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第16章 主人公をロックオンした美女たち

102 20日目 安心したセーラの期待

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 20日目(8月20日(日)) AM  9:00 朝

(2日に一度の会議: 偶数日の予定、本日は休日。
 一番権利者: 真々美。)





 セーラは、かがみまえはだかになって、自分の全身をながめていた。

セーラ
「土曜日の夜、メラニィ様はうつくしくて、かわいかったわ。
 あんな素敵すてき姿すがたを見せていただけるなんて、ゆめを見ていたみたいね。

 それに、本当ほんとう可愛かわいこえだった。」

 セーラは、メラニィのすべてを隅々すみずみまで探検たんけんしたのだった。
 そして、セーラ自身じしん身体からだくらべてもちがいがないと分かって安心あんしんした。

セーラ
「本当の本当に、わたしは女性の身体になったのですね。
 冬香様、ありがとうございます。」

セーラ こころの声
『冬香様にかみととのえてもらうとき、
  「冬香様と同じ髪型にしたいです。」
と言って正解せいかいだったわ。

 かがみを見ていると、鏡の中に冬香様がいてくださるような安心感あんしんかんがあるわ。』

セーラ
「この身体だったら、いつの日かアリム様にいていただく日を、胸を張って堂々どうどう気負きおいすることなくむかえられるわね。」

セーラ こころの声
『あとは、生理せいりが来たら安心ね。
 そのときは、支給しきゅうされた生理用品せいりようひんはじめて使用しようすることになるわね。

 たのしみなような、こわいような・・・』

 鏡を見ていたら、ふとももにつたっているのが見えた。

セーラ
「うん? あれ、この血って、もしかして。
 これが生理なのね。

 うれしいわ。

 でも、生理用品のかたは、これでいいのかな?
 初めてだから分からないし、不安ふあんだわ。」

 セーラは、しばらくなやんでから、メラニィに連絡れんらくすることにした。

セーラ
「メラニィ様、セーラです。
 おやすみのところ、失礼します。」

メラニィ (デバイス通話つうわ
「セーラか?
 どうした?
 なにかあったのか?」

セーラ こころの声
『いつもどおりの「ぶっきらぼう」だけどやさしいこえね。』

メラニィ (デバイス通話)
「じつは生理せいりました。」

メラニィ (デバイス通話)
「おお、よかったな。

 女性のくるしみの1つだが、
  「おめでとう!」
と言っておく。」

セーラ
「それで、生理用品は付けたのですが、その、なんと言いましょうか?」

メラニィ (デバイス通話)
はじめてだから不安ふあんなのだろう。
 そばについていてやりたいが、きゅうられてもいやだろう。

 1時間後の・・・
 AM10:30に、そちらへ行ってもいいか?」

セーラ
「よろしいのですか?」

メラニィ (デバイス通話)
「ああ、もちろんだ。
 セーラは、わたしのサブシスだからな、あまえてもいいんだぞ。」

セーラ
「うれしいです。
 お願いします。」

メラニィ (デバイス通話)
「じゃあ、自宅じたく位置いち公開こうかいしてくれ。

 デバイスで、メラニィを選んで、
   「自宅を公開する」

   「許可きょかする」
にしてくれないか?」

セーラ
「しました。」

メラニィ (デバイス通話)
「よし、これで、セーラの自宅の場所ばしょは分かった。
 それから、シュウピンもれてくるからな。」

セーラ
「シュウピン様も来てくださるのですか?」

メラニィ (デバイス通話)
「とうぜん連れてくるぞ。
 ぎゃくに呼ばなかったら、わたしはシュウピンのむねなか意識いしきうしなうことになるからな。

 セーラ、かないでくれ。

 シュウピンは、セーラのことをくしたいもうとのように可愛かわいがっているからな。」

セーラ
「いえ、うれしくて泣いています。
 わたしは、しあわものですね。」

メラニィ (デバイス通話)
「ああ、そうだな。
 シュウピンとセーラとわたしで幸せになろう。

 それと、なにかってきてしいものがあれば、デバイスにメールをおくっておいてくれ。
 シュウピンと道中どうちゅうで買っておく。

 もちろん、レシートどおりの代金だいきん請求せいきゅうするから、用意よういしておいてくれ。」

セーラ
「もちろんです。
 よろしくお願いします。」





 メラニィの家。

 メラニィは、デバイスでシュウピンをした。

メラニィ
「シュウピン、きているか?」

シュウピン (デバイス通話)
「もしもし~。
 ただいま、このいえもの留守るすにしています。
 ご用件ようけんがあるかたは、おねえちゃんにメッセージをおねがいします。

 だめよう、小霞シャオシャアも、いっしょにいてくれなきゃ。

 やだよ、わたし、これから出かけるもん。
 あとは、まかせたからね。

 そんなあ、小霞シャオシャア

メラニィ
ぼけているな。

 シュウピン?
 起きてくれ!

 これから、セーラのところに見舞みまいに行くぞ。」

シュウピン (デバイス通話)
「メラニィ?
 セーラになにかあったの?」

 いつもどおりの凛々りりしい声が聞こえてきた。

メラニィ
「セーラがはじめての生理せいりになったんだそうだ。
 不安ふあんそうだから、そばについていてやりたい。
 シュウピンも来るよな。」

シュウピン (デバイス通話)
「もちろんよ、わたしをむかえに来てくれるわよね。」

メラニィ
「ああ、とおみちだから、問題もんだいない。
 身支度みじたくませておいてくれ。」

シュウピン (デバイス通話)
「よろしくね。
 じゃあ、あとで。」

シュウピン こころの声
『さすがはセーラね。
 もう、メラニィにあまえるなんて。

 ただしい選択せんたくだわ。

 これで、わたしに万一まんいちのことがっても安心あんしんね。』


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