148 / 189
幻の大陸アトラ編
148 妖精族保護区を作る
しおりを挟む
ストーン神国の復興をしていたはずだが、いつの間にか幻の大陸アトラを探検し、妖精族の生き残りを見つけ、妖精族の村を作っている俺だった。
俺って流されやすい? 別にいいよな? 人助けだし。っていうか、妖精助けだけど。あ、違う。妖精族助けだ! 自分で間違えてどうする!
「ここに保護区を作るのはいいけど、妖精族ってどういう家に住んでるんだ? ひとつ作ってみてよ。材料を用意するから」俺はミリィに頼んでみた。
街を作るのに必要な物を揃えるにしても、必要な資材とかを見積もる必要があるからな。だが、二千年間石造りの建物を補修して使っていた民族に家を建てる技術は残っているのか?
「マスター。ワタシなら伝統の家も作れるけど、それより果樹園と同じがいいみたい」
ミリィが妖精族のみんなから要望を聞いてきてくれた。
「うん? そうなのか? あ~、そうか。みんな飛べるから高層階でもいいのか」
この世界、普通は低層の家が多いのだが、こと妖精族に関しては高層でもいいようだ。とはいっても、人間の家の一階とは高さが違う。
「そうだなぁ。俺達人間を基準にしたあの果樹園でも、部屋の中を何層も区切って使ってたよな? 人間用を何階か作るのでいいのか?」
「はい、マスター。それで十分です」イリィが嬉しそうに言った。
どうも、それが希望のようだ。ならいいか。
ということで、俺は果樹園の建物に似たものを作ることにした。
まず、あれと同じくらいのサイズの円形の土台を作る。これに『リング状の壁』と『平らな床』をパンケーキのように重ねていった。
近くに転がる岩を溶かして整形しただけだが重ねた後は溶着しているので強度もある。あ、階段もサービスしちゃおう。
ぽんぽんぽんっと、あっという間に五階建てのビルが完成した。
「人間サイズだから、各階は自由にしてくれ」
「おおおおおおおおっ」
呆気に取られて、ただ眺めていた妖精族だが、早速出来上がった新居に飛んで行った。
「ああ、これなら、いままでやってきたことが、そのままいかせます。ありがとうございます」イリィさん、とっても嬉しそう。うん、俺も嬉しいよ。
「われらのれきしは、つねにミズとのたたかいでした。でも、これでながくつづいたじゅばくからかいほうされます」とイリィ。
「呪縛ですか。海の中では逃げられませんからね」
「それもそうですが、ごせんぞさまはヘプタのコウズイからアトラへにげてきたとつたわっています」
どうも、伝説があるらしい。
一族はヘプタ大陸からアトラ大陸へ逃げて来たのかな? さらにアトラ大陸でも洪水に見舞われたのか。洪水に伴う民族の伝説って何処にもあるんだな。
「ここなら、洪水とは無縁ですからね。安心です」
「はい、ねんがんがかないました」とイリィ。
「あんた、またこんなにお節介しちゃって」
傍でみていた美鈴がちょっと呆れているが、楽しそうに言った。
「窓がないけどね」と美鈴。
「あっ」
「もう、空けてるよ。ほら」この辺は、さすがに魔法を使える民族だ。
「ま、そこはお好みで」
適当にごまかす俺。いや、海の中のものを参考にしたからな。窓はない。うん。
中央に、支柱が無かったので後から追加した。
完成してから分かったが、海中にあった果樹園も五階だったが途中までは海水で使えなかったので、その分広くなったようだ。
二千年前には二千人以上の妖精族が住んでいたというから、当分は余裕だろう。
そうこうしているうちに、美鈴や侍女隊も近くの木材を切り出して建材を作る手伝いをしていた。材料がすぐに調達できたので住居としても完成してしまった。
俺は俺で井戸を掘ったり煮炊きする炊事場を作ったり野獣除けの塀を作ったりした。
さらに、直ぐ近くに農園を切り開いてラームの木を植えたが、果樹園にはイリス様が祝福を与えラームの果実も生き生きとしている。
その日は寝具などがないので飛行船に戻ったが、収穫したラームと俺達が用意した食事で大宴会になった。
新しい自分たちの街が出来たのだ。そりゃ、嬉しいよな!
* * *
翌日、俺達は隣のカンタス自治領に妖精族の日用品などを買い物に行った。
「ストーン遺跡を復興するとは聞いていましたが、まさか妖精族を連れてこられるとは思いませんでした」
俺達を迎えてくれたタント領主が驚きの声をあげた。でも、どこか嬉しそうな響きだ。
「ストーンの復興とはまた別にやってるんですが、行き掛かりで助けることになりました」
「素晴らしいことですな。隣に妖精の国が出来るなど夢のようです」
確かに、隣にできる国としては最高かも知れない。
「あ、妖精ではなく、妖精族ですからね。羽はありません。羽っぽい魔法を使うだけです」
「はぁ」
ちゃんと、そこは区別してもらわないとね。
* * *
俺達はカンタスで洋服の布地や寝具の素材などを集めた。
さすがに妖精族のサイズの完成品はない。あるとしたら女子用の玩具だが、それは実用的じゃない。
サイズが小さい洋服を作るには、かなり細い糸で作った薄い素材が必要になるので大変なのだそうだ。人間には柔らかい布でも、妖精族にしてみたらごわごわしてたりするらしい。
美鈴に加えてヒスイとヒラクがいて良かった。
「約束したミリィの洋服を作るからね~っ、いろいろ揃えないと!」
美鈴がとっても楽しそう。ん? もしかして、コスプレとかもやってたのか?
「うん、楽しみ~っ」
今日ばかりはミリィは俺の肩ではなく美鈴の肩に止まって買い物している。
まぁ、普通に行くと大騒ぎになるので区画を限定して店員に説明してから買い物してるんだけど、それでも店員たちは驚いた顔で見ている。
まぁ、初めて妖精族を見たらそうなるよね。でも、総じてにこにこと笑顔で対応しているので大丈夫だろう。
* * *
そんな風に、俺達は何日か妖精族の街に滞在して彼らが普通に生活できるように面倒をみていた。
生活を始めてみると何かと足りないものが出るものだ。全てを海の中に置き去りにしてきたのだから、一通り揃えるまでは大変だろう。
「きゃ~、うれしい! ありがと~、ミスズ!」ミリィの服が完成したようだ。
「で、ミリィの服が出来たのはいいとして、なんで俺のもあるんだ?」
「えっ、だから、生地が余ったのよ」
「ほぉ。いや、お前それはちょっと無理があるだろ。余った生地でミリィの服ならわかるけど」
「何言ってんの? ミリィの服の生地であんたの服は出来ないわよ。私とヒスイとヒラクのを作ったから余ったのよ」と美鈴。
眼が泳いでるんだが。まぁ、いいか。
「マスターとお揃い! 美鈴ともお揃い!」ミリィが喜んでるしな!
「私もお揃い!」とヒスイ。
「うれし~っ」とヒラク。
「あら、それ素敵ね~」
アリスが早速見つけて食いついてきた。食いついた上に、自分の服をお揃いに変化させてみせた。自在ですもんね。
「あら、わたしもやってみようかしら」とイリス様。
「おお、我もやってみるのだ!」とウリス様。いや、ウリス様まで?
「私も、やってみる。リュウジ怖い」とエリス様。てか、俺じゃないです。
「あ~っ。しょうがない、ちょっとだけな」
まぁ、一応、俺のは男っぽくはなってるからいいんだが。これ何のデザインなんだろう? 軍服ではないようだけど? たぶん、何かのコスプレだと思うが俺の知らない奴だ。
「いいわね。これ女神隊のユニフォームにしようかしら?」ユニフォーム作るんだ。
もしかして、侍女隊に対抗してる? まぁ、組織としては成長してるし、むしろ女神隊のほうが将来性あるかも。
「あ、じゃぁ、女神様の場合は、ここをピンクにしましょうよ」と美鈴。
「あら、素敵!」
女神様は、その場で変えられるから便利だね~っ。
てか、衣装は変えないんじゃなかったっけ? 遊びはアリなのか?
* * *
翌日、全員その服装で出て行ったらみんなに好評だった。
「婿殿、斬新なデザインじゃのぉ」とヒュペリオン王。
「リュウジ殿、なかなかいいではないですか!」ピステル達にも好評のようだ。
「ほほぉ、私も何か考えましょう」
なぜか、ナエル王が対抗心燃やしてる。服に拘りがあるのかな? さすが、商業都市の王様だ。新しいものは気になるらしい。
まぁ、ずっと使うかどうかは別として、どういう人間がいるのか一目瞭然なところがユニフォームのいいところだよね。いちいち説明しなくて済む。
カンタス領に妖精族の保護・優遇も確約して貰ったし、これで安心して住めると思う。飛行船も定期的に飛ばそう。ストーンの復興やナステル王国への定期便も飛ぶから交流も生まれそうだ。
俺って流されやすい? 別にいいよな? 人助けだし。っていうか、妖精助けだけど。あ、違う。妖精族助けだ! 自分で間違えてどうする!
「ここに保護区を作るのはいいけど、妖精族ってどういう家に住んでるんだ? ひとつ作ってみてよ。材料を用意するから」俺はミリィに頼んでみた。
街を作るのに必要な物を揃えるにしても、必要な資材とかを見積もる必要があるからな。だが、二千年間石造りの建物を補修して使っていた民族に家を建てる技術は残っているのか?
「マスター。ワタシなら伝統の家も作れるけど、それより果樹園と同じがいいみたい」
ミリィが妖精族のみんなから要望を聞いてきてくれた。
「うん? そうなのか? あ~、そうか。みんな飛べるから高層階でもいいのか」
この世界、普通は低層の家が多いのだが、こと妖精族に関しては高層でもいいようだ。とはいっても、人間の家の一階とは高さが違う。
「そうだなぁ。俺達人間を基準にしたあの果樹園でも、部屋の中を何層も区切って使ってたよな? 人間用を何階か作るのでいいのか?」
「はい、マスター。それで十分です」イリィが嬉しそうに言った。
どうも、それが希望のようだ。ならいいか。
ということで、俺は果樹園の建物に似たものを作ることにした。
まず、あれと同じくらいのサイズの円形の土台を作る。これに『リング状の壁』と『平らな床』をパンケーキのように重ねていった。
近くに転がる岩を溶かして整形しただけだが重ねた後は溶着しているので強度もある。あ、階段もサービスしちゃおう。
ぽんぽんぽんっと、あっという間に五階建てのビルが完成した。
「人間サイズだから、各階は自由にしてくれ」
「おおおおおおおおっ」
呆気に取られて、ただ眺めていた妖精族だが、早速出来上がった新居に飛んで行った。
「ああ、これなら、いままでやってきたことが、そのままいかせます。ありがとうございます」イリィさん、とっても嬉しそう。うん、俺も嬉しいよ。
「われらのれきしは、つねにミズとのたたかいでした。でも、これでながくつづいたじゅばくからかいほうされます」とイリィ。
「呪縛ですか。海の中では逃げられませんからね」
「それもそうですが、ごせんぞさまはヘプタのコウズイからアトラへにげてきたとつたわっています」
どうも、伝説があるらしい。
一族はヘプタ大陸からアトラ大陸へ逃げて来たのかな? さらにアトラ大陸でも洪水に見舞われたのか。洪水に伴う民族の伝説って何処にもあるんだな。
「ここなら、洪水とは無縁ですからね。安心です」
「はい、ねんがんがかないました」とイリィ。
「あんた、またこんなにお節介しちゃって」
傍でみていた美鈴がちょっと呆れているが、楽しそうに言った。
「窓がないけどね」と美鈴。
「あっ」
「もう、空けてるよ。ほら」この辺は、さすがに魔法を使える民族だ。
「ま、そこはお好みで」
適当にごまかす俺。いや、海の中のものを参考にしたからな。窓はない。うん。
中央に、支柱が無かったので後から追加した。
完成してから分かったが、海中にあった果樹園も五階だったが途中までは海水で使えなかったので、その分広くなったようだ。
二千年前には二千人以上の妖精族が住んでいたというから、当分は余裕だろう。
そうこうしているうちに、美鈴や侍女隊も近くの木材を切り出して建材を作る手伝いをしていた。材料がすぐに調達できたので住居としても完成してしまった。
俺は俺で井戸を掘ったり煮炊きする炊事場を作ったり野獣除けの塀を作ったりした。
さらに、直ぐ近くに農園を切り開いてラームの木を植えたが、果樹園にはイリス様が祝福を与えラームの果実も生き生きとしている。
その日は寝具などがないので飛行船に戻ったが、収穫したラームと俺達が用意した食事で大宴会になった。
新しい自分たちの街が出来たのだ。そりゃ、嬉しいよな!
* * *
翌日、俺達は隣のカンタス自治領に妖精族の日用品などを買い物に行った。
「ストーン遺跡を復興するとは聞いていましたが、まさか妖精族を連れてこられるとは思いませんでした」
俺達を迎えてくれたタント領主が驚きの声をあげた。でも、どこか嬉しそうな響きだ。
「ストーンの復興とはまた別にやってるんですが、行き掛かりで助けることになりました」
「素晴らしいことですな。隣に妖精の国が出来るなど夢のようです」
確かに、隣にできる国としては最高かも知れない。
「あ、妖精ではなく、妖精族ですからね。羽はありません。羽っぽい魔法を使うだけです」
「はぁ」
ちゃんと、そこは区別してもらわないとね。
* * *
俺達はカンタスで洋服の布地や寝具の素材などを集めた。
さすがに妖精族のサイズの完成品はない。あるとしたら女子用の玩具だが、それは実用的じゃない。
サイズが小さい洋服を作るには、かなり細い糸で作った薄い素材が必要になるので大変なのだそうだ。人間には柔らかい布でも、妖精族にしてみたらごわごわしてたりするらしい。
美鈴に加えてヒスイとヒラクがいて良かった。
「約束したミリィの洋服を作るからね~っ、いろいろ揃えないと!」
美鈴がとっても楽しそう。ん? もしかして、コスプレとかもやってたのか?
「うん、楽しみ~っ」
今日ばかりはミリィは俺の肩ではなく美鈴の肩に止まって買い物している。
まぁ、普通に行くと大騒ぎになるので区画を限定して店員に説明してから買い物してるんだけど、それでも店員たちは驚いた顔で見ている。
まぁ、初めて妖精族を見たらそうなるよね。でも、総じてにこにこと笑顔で対応しているので大丈夫だろう。
* * *
そんな風に、俺達は何日か妖精族の街に滞在して彼らが普通に生活できるように面倒をみていた。
生活を始めてみると何かと足りないものが出るものだ。全てを海の中に置き去りにしてきたのだから、一通り揃えるまでは大変だろう。
「きゃ~、うれしい! ありがと~、ミスズ!」ミリィの服が完成したようだ。
「で、ミリィの服が出来たのはいいとして、なんで俺のもあるんだ?」
「えっ、だから、生地が余ったのよ」
「ほぉ。いや、お前それはちょっと無理があるだろ。余った生地でミリィの服ならわかるけど」
「何言ってんの? ミリィの服の生地であんたの服は出来ないわよ。私とヒスイとヒラクのを作ったから余ったのよ」と美鈴。
眼が泳いでるんだが。まぁ、いいか。
「マスターとお揃い! 美鈴ともお揃い!」ミリィが喜んでるしな!
「私もお揃い!」とヒスイ。
「うれし~っ」とヒラク。
「あら、それ素敵ね~」
アリスが早速見つけて食いついてきた。食いついた上に、自分の服をお揃いに変化させてみせた。自在ですもんね。
「あら、わたしもやってみようかしら」とイリス様。
「おお、我もやってみるのだ!」とウリス様。いや、ウリス様まで?
「私も、やってみる。リュウジ怖い」とエリス様。てか、俺じゃないです。
「あ~っ。しょうがない、ちょっとだけな」
まぁ、一応、俺のは男っぽくはなってるからいいんだが。これ何のデザインなんだろう? 軍服ではないようだけど? たぶん、何かのコスプレだと思うが俺の知らない奴だ。
「いいわね。これ女神隊のユニフォームにしようかしら?」ユニフォーム作るんだ。
もしかして、侍女隊に対抗してる? まぁ、組織としては成長してるし、むしろ女神隊のほうが将来性あるかも。
「あ、じゃぁ、女神様の場合は、ここをピンクにしましょうよ」と美鈴。
「あら、素敵!」
女神様は、その場で変えられるから便利だね~っ。
てか、衣装は変えないんじゃなかったっけ? 遊びはアリなのか?
* * *
翌日、全員その服装で出て行ったらみんなに好評だった。
「婿殿、斬新なデザインじゃのぉ」とヒュペリオン王。
「リュウジ殿、なかなかいいではないですか!」ピステル達にも好評のようだ。
「ほほぉ、私も何か考えましょう」
なぜか、ナエル王が対抗心燃やしてる。服に拘りがあるのかな? さすが、商業都市の王様だ。新しいものは気になるらしい。
まぁ、ずっと使うかどうかは別として、どういう人間がいるのか一目瞭然なところがユニフォームのいいところだよね。いちいち説明しなくて済む。
カンタス領に妖精族の保護・優遇も確約して貰ったし、これで安心して住めると思う。飛行船も定期的に飛ばそう。ストーンの復興やナステル王国への定期便も飛ぶから交流も生まれそうだ。
14
お気に入りに追加
582
あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる