76 / 189
神界派閥抗争編
76 リュウジ使徒の力を剥奪される
しおりを挟む
後日、俺は後宮で魔法ドリンクのことを嫁たちに披露していた。
「素晴らしいですわ。効果が一日なのが残念ですけど、これは安全を確保するためですから仕方ありませんわね」セレーネが絶賛してくれた。
「いや、むしろ一日で良かったかも。分かりやすいし、必要なら毎日飲めばいいわけだから」
「確かに、そうですわね。管理しやすいですものね」うん。セレーネは理解が早い!
「でも、魔王化リングがあれば使徒レベルまで強化出来るって、ちょっと一般には出せないかもね?」とニーナ。
「そうなんだよ。簡単に使わせるわけにはいかないかもな。ただ、ある程度制限出来れば、これは革新的な製品になる」
「ちょっと、どんな影響が出るか予想もつきませんわ」とセレーネ。
「そう。そういう意味でも慎重になる必要がある。何処に影響が出るかを十分見極めないと」
「ええ」
「魔王化リングにしても、管理するのは難しいんじゃ?」とニーナ。
「魔王化リングを作れる人は少ないと思うけど、魔道具をいじれる人なら作れるからヤバいね。これ、極秘じこーなんじゃ?」ミルルも心配らしい。
「そうなんだよ」ミルルまでいかなくても作れる人は出るだろうからな。
「そうよね」とニーナも難しそうな顔。
「まぁ、神石が自由に手に入らないから、まだいいんだが」
「えっ? 神魔モジュールに入ってるよね?」とニーナから突っ込みが入る。
「神魔モジュールから神石は取り出せないんだろ?」
「ううん。普通は分解出来ないようになってるけど、やる気になれば出来るよ」とミルル。
「それはそうか。じゃ、作れるな」
魔王化リングは厳格に管理するとしても、全てを管理することは無理そうだ。逆に制限せずに一般にばら撒いちゃうほうが、悪用されないかも知れない。ただ、急には無理だな。魔法ドリンクが一般常識になってからだろう。
この話を横で聞きながら、七人の侍女隊は神妙な顔をしていた。現状、魔王化リングの使用を許されているのは、侍女隊だけだからだ。
「我々の責任は重大なのだ」とミゼール。
「そうですね、隊長」とシュリ。
「この指輪。わたくし達、侍女隊にしか許されていないのですわね」ミリスも真剣な顔だ。
「わらし、きんちょ~してきた」パメラもか。
「クレオは、頑張るの」
「わたしも、頑張りますの」とマナ。
「そうだ! 侍女隊に不可能はない! この後宮を守るのだ!」とスノウ。
「そうだな。スノウの言う通りだな」ミゼールの琴線に触れたのか、ひどく感激している。
いや、後宮専属とか決めてないけど。まぁ、当面の仕事はそれでいいか。
* * *
ぽっ
そんな話をしていたらアリスが顕現して来た。
「はぁ。なんだか、雲行きが怪しくなってきたわ」
「どうした?」
「私、例の件で神界評議会に出てたんだけど、地上界に頻繁に顕現している担当神は私情が入るから審議に参加出来ないってことになったの」
「え~っ?」
「もう、強硬派は、とんでもないわね。そりゃ、私情入るわよ。入らない担当神って遊んでるだけじゃない!」まぁ、始めはアリスもそうだったんだけど。
「そうだけど!」やばい、そんな目で見ないで。思わず思っちゃっただけだから。悪気はないから。
「神魔研究所のレポートとか見てもらえたの?」俺は聞いてみた。
「一応はね。でもあまり信用されてない感じ。『下界の研究所』って言い方をされたわ」眉間の血管が浮きそう。神なので白いけど。
「なんだ、そりゃ。結局、真実かどうかじゃなくて、自分たちの主張に合ってるかどうか、だけなんだな」俺もちょっと腹が立ってきた。
「そうみたいね。呆れるわ」いつになくアリスが怒っている。こんなアリス初めて見た。
ぽっ
「まったく、信じられないわ」えっ? イリス様も顕現して来た。
ぽっ
「我を、誰だと思ってるのだ!」ウリス様!
ぽっ
「失礼しちゃうわね! あいつら」エリス様も?
女神様、みんなですか?
「お姉様達まで?」とアリスも驚く。
「それがねアリス。わたしたち神化リング持ってるでしょ? これを持っている神は、使徒リュウジに加担してるってことになったのよ。全員審議から外されたわ」
「えええっ? そんな!」
他にもルセ島で神化リングを渡した神様とかいるから、ごっそり評議会から外されたかも。そもそもリゾートに頻繁に顕現してるからダメか? 懐柔作戦が裏目に出たか?
そこへピルーセが飛び込んで来た。
「大変です。私達、研究室から追い出されます」ピルーセが叫ぶように言った。
「なにっ?」
「反神界の『エネルギー革命の研究』は即刻中止、研究資料は没収、使徒は全員引き上げだそうです。今、執行官達が来ています」とピルーセ。
「すぐ行く。みんなはここに居てくれ。俺は研究室に飛ぶ」
「分かったわ」とニーナ。
俺はピルーセと、研究室へ飛ぼうとした……が、出来なかった。
「と、飛べない」
俺が慌てていると、そこへ見知らぬ男が現れた。
「お静かに願います」
* * *
突然現れた色白で細身の男は、抑揚のない声で言った。
「私は神界評議会執行官シュエルです。これより評議会の暫定措置をお伝えします」
有無を言わせぬと言うことのようだ。
イリス様達も固唾を飲んで見守っている。
「神界評議会は以下の通り決定いたしました。『惑星リセットの審査完了まで、使徒リュウジの使徒としての能力をはく奪するものとする。また、リュウジ配下の使徒も同様とする』以上です」
「なっ」
「そんな」とアリス。
「まさか」とニーナ。
どうやらリミッターをかけたようだ。それで飛べなかったんだ。既に執行されてる訳だ。
すると、使徒ピルーセがそっと俺の後ろから近づいてきて俺の手に何かを渡した。
「ああ、そうそう、使徒ピルーセ。あなたも即刻神界にお戻りください」見つかってるし。
「わかった。ごめんリュウジさん」ピルーセは、そう言うと神界へ戻っていった。
「それから使徒リュウジの奥方様は全員神界へお招きしろとの事でしたので、準備をお願いします」
「なんだと!」
俺は思わず叫んでいた。
* * *
イリス様の使徒テイアさんも思わず嫁達を守ろうと前へ出た。
侍女隊も嫁達をかばうように回りを囲んで壁を作った。
「なにか? 神界の決定に不服なのですか? 私は、使徒全員に評議会の指示を伝えているだけです」
「ちょっと、あなた。そんな権利はないハズだわ」とイリス様が抗議した。
「おや、これは上級神様とも思えない発言ですね。執行官に対する反抗は、後で問題になりますよ」
「ふざけないでよ。今、大事な時期なのよ。そんなこと執行官だって許されるわけないでしょ」とアリス。
「そうだ、我は絶対に阻止してやるのだ」とウリス様。ちょっと、何かしてるかも。
「絶対許せない!」エリス様もいつも見せない表情で言った。
俺は手の中のものを見た。そして、封を開け、迷わず飲み込んだ。
神力がほとんど切れて頼りない感触が消え、体中に魔力がみなぎってくるのが分かった。
念のため魔王化リングを指にはめ、俺は嫁達の前に出た。
何かを感じ取ったのか、執行官は二、三歩後退したかと思ったが迷わず何事かつぶやいた。
「俺の嫁には一切、手を触れさせない!」
嫁達を背に、俺は執行官と対峙した。
「あ、あくまで抵抗するのでしたら、こちらも実力行使となります」執行官は焦った声で言った。
「やってみろっ」俺は手加減しないぞ。
既に膨大な魔力場が俺の体から吐き出されていた。
「素晴らしいですわ。効果が一日なのが残念ですけど、これは安全を確保するためですから仕方ありませんわね」セレーネが絶賛してくれた。
「いや、むしろ一日で良かったかも。分かりやすいし、必要なら毎日飲めばいいわけだから」
「確かに、そうですわね。管理しやすいですものね」うん。セレーネは理解が早い!
「でも、魔王化リングがあれば使徒レベルまで強化出来るって、ちょっと一般には出せないかもね?」とニーナ。
「そうなんだよ。簡単に使わせるわけにはいかないかもな。ただ、ある程度制限出来れば、これは革新的な製品になる」
「ちょっと、どんな影響が出るか予想もつきませんわ」とセレーネ。
「そう。そういう意味でも慎重になる必要がある。何処に影響が出るかを十分見極めないと」
「ええ」
「魔王化リングにしても、管理するのは難しいんじゃ?」とニーナ。
「魔王化リングを作れる人は少ないと思うけど、魔道具をいじれる人なら作れるからヤバいね。これ、極秘じこーなんじゃ?」ミルルも心配らしい。
「そうなんだよ」ミルルまでいかなくても作れる人は出るだろうからな。
「そうよね」とニーナも難しそうな顔。
「まぁ、神石が自由に手に入らないから、まだいいんだが」
「えっ? 神魔モジュールに入ってるよね?」とニーナから突っ込みが入る。
「神魔モジュールから神石は取り出せないんだろ?」
「ううん。普通は分解出来ないようになってるけど、やる気になれば出来るよ」とミルル。
「それはそうか。じゃ、作れるな」
魔王化リングは厳格に管理するとしても、全てを管理することは無理そうだ。逆に制限せずに一般にばら撒いちゃうほうが、悪用されないかも知れない。ただ、急には無理だな。魔法ドリンクが一般常識になってからだろう。
この話を横で聞きながら、七人の侍女隊は神妙な顔をしていた。現状、魔王化リングの使用を許されているのは、侍女隊だけだからだ。
「我々の責任は重大なのだ」とミゼール。
「そうですね、隊長」とシュリ。
「この指輪。わたくし達、侍女隊にしか許されていないのですわね」ミリスも真剣な顔だ。
「わらし、きんちょ~してきた」パメラもか。
「クレオは、頑張るの」
「わたしも、頑張りますの」とマナ。
「そうだ! 侍女隊に不可能はない! この後宮を守るのだ!」とスノウ。
「そうだな。スノウの言う通りだな」ミゼールの琴線に触れたのか、ひどく感激している。
いや、後宮専属とか決めてないけど。まぁ、当面の仕事はそれでいいか。
* * *
ぽっ
そんな話をしていたらアリスが顕現して来た。
「はぁ。なんだか、雲行きが怪しくなってきたわ」
「どうした?」
「私、例の件で神界評議会に出てたんだけど、地上界に頻繁に顕現している担当神は私情が入るから審議に参加出来ないってことになったの」
「え~っ?」
「もう、強硬派は、とんでもないわね。そりゃ、私情入るわよ。入らない担当神って遊んでるだけじゃない!」まぁ、始めはアリスもそうだったんだけど。
「そうだけど!」やばい、そんな目で見ないで。思わず思っちゃっただけだから。悪気はないから。
「神魔研究所のレポートとか見てもらえたの?」俺は聞いてみた。
「一応はね。でもあまり信用されてない感じ。『下界の研究所』って言い方をされたわ」眉間の血管が浮きそう。神なので白いけど。
「なんだ、そりゃ。結局、真実かどうかじゃなくて、自分たちの主張に合ってるかどうか、だけなんだな」俺もちょっと腹が立ってきた。
「そうみたいね。呆れるわ」いつになくアリスが怒っている。こんなアリス初めて見た。
ぽっ
「まったく、信じられないわ」えっ? イリス様も顕現して来た。
ぽっ
「我を、誰だと思ってるのだ!」ウリス様!
ぽっ
「失礼しちゃうわね! あいつら」エリス様も?
女神様、みんなですか?
「お姉様達まで?」とアリスも驚く。
「それがねアリス。わたしたち神化リング持ってるでしょ? これを持っている神は、使徒リュウジに加担してるってことになったのよ。全員審議から外されたわ」
「えええっ? そんな!」
他にもルセ島で神化リングを渡した神様とかいるから、ごっそり評議会から外されたかも。そもそもリゾートに頻繁に顕現してるからダメか? 懐柔作戦が裏目に出たか?
そこへピルーセが飛び込んで来た。
「大変です。私達、研究室から追い出されます」ピルーセが叫ぶように言った。
「なにっ?」
「反神界の『エネルギー革命の研究』は即刻中止、研究資料は没収、使徒は全員引き上げだそうです。今、執行官達が来ています」とピルーセ。
「すぐ行く。みんなはここに居てくれ。俺は研究室に飛ぶ」
「分かったわ」とニーナ。
俺はピルーセと、研究室へ飛ぼうとした……が、出来なかった。
「と、飛べない」
俺が慌てていると、そこへ見知らぬ男が現れた。
「お静かに願います」
* * *
突然現れた色白で細身の男は、抑揚のない声で言った。
「私は神界評議会執行官シュエルです。これより評議会の暫定措置をお伝えします」
有無を言わせぬと言うことのようだ。
イリス様達も固唾を飲んで見守っている。
「神界評議会は以下の通り決定いたしました。『惑星リセットの審査完了まで、使徒リュウジの使徒としての能力をはく奪するものとする。また、リュウジ配下の使徒も同様とする』以上です」
「なっ」
「そんな」とアリス。
「まさか」とニーナ。
どうやらリミッターをかけたようだ。それで飛べなかったんだ。既に執行されてる訳だ。
すると、使徒ピルーセがそっと俺の後ろから近づいてきて俺の手に何かを渡した。
「ああ、そうそう、使徒ピルーセ。あなたも即刻神界にお戻りください」見つかってるし。
「わかった。ごめんリュウジさん」ピルーセは、そう言うと神界へ戻っていった。
「それから使徒リュウジの奥方様は全員神界へお招きしろとの事でしたので、準備をお願いします」
「なんだと!」
俺は思わず叫んでいた。
* * *
イリス様の使徒テイアさんも思わず嫁達を守ろうと前へ出た。
侍女隊も嫁達をかばうように回りを囲んで壁を作った。
「なにか? 神界の決定に不服なのですか? 私は、使徒全員に評議会の指示を伝えているだけです」
「ちょっと、あなた。そんな権利はないハズだわ」とイリス様が抗議した。
「おや、これは上級神様とも思えない発言ですね。執行官に対する反抗は、後で問題になりますよ」
「ふざけないでよ。今、大事な時期なのよ。そんなこと執行官だって許されるわけないでしょ」とアリス。
「そうだ、我は絶対に阻止してやるのだ」とウリス様。ちょっと、何かしてるかも。
「絶対許せない!」エリス様もいつも見せない表情で言った。
俺は手の中のものを見た。そして、封を開け、迷わず飲み込んだ。
神力がほとんど切れて頼りない感触が消え、体中に魔力がみなぎってくるのが分かった。
念のため魔王化リングを指にはめ、俺は嫁達の前に出た。
何かを感じ取ったのか、執行官は二、三歩後退したかと思ったが迷わず何事かつぶやいた。
「俺の嫁には一切、手を触れさせない!」
嫁達を背に、俺は執行官と対峙した。
「あ、あくまで抵抗するのでしたら、こちらも実力行使となります」執行官は焦った声で言った。
「やってみろっ」俺は手加減しないぞ。
既に膨大な魔力場が俺の体から吐き出されていた。
63
お気に入りに追加
582
あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

斯くて少女は、新たな一歩を踏み出す
takosuke3
ファンタジー
〝出来損ない〟の烙印を押されたアレクシアの日々は、不遇の一言だった。挙句、彼女を虐げる者によって濡れ衣を着せられ、死刑宣告を受ける。
絶望の中で与えられた法具の転移術式によって難を逃れるも、アレクシアが飛ばされたのは敵国にして未知の只中だった。
未知の言葉、未知の文化、未知の文明、未知の価値観──それらを知っていく中で、アレクシアの閉ざされていた世界は、大きく広がっていく。
<2018年8月1日告知>
本日より、連載を開始します。
今作は、可能な限り短い間隔での更新に挑戦します。だいぶ粗が目立つと思いますので、気づいた点がございましたらご指摘をお願いします。
<2018年8月29日告知>
本日の更新で本編は完結いたします。以降は主な登場人物の紹介と補足を掲載していきます。
<2018年9月6日告知>
本日の更新をもちまして、当作品は完結といたします。短い間でしたが、お付き合いくださりありがとうございました。
なお、第11回ファンタジー小説大賞に応募しておりますので、よろしければ温かいご一票を・・・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる