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11枢木君
しおりを挟む夏祭りまでルーティンの様に朝からご飯を作る慎也君。
仕事終わりは待ち合わせをして一緒に帰りご飯を作ってもらいやらしい夢を見てそのまま泊まる慎也君。
そして、仕事中なのに私は気づいてしまった!!
『もしかして、慎也君と同棲しているのと変わらないのでは!?』
思わず声に出すと周りが一斉に私の方を見た。
『あ、すいません』
「なに、お局様妄想?」
「やだ、恥ずかしい…」
「てか、キモ」
「それ」
だから聞こえているよ…。
悪口を言うなら私が居ない所で言って欲しい。
私はそう思いながら慌てて仕事に取り掛かる。
今日は夏祭りの日なのだからさっさと仕事を終わらせて浴衣に着替えないと…。
◯◯◯◯
私はお昼に自称愛夫弁当を食べていた。
モグモグと口を動かしているとある男性社員が話し掛けて来た。
「神田さん、あの御弁当作ったんですか?凄い上手ですね」
『えっと、私じゃ無くてその知り合いが作ったの』
「知り合い…。そうですか、あの良かったら今日飲みに行きませんか?俺奢りますから」
この男性社員は確か営業成績一位のエース君では?
私は考えながら御弁当を食べていると別の女性社員が来る。
「枢木(くるるぎ)ってば、神田さんのご飯を邪魔したらだめだよ。ご飯なら私と行こうよ」
「え?俺は前から神田さんが気になっていたから…。悪いけど邪魔をしないで欲しい」
「はぁ!?こんなババァの何処が良いのよ!!地味で気味が悪くて、嫌味しか言ってこないクソババァなのに!?」
おー、今盛大に本音が漏れましたね。
そして、周りで頷いている女性社員達よマジで呪ってやろうか…?
「君のその言葉の方が問題だと思うけど」
「枢木、そんな事をしたら分かってんの!?私専務の娘なのよ!アンタなんて直ぐにクビに出来るんだから!」
「専務の…でも、偉いのは君じゃないよね?なんでそんなに偉そうなの?それに今時そんな理由でクビにしたら裁判沙汰だよ?」
「五月蝿いっ!私は偉いのよ!!」
おや~、もしかして私が嫌われたのはこのお嬢様の所為でしたか。
ご飯を食べ終わってトイレに行こうとその場を離れる。
枢木君??だっけ?
まぁあ知らんけど、助けてくれた事は感謝しよう。
けどあそこに居たら目立つのでごめんけど離れます。
ちらっと枢木君を見ると笑顔で頷いてくれた。
なんと、私の行動は把握済みでしたか。
おっといかん、最近慎也君に侵食されているのかプライベートの私がひょっこりと現れる。
気をつける無いと…。
枢木君に頭を下げて私はトイレに向かった。
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