので、眺めて楽しむのが一番かも知れない。
ちなみに、氷月は惑星フォトスの衛星なので、惑星モトスからはほとんど見えない。
小さ過ぎるのだ。つまり、この二つの月を見るには惑星フォトスに来る必要がある。
湯船から見上げながら、これがこの星の魅力の一つになってくれるのかもと思った。
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