R18 嫌われ独身貴族の私がわんこ君に迫られていますっ!

冬愛Labo

文字の大きさ
8 / 22

07朝の訪問者

しおりを挟む
長い1日はようやく終わった。
あの後無事にご飯を食べて家まで送ってもらった。
なんと家は近所だったから歩いて10分だった。
恐らくだけど、この辺の大学と行ったら超有名大学だ。
医学部も教育部もある所。
どんだけハイスペックなんだ、あの大学生は…。
私は唖然としながらも、明日仕事を思い出して寝る準備を始めた。


◯◯◯◯


あぁ、また月曜日が始まった。
項垂れる様に起きると突然家の鍵が開いた。

『え!?』

ど、泥棒!?
それとも強盗!?
慌てて戦える物を探してドアに向かう。
私が握っているのはお玉。
あまり威力は無いが当たれば痛いはず。
ドアが開いた瞬間に思いっきり振り上げて下ろした。

バシッ。

『え??』

お玉は受け止めれて誰かにそのまま抱きしめられた。

『だ、誰!?』

「誰って俺以外に誰が居るんですか?え?まさか二股?他に男が居るんですか?それなら潰すので今すぐ電話してここに連れてきて下さい」

『へ??もしかして慎也君…??』

「そうですよ。で、誰と勘違いをしたんですか?早く言って下さい」

私は腰の力が抜けてその場で座り込んだ。
まさか、慎也君がいきなり朝から来るなんて…思いもつかなかった。
怒りを忘れて安心してしまった。

「で、誰です他の男って?」

『いや、居ないし…。てか、何しに来たのよ君は…』

「何って朝ご飯を作りに来ました。愛夫弁当ならここに有りますよ。朝から張り切って俺作ってきたんです」

『えぇ……。本当に何をやってるの君は』

「愛妻に朝ご飯を作ってあげたかったんです。それだけですよ?」

『朝から押しかけ……結婚って慎也君が言っていたのマジだったんだ』

「そうですけど。なんで嘘をつかないといけないんですか??」

『…そっか、とりあえず着替えるから退いてくれる?』

「着替えなら手伝いますよ」

ヘラヘラと笑いながら言う慎也君に苛立つと耳に顔を近づけて少し強めに噛んでやった。

かぶっ♡♡♡

「…っ!!これは愛の行為!俺今からでも直ぐにエッチ出来ますよ!」

『しないから、絶対にしないから。お願いだから退いて。遅刻する』

「あぁ~、結奈さんからの愛を表す行為…。やばい、勃起してき…」

『ステイ!!』

「わん」

それ以上言わせない様に私が言うとヘラヘラと笑いながら返事をする慎也君。
この笑いが胡散臭いのよね。

『とにかく退いて』

「仕方ないですね、じゃあ朝ご飯を作ります」

私から離れて台所に行く慎也君。
そして、嫌な予感がした。

『ねぇ、まさか毎日来るんじゃないよね?』

「はい、毎日通いますよ。夜もご飯を作ります。名付けて愛の餌付け!」

『マジか…』

昨日だけの付き合い…いや、リリィちゃんの付き合いを入れたら3年なるか…。
とにかく、リリィちゃんもとい慎也君は有言実行の癖が有った。
クエストも私が欲しがっていたら絶対に手に入れてくれた。
昨日の様子を見ても本当に毎日朝晩来るつもりなのだろう…。
考えただけでも恐ろしい。

『あ、あのね、流石に毎日は』

「え?来るに決まってますよ。だって他所の男が近寄ってきたらどうするですか?俺ブチ切れますよ」

『…いや、私はモテないよ』

「どんな姿でも愛してます結奈さん。俺が特別じゃなくて他の野郎が貴方の魅力に気づかないだけですよ」

『凄い高評価…』

「俺は本当の事しか言いませんよ。嘘なんて無いし、ただありのままを言っただけです」

『あ、うん。分かったから、その着替えてくるから後ろ向いてください』

「嫌です!」

ハッキリ断る慎也君に頭が痛くなった。

『普通、そこは後ろを向くのが紳士だよ。うちは1DKなんだよ。後ろから向かなかったら丸見えだよ』

「俺紳士じゃ無いですし、変態なので堂々とヤラシイく舐める様に見ます」

『真顔でそんな事言わないでくれる!!もう良いよ、時間が無いからこの場で着替える』

諦めた私は慎也君が後ろを向いてくれないかなと小さな期待を抱きながらパジャマを脱ぎ始める。
彼は宣言通り、マジマジと舐める様に私の下着姿を見る。
耐えれなくなり後ろを向くと、ショーツが愛用しているTバックだと忘れていた私は慌ててお尻を隠した。

「やばいやばいやばいやばい。俺勃起が止まりません!結奈さんと今すぐ愛し合いたい、アヘ顔を見たい、種付けしたいっ!」

『ステイ!!』

「わん」

とりあえず静かになった慎也君の隙をついて私は素早く着替えた。
てか、種付けって言ってなかった?
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

鳴宮鶉子
恋愛
辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

処理中です...