87 / 189
南北大陸編
87 ライブ配信どうよ?
しおりを挟む
子供が生まれて二が月も過ぎると母子ともに動こうとするらしい。
というか飽きるらしい。まぁ、そうだよな。来る日も来る日も同じ部屋に居るだけだものな。
たまにアリスがタブレットを持って来て動画を見せたりするんだけど、世界が違いすぎて全部SFやファンタジーに見えてしまうらしい。
そりゃそうだ。普通の恋愛ドラマが百年後のSFに見えたら何を見てるのか分からなくなってしまう。まぁ、恋愛ドラマは入ってないんだけど。
つまり、作品は見る相手を選ぶのだ。っていうか、異世界までカバー出来るわけもない。
「ねぇ、リュウジ。何か、この世界のものは見れないのかな?」
一番元気なニーナは、一番飽きてる模様。
「うん? 遠くの映像を見たいってこと?」
「神魔フォンだと、遠くの声が聞こえるじゃん? 遠くの景色とか見れたりしないの?」そう来たか。
「それ、タブレットで見た動画の話をしてるよね?」
「うん、あんな風に、この世界でも見れたら楽しいだろうなって」
「見るだけなら千里眼で見れるじゃん」
「私たちはそうだけど、子供に見せたいのよ」
「なるほど」
うん? 焦点は合うんだろうか?
「でも千里眼で見て分かるだろうけど、見れるだけじゃ面白くはないんだよ」
「そうなの?」
「まぁ、千里眼とは視野が違うから見え方は違うんけど、やっぱり面白くするには、創る必要がある。どこかの窓の景色をずっと見たいわけじゃないだろ? 演劇を見たいんだろ?」
「ああ、そうね。確かにね」
「だから演劇に限らず作り手が必要なんだよ。まぁ、新しい経済活動にはなるかな」
「そうね。新しい仕事になるよね!」
「うん。演劇以外でも、遠くの国の様子を見せるとか。この国の建国祭を大陸中に見せるとかでもいい」
「いいわね! それは、見たい」
「何か、考えてみるかな~っ」
「ねぇ、それって今の神魔フォンに映像を追加すればいいんだよね?」
後から来たミルルが入ってきた。
「うん、そう。でも難しいだろ? 映像を魔力のパターンに変換するカメラがない」
「カメラ?」
「うん、ほら、スマホで写真撮っただろ?」
「ああ、あの絵を作るものがカメラかぁ」
「そうそう」
「ん~、絵があればなんとかなるかも」さすがミルルだな。
「そうなのか? 動かすには絵を切り替えるんだけど。そうすると動いてるように見える」
「そうなの?」
ピンと来てないようなので、紙に絵を描いてパラパラ漫画にして見せた。
「わぁ~っ。凄い。ホントに動いて見える~」と感激するミルル。
「これをタブレットの動画もやってるんだよ。速く切り替えるから綺麗に動いて見えるけど」
「そうなんだ。うーん。魔力パターンでどこまで出来るかな。あ~っ、ちょっとやってみたくなった」
「いや、ミルルはまだ子供の世話とかあるし体調も戻ってないだろ?」
「そうだけど、乳母さんも居るし。哺乳魔道具作ったから結構暇なんだ」
そんなものまで作ってたのかよ。意外と余裕だな。
「暇って。まぁ、カメラが出来てからだな」
「そだね」
* * *
しかし、いきなりビデオカメラは簡単ではない。
特に光学系なんて素人には無理だよなぁ……と思いながら執務室で結晶石をいじっていた。
「これって、何気に透明度高くて屈折率も高そうだよなぁ。これでレンズ作れないかな?」
結晶なので削り出すしかない? ピンホールカメラはピンぼけになりそうだしな。
ってことで、神魔科学の女神カリスと神魔道具の女神キリスに聞いてみた。
「ああ、近視を治すために見え方を調整する方法はありますよ。たしか神魔道具にも」
さっそくやって来た女神カリスが教えてくれた。
「ああ、視覚補正具ですね」女神キリスも知ってるらしい。
「なんか、凄い名前だな。眼鏡ってないのか」
「えっ? ありますよ。ここではあまり見ませんが、サングラスとか使ってるでしょ?」
当たり前のように女神カリスは言った。そういえば、リゾートで使ってる人間は居たかも。殆ど神様だから気が付かなかった。
「なるほど。じゃぁ、レンズは手に入るんだ」
「ううん。レンズもありますけど、あまりお勧めできませんね。重いし」
そういって、女神キリスがレンズを転移収納から出して見せてくれた。
「ああ、分厚いんですね。それと歪みがある」
目の前にかざしただけで、歪みが分かった。まぁ、作り方次第だと思うけど。
「それより、こちらが視覚補正具です」
そう言って女神キリスが出してきたのは小さい板に丸い穴が開いてるだけの神魔道具だった。
「覗いてみてください。横にあるレバーで調整します」
見たら、薄いのにレンズと同じ効果があった。しかもレバーをずらすと屈折率が調整できる。凄いのは凸レンズだけでなく凹レンズまで出来るということだ。
「これ、理想レンズじゃないか」
「理想レンズ?」
「ええ、望みの屈折率を歪みなく実現するレンズです」
神魔道具、半端ないな。
「これを使えば、映像を凄く綺麗に神力信号に変換出来そうですね」
「そうですね。それほど難しくないと思います」
女神カリスが言うならそうなんだろう。凄いビデオカメラになりそうだ。
「この視覚補正具を神魔フォンに取り付けましょう」
「はい、分かりました。それと、取り込むのはいいとして、表示はどうしましょう」と女神キリス。
「あっ」
カメラに夢中で表示方法を忘れていた。この世界にディスプレイなんてないもんな。
「カメラとは逆の発光する神魔道具にすればいいと思います。光変換ですね」と女神キリス。
「出来ますか?」
「その変換器は私が作りましょう」
これは女神カリスがやってくれるらしい。もう、俺の出番無くなりそうで嬉しい。
「はい、よろしくお願いします」
これで、神魔フォンにビデオカメラを付けられる!
* * *
で、後日完成したビデオカメラ付き神魔フォンを見て俺は愕然とした。
映像が映せるのはいい。思った通り。だけど映像の投影の仕方が違った。
空間に投影できるのだ。
いや、SF映画にあるような空間に投影するディスプレイってだけで凄いのに、そのスクリーンを空まで拡大投影出来るって、どゆこと?
なんで、そんなやつ造っちゃうかな。おまけに間に手をかざしても消えない。これ、どうやってるんだろう? 普通の光学系機器じゃないよね?
そこで、ハタと気が付いた。俺、神様にお願いしちゃったんだった。そりゃ、こうなるわな。女神カリス様、女神キリス様、流石です。
「参りました」
「どういたしまして」
俺がとんでもないとか言うのって、やっぱろ冗談だったんじゃ? ちょっとよいしょしてただけなんじゃ? エリス様に煽られてただけなんじゃ?
気を付けよう。神様だもんな。うん。
ってことで、神魔力フォンでライブ配信が出来ることになった。
もう歴史とか文化の継承とかこだわってた俺、アホなんじゃない? そもそも、この魔法のある世界が、どう進化していくのが正解かなんて俺が決めることじゃないじゃん。もう、やれること全部やっちゃっていいんじゃないかと思う。
* * *
「じゃ、ミゼール。ライブ配信を始めてくれ」
アシスト自転車にカメラを固定して、今ミゼールはルセ島にいる。
「承知した。このままサイクリングロードを走ればいいんだな?」
「そうだ。よろしくな」
「「「「「「「了解!」」」」」」」
って、侍女隊全員で行かなくても良かったんだけどな。バラバラになっても仕方ないからいいか。
「では走ります」とミゼール。
「いっくよ~っ」シュリが元気よく叫ぶ。
「「「「「「「は~いっ」」」」」」」
この神魔フォンでさらに凄いのは、普通のスクリーン以外に全周パノラマが選択出来ることだ。
神魔フォンから部屋いっぱいに投影してみたら、まるで侍女隊と一緒にサイクリングしているようだった。何これ、VRみたい。
「す、すっご~い!」ニーナ大喜び。
「さすがポセリナさんの上位神ね。出来が違う~っ」
ミルルの言う通り。
理想レンズ使ってるから綺麗、というより本物に見える。全周パノラマだから、まるでミゼールの自転車に乗っているかのようだった。
「ちょっとぐらつくのが残念ですね」
セシルが鋭い指摘をする。
神様も、まだ手振れ補正は十分じゃないって言ってた。
舗装してある道路でも多少ブレてしまう。手で持てば違うんだが、カメラを取り付けるのは初めてだし仕方ない。
「うん、改良するって言ってた」
「これ、わたくし達もリゾートに居るみたいな気分になりますわね」
「本当に。きゃっ、今何か飛んで行きました」
アルテミスも驚いている。
「海鳥じゃろ。あのあたりじゃ沢山飛んでたからな」
リリーの言う通りだろう。
「すご~いっ。対岸のピラールが見えるね。私、初めて見た!」とニーナ。
海の靄で対岸までは見れないことが多いのだが、映像ではくっきり見えていた。
しかし、この全周パノラマ・ライブカメラ、臨場感が半端ない。
ミゼールの自転車の周りで、はしゃぎまわる侍女隊が妙にリアルに映し出されていた。しかも、ステレオを頼んだら、即座に理解して作ってくれた。
マジ神。本物だけに。
というか飽きるらしい。まぁ、そうだよな。来る日も来る日も同じ部屋に居るだけだものな。
たまにアリスがタブレットを持って来て動画を見せたりするんだけど、世界が違いすぎて全部SFやファンタジーに見えてしまうらしい。
そりゃそうだ。普通の恋愛ドラマが百年後のSFに見えたら何を見てるのか分からなくなってしまう。まぁ、恋愛ドラマは入ってないんだけど。
つまり、作品は見る相手を選ぶのだ。っていうか、異世界までカバー出来るわけもない。
「ねぇ、リュウジ。何か、この世界のものは見れないのかな?」
一番元気なニーナは、一番飽きてる模様。
「うん? 遠くの映像を見たいってこと?」
「神魔フォンだと、遠くの声が聞こえるじゃん? 遠くの景色とか見れたりしないの?」そう来たか。
「それ、タブレットで見た動画の話をしてるよね?」
「うん、あんな風に、この世界でも見れたら楽しいだろうなって」
「見るだけなら千里眼で見れるじゃん」
「私たちはそうだけど、子供に見せたいのよ」
「なるほど」
うん? 焦点は合うんだろうか?
「でも千里眼で見て分かるだろうけど、見れるだけじゃ面白くはないんだよ」
「そうなの?」
「まぁ、千里眼とは視野が違うから見え方は違うんけど、やっぱり面白くするには、創る必要がある。どこかの窓の景色をずっと見たいわけじゃないだろ? 演劇を見たいんだろ?」
「ああ、そうね。確かにね」
「だから演劇に限らず作り手が必要なんだよ。まぁ、新しい経済活動にはなるかな」
「そうね。新しい仕事になるよね!」
「うん。演劇以外でも、遠くの国の様子を見せるとか。この国の建国祭を大陸中に見せるとかでもいい」
「いいわね! それは、見たい」
「何か、考えてみるかな~っ」
「ねぇ、それって今の神魔フォンに映像を追加すればいいんだよね?」
後から来たミルルが入ってきた。
「うん、そう。でも難しいだろ? 映像を魔力のパターンに変換するカメラがない」
「カメラ?」
「うん、ほら、スマホで写真撮っただろ?」
「ああ、あの絵を作るものがカメラかぁ」
「そうそう」
「ん~、絵があればなんとかなるかも」さすがミルルだな。
「そうなのか? 動かすには絵を切り替えるんだけど。そうすると動いてるように見える」
「そうなの?」
ピンと来てないようなので、紙に絵を描いてパラパラ漫画にして見せた。
「わぁ~っ。凄い。ホントに動いて見える~」と感激するミルル。
「これをタブレットの動画もやってるんだよ。速く切り替えるから綺麗に動いて見えるけど」
「そうなんだ。うーん。魔力パターンでどこまで出来るかな。あ~っ、ちょっとやってみたくなった」
「いや、ミルルはまだ子供の世話とかあるし体調も戻ってないだろ?」
「そうだけど、乳母さんも居るし。哺乳魔道具作ったから結構暇なんだ」
そんなものまで作ってたのかよ。意外と余裕だな。
「暇って。まぁ、カメラが出来てからだな」
「そだね」
* * *
しかし、いきなりビデオカメラは簡単ではない。
特に光学系なんて素人には無理だよなぁ……と思いながら執務室で結晶石をいじっていた。
「これって、何気に透明度高くて屈折率も高そうだよなぁ。これでレンズ作れないかな?」
結晶なので削り出すしかない? ピンホールカメラはピンぼけになりそうだしな。
ってことで、神魔科学の女神カリスと神魔道具の女神キリスに聞いてみた。
「ああ、近視を治すために見え方を調整する方法はありますよ。たしか神魔道具にも」
さっそくやって来た女神カリスが教えてくれた。
「ああ、視覚補正具ですね」女神キリスも知ってるらしい。
「なんか、凄い名前だな。眼鏡ってないのか」
「えっ? ありますよ。ここではあまり見ませんが、サングラスとか使ってるでしょ?」
当たり前のように女神カリスは言った。そういえば、リゾートで使ってる人間は居たかも。殆ど神様だから気が付かなかった。
「なるほど。じゃぁ、レンズは手に入るんだ」
「ううん。レンズもありますけど、あまりお勧めできませんね。重いし」
そういって、女神キリスがレンズを転移収納から出して見せてくれた。
「ああ、分厚いんですね。それと歪みがある」
目の前にかざしただけで、歪みが分かった。まぁ、作り方次第だと思うけど。
「それより、こちらが視覚補正具です」
そう言って女神キリスが出してきたのは小さい板に丸い穴が開いてるだけの神魔道具だった。
「覗いてみてください。横にあるレバーで調整します」
見たら、薄いのにレンズと同じ効果があった。しかもレバーをずらすと屈折率が調整できる。凄いのは凸レンズだけでなく凹レンズまで出来るということだ。
「これ、理想レンズじゃないか」
「理想レンズ?」
「ええ、望みの屈折率を歪みなく実現するレンズです」
神魔道具、半端ないな。
「これを使えば、映像を凄く綺麗に神力信号に変換出来そうですね」
「そうですね。それほど難しくないと思います」
女神カリスが言うならそうなんだろう。凄いビデオカメラになりそうだ。
「この視覚補正具を神魔フォンに取り付けましょう」
「はい、分かりました。それと、取り込むのはいいとして、表示はどうしましょう」と女神キリス。
「あっ」
カメラに夢中で表示方法を忘れていた。この世界にディスプレイなんてないもんな。
「カメラとは逆の発光する神魔道具にすればいいと思います。光変換ですね」と女神キリス。
「出来ますか?」
「その変換器は私が作りましょう」
これは女神カリスがやってくれるらしい。もう、俺の出番無くなりそうで嬉しい。
「はい、よろしくお願いします」
これで、神魔フォンにビデオカメラを付けられる!
* * *
で、後日完成したビデオカメラ付き神魔フォンを見て俺は愕然とした。
映像が映せるのはいい。思った通り。だけど映像の投影の仕方が違った。
空間に投影できるのだ。
いや、SF映画にあるような空間に投影するディスプレイってだけで凄いのに、そのスクリーンを空まで拡大投影出来るって、どゆこと?
なんで、そんなやつ造っちゃうかな。おまけに間に手をかざしても消えない。これ、どうやってるんだろう? 普通の光学系機器じゃないよね?
そこで、ハタと気が付いた。俺、神様にお願いしちゃったんだった。そりゃ、こうなるわな。女神カリス様、女神キリス様、流石です。
「参りました」
「どういたしまして」
俺がとんでもないとか言うのって、やっぱろ冗談だったんじゃ? ちょっとよいしょしてただけなんじゃ? エリス様に煽られてただけなんじゃ?
気を付けよう。神様だもんな。うん。
ってことで、神魔力フォンでライブ配信が出来ることになった。
もう歴史とか文化の継承とかこだわってた俺、アホなんじゃない? そもそも、この魔法のある世界が、どう進化していくのが正解かなんて俺が決めることじゃないじゃん。もう、やれること全部やっちゃっていいんじゃないかと思う。
* * *
「じゃ、ミゼール。ライブ配信を始めてくれ」
アシスト自転車にカメラを固定して、今ミゼールはルセ島にいる。
「承知した。このままサイクリングロードを走ればいいんだな?」
「そうだ。よろしくな」
「「「「「「「了解!」」」」」」」
って、侍女隊全員で行かなくても良かったんだけどな。バラバラになっても仕方ないからいいか。
「では走ります」とミゼール。
「いっくよ~っ」シュリが元気よく叫ぶ。
「「「「「「「は~いっ」」」」」」」
この神魔フォンでさらに凄いのは、普通のスクリーン以外に全周パノラマが選択出来ることだ。
神魔フォンから部屋いっぱいに投影してみたら、まるで侍女隊と一緒にサイクリングしているようだった。何これ、VRみたい。
「す、すっご~い!」ニーナ大喜び。
「さすがポセリナさんの上位神ね。出来が違う~っ」
ミルルの言う通り。
理想レンズ使ってるから綺麗、というより本物に見える。全周パノラマだから、まるでミゼールの自転車に乗っているかのようだった。
「ちょっとぐらつくのが残念ですね」
セシルが鋭い指摘をする。
神様も、まだ手振れ補正は十分じゃないって言ってた。
舗装してある道路でも多少ブレてしまう。手で持てば違うんだが、カメラを取り付けるのは初めてだし仕方ない。
「うん、改良するって言ってた」
「これ、わたくし達もリゾートに居るみたいな気分になりますわね」
「本当に。きゃっ、今何か飛んで行きました」
アルテミスも驚いている。
「海鳥じゃろ。あのあたりじゃ沢山飛んでたからな」
リリーの言う通りだろう。
「すご~いっ。対岸のピラールが見えるね。私、初めて見た!」とニーナ。
海の靄で対岸までは見れないことが多いのだが、映像ではくっきり見えていた。
しかし、この全周パノラマ・ライブカメラ、臨場感が半端ない。
ミゼールの自転車の周りで、はしゃぎまわる侍女隊が妙にリアルに映し出されていた。しかも、ステレオを頼んだら、即座に理解して作ってくれた。
マジ神。本物だけに。
50
お気に入りに追加
582
あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる