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【11】希望
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掌の熱と共に瘴気に全身を包まれる。じわりと体内に染み込んでいく感覚は二度目とは言え慣れるものではない。内臓や骨が瘴気に蝕まれていくのがわかり不快感から顔が歪みそうになる。
ドクドクと心臓が跳ねる中、意を決して魔力を放出した。
ロビンの時と同じ、下から心地よい風が巻き上がり辺りの空気がフッと軽くなる。
グリファートがそろりと目を開ければ、朝露にも似たキラキラとした光の粒子が視界に入った。
薄暗く、僅かにだが濁っていた辺りの空気も今は嘘のように清らかだ。
聖壁内の一角だけではあるが、無事浄化と治癒を施す事ができたらしい。
「すげえ……」
ぽつりと呟いた青年の声にグリファートも慌てて老人の右脚を確認する。腐りかけていたそこはすっかり治り、老人も「おお…」と驚きの声を漏らしていた。
「ありがとうございます、聖職者様」
「…………、」
「聖職者様?」
「えっ…あ、ああ」
他人事のように感じていた奇跡を、今やっと認める事ができた。グリファートは自分の掌を見つめ、小さく息を吐く。
よかった───それは心の底から湧き上がった言葉だった。
その後、老人と青年はグリファートの浄化の力に大層驚きながらも学舎付近まで避難する事に頷いてくれた。実際目の前で恵みによる治癒を施されたのも大きいのだろうが、彼らは元より大らかな性格だったのではないかとグリファートは思う。
「俺はモラン、こっちはジョフの爺さんだ。さっきはその…すまんな。爺さんの脚を治してくれるまで正直疑ってた」
「そんなもんだよ、何でも信じて傷つくよりいいんじゃない」
「ははっなんだそれ!」
グリファートは村で治癒をまともに施せず、周囲の人々を落胆させた。そうした経験から出た言葉だったが当然モランに伝わる筈もない。
よろしく頼むぜと言って差し出された手にグリファートは驚いた。モランはやはり気の良い男のようだ。
ロビンの頭を撫でたのも随分懐かしい感覚だったが、こうして手を握るのも酷く久しぶりだった。
瘴気の中を抜け、浄化されたところまで無事戻ることができて漸く安堵の息を吐く。そう長い距離ではないので身体に影響が出るほどでもないのだが、それでも疲労感がどっと押し寄せるのだ。
「はあーっ…あんな瘴気の中を聖職者様たちは歩いてきたんだな」
モランは青空の下、思い切り伸びをすると大きく空気を吸い込んだ。ジョフもつられるように背筋を僅かに伸ばしている。
「すげえな。深呼吸なんていつぶりだっけか」
「これは見事な浄化でございますな」
「……ん?浄化って事は聖職者様じゃなくて聖女様って呼んだ方が正しいのか?」
「いやいやいや…」
モランの言葉にグリファートはすかさず口を挟んだ。
ロビンといいモランと言い何故そこで聖女になる。確かに浄化の力を持っているという点では聖女と同じであるが、どう見ても可憐とは程遠い見た目の草臥れた男だろうが、とグリファートは思わずにいられない。
「俺は聖女様なんかじゃないって。…まあでも、聖職者様って言われるのも堅苦しいからグリファートでいいよ」
「んー…じゃあグリフの兄さんって呼んでもいいかい」
村では『聖職者サマ』と嘲笑を含んだ物言いを耳にするのが殆どだったので、名前を、しかも親しみを込めて兄さんと呼ばれるのは新鮮だった。
グリファートが構わないと返事すれば、真横から妙に視線を感じる。
「………なに」
「名前を呼ばれる方が嬉しいのか」
グリファートはぽかんと口を開いた。逆に聞きたいが、今の話の流れで何故そう思ったのだろうかこの男は。
「アンタ、結構分かり辛いんだな」
「何が?というか君、俺のこと名前で呼ばないから関係ないでしょ」
「それはアンタが俺の名前を呼ばないからだが」
何だそれは。引っ掛かる物言いにぴくりと片眉が上がる。
「呼んで欲しいならそうする」
「いや別に呼んで欲しいとかじゃ」
「グリファート」
何故かぞわりとした。
嫌悪感ではない、身体の奥底で甘く痺れるような悦びにも似た不思議な感覚だ。
今まで誰に名前を呼ばれてもこんな事はなかったのに何故、とグリファートはひとり混乱した。レオンハルトに魔力を分けて貰ったせいで身体がおかしな反応を見せているのだろうか。
「グリファート?」
「ちょ…ま、待って」
「どうしたグリファート」
「…っ、それ、やめろってば」
「何が嫌なんだ?言わないとわからない」
「ひっ…おねが、れ、レオンハルト…」
グリファートが必死に身体を仰け反らせても何故か距離を縮められ、腰に手を回され、とうとう耐えきれずに顔を背けながら名前を呼べばレオンハルトは満足したような顔で手を離した。
「嬉しいならそう言え」
「………ッ、これのどこが嬉しそうに見えるかなぁ!?」
そこでハッとする。すぐ傍にはモランとジョフもいるのだった。口元をひくつかせながら彼らの方を振り向けば、ぱちりと視線が合った。
「お二人さん、仲がいいのは結構だがあんまり見せつけられるとこっちも困っちまうよ」
苦笑いしつつも善意で言っているのだろうモランと、何も言わずにただ優しく微笑むジョフにグリファートはくらりと目眩がする。
(最悪だ……)
グリファートが羞恥と自己嫌悪にどんよりと心を沈めていれば背後からとん、と小さな衝撃があった。
「おっとと……」
「お、おかえりなさい」
たたらを踏みながら振り返ればグリファートの腰にロビンが抱きついていた。待ち兼ねて学舎から駆けてきたのだろう、肩が小さく弾んでいる。
「ロビン、ただいま。お留守番、大丈夫だった?」
「だいじょうぶ……」
「ん、偉いねロビン」
「…っ、うん」
腰に巻きついた腕の力がぎゅうと強くなる。これが大の大人であったなら苦しさに身を捩ってしまうところだが、ロビンの細い腕による抱擁など可愛いものだ。
幼児扱いすぎるだろうかと思いつつも、グリファートは孤児院の子供たちに接するのと同じような感覚でロビンの頭を撫でてやった。先ほどは大丈夫だと言っていたが、この様子だと学舎に一人残されてかなり不安を感じていたのだろう。
グリファートとロビンのそんなやりとりを後ろで静かに見ていたレオンハルトは、モランとジョフに振り返った。
「ここ一体は浄化されてるからアンタたちも好きに使って良い。…と言っても殆どが半壊していて学舎くらいしか形が残ってないがな」
「ふむ…どうするモランよ」
「そうだなぁ…。レオン、飯とかはどうするんだ?あと寝る場所も」
「飯は学舎の裏手にある畑から採れたものでロビンが作ってくれるそうだ。魔動器具は給水機とコンロがある。寝場所は……学舎の床の上だな。俺は聖壁の方にも顔を出すから必ずしもここにいるわけじゃないが」
「ふぅん…学舎の裏手に畑、魔動器具も置いてあるのか。グリフの兄さんたちもそこで寝てるってんならまずは学舎を立て直したほうがいいだろうなあ」
立て直すという言葉を聞いてグリファートもモランの方に振り向いた。グリファートの驚きの表情に気づいたのか、モランは鼻の下を人差し指で擦りながら自慢する子供のような仕草をする。
「ま、『造る』事ならこの俺にお任せって事よ」
モランはどうやら木や石、布といった素材に魔力を込め象る事で道具を使わずとも色々な物を作り出すことができる『造形士』だったらしい。家具や調度品、衣服の制作修繕は勿論のこと、建物の修復も行えると言うのだ。
「と言っても魔力をそこそこ使うから一度に全て元通りってわけにゃいかねぇよ。まずは寝床になる部屋の修復とベッドだな。固い石の床じゃ休まるもんも休まらねぇや」
それは正直助かる、とグリファートは無言で何度も頷いた。レオンハルトとロビンも同じ気持ちだったようで、レオンハルトは安堵の息を吐きロビンはきらきらと目を輝かせながら「ベッド…」と呟いていた。
聖壁内で余所者に対する拒絶を受けた時はあんなにも先行きが不安だったが、今はどうだ。
またも「ふふん」と鼻の下を擦るモランとそれらを微笑ましく見つめるジョフの姿に、グリファートは希望の光が小さく灯るのを感じた。
ドクドクと心臓が跳ねる中、意を決して魔力を放出した。
ロビンの時と同じ、下から心地よい風が巻き上がり辺りの空気がフッと軽くなる。
グリファートがそろりと目を開ければ、朝露にも似たキラキラとした光の粒子が視界に入った。
薄暗く、僅かにだが濁っていた辺りの空気も今は嘘のように清らかだ。
聖壁内の一角だけではあるが、無事浄化と治癒を施す事ができたらしい。
「すげえ……」
ぽつりと呟いた青年の声にグリファートも慌てて老人の右脚を確認する。腐りかけていたそこはすっかり治り、老人も「おお…」と驚きの声を漏らしていた。
「ありがとうございます、聖職者様」
「…………、」
「聖職者様?」
「えっ…あ、ああ」
他人事のように感じていた奇跡を、今やっと認める事ができた。グリファートは自分の掌を見つめ、小さく息を吐く。
よかった───それは心の底から湧き上がった言葉だった。
その後、老人と青年はグリファートの浄化の力に大層驚きながらも学舎付近まで避難する事に頷いてくれた。実際目の前で恵みによる治癒を施されたのも大きいのだろうが、彼らは元より大らかな性格だったのではないかとグリファートは思う。
「俺はモラン、こっちはジョフの爺さんだ。さっきはその…すまんな。爺さんの脚を治してくれるまで正直疑ってた」
「そんなもんだよ、何でも信じて傷つくよりいいんじゃない」
「ははっなんだそれ!」
グリファートは村で治癒をまともに施せず、周囲の人々を落胆させた。そうした経験から出た言葉だったが当然モランに伝わる筈もない。
よろしく頼むぜと言って差し出された手にグリファートは驚いた。モランはやはり気の良い男のようだ。
ロビンの頭を撫でたのも随分懐かしい感覚だったが、こうして手を握るのも酷く久しぶりだった。
瘴気の中を抜け、浄化されたところまで無事戻ることができて漸く安堵の息を吐く。そう長い距離ではないので身体に影響が出るほどでもないのだが、それでも疲労感がどっと押し寄せるのだ。
「はあーっ…あんな瘴気の中を聖職者様たちは歩いてきたんだな」
モランは青空の下、思い切り伸びをすると大きく空気を吸い込んだ。ジョフもつられるように背筋を僅かに伸ばしている。
「すげえな。深呼吸なんていつぶりだっけか」
「これは見事な浄化でございますな」
「……ん?浄化って事は聖職者様じゃなくて聖女様って呼んだ方が正しいのか?」
「いやいやいや…」
モランの言葉にグリファートはすかさず口を挟んだ。
ロビンといいモランと言い何故そこで聖女になる。確かに浄化の力を持っているという点では聖女と同じであるが、どう見ても可憐とは程遠い見た目の草臥れた男だろうが、とグリファートは思わずにいられない。
「俺は聖女様なんかじゃないって。…まあでも、聖職者様って言われるのも堅苦しいからグリファートでいいよ」
「んー…じゃあグリフの兄さんって呼んでもいいかい」
村では『聖職者サマ』と嘲笑を含んだ物言いを耳にするのが殆どだったので、名前を、しかも親しみを込めて兄さんと呼ばれるのは新鮮だった。
グリファートが構わないと返事すれば、真横から妙に視線を感じる。
「………なに」
「名前を呼ばれる方が嬉しいのか」
グリファートはぽかんと口を開いた。逆に聞きたいが、今の話の流れで何故そう思ったのだろうかこの男は。
「アンタ、結構分かり辛いんだな」
「何が?というか君、俺のこと名前で呼ばないから関係ないでしょ」
「それはアンタが俺の名前を呼ばないからだが」
何だそれは。引っ掛かる物言いにぴくりと片眉が上がる。
「呼んで欲しいならそうする」
「いや別に呼んで欲しいとかじゃ」
「グリファート」
何故かぞわりとした。
嫌悪感ではない、身体の奥底で甘く痺れるような悦びにも似た不思議な感覚だ。
今まで誰に名前を呼ばれてもこんな事はなかったのに何故、とグリファートはひとり混乱した。レオンハルトに魔力を分けて貰ったせいで身体がおかしな反応を見せているのだろうか。
「グリファート?」
「ちょ…ま、待って」
「どうしたグリファート」
「…っ、それ、やめろってば」
「何が嫌なんだ?言わないとわからない」
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グリファートが必死に身体を仰け反らせても何故か距離を縮められ、腰に手を回され、とうとう耐えきれずに顔を背けながら名前を呼べばレオンハルトは満足したような顔で手を離した。
「嬉しいならそう言え」
「………ッ、これのどこが嬉しそうに見えるかなぁ!?」
そこでハッとする。すぐ傍にはモランとジョフもいるのだった。口元をひくつかせながら彼らの方を振り向けば、ぱちりと視線が合った。
「お二人さん、仲がいいのは結構だがあんまり見せつけられるとこっちも困っちまうよ」
苦笑いしつつも善意で言っているのだろうモランと、何も言わずにただ優しく微笑むジョフにグリファートはくらりと目眩がする。
(最悪だ……)
グリファートが羞恥と自己嫌悪にどんよりと心を沈めていれば背後からとん、と小さな衝撃があった。
「おっとと……」
「お、おかえりなさい」
たたらを踏みながら振り返ればグリファートの腰にロビンが抱きついていた。待ち兼ねて学舎から駆けてきたのだろう、肩が小さく弾んでいる。
「ロビン、ただいま。お留守番、大丈夫だった?」
「だいじょうぶ……」
「ん、偉いねロビン」
「…っ、うん」
腰に巻きついた腕の力がぎゅうと強くなる。これが大の大人であったなら苦しさに身を捩ってしまうところだが、ロビンの細い腕による抱擁など可愛いものだ。
幼児扱いすぎるだろうかと思いつつも、グリファートは孤児院の子供たちに接するのと同じような感覚でロビンの頭を撫でてやった。先ほどは大丈夫だと言っていたが、この様子だと学舎に一人残されてかなり不安を感じていたのだろう。
グリファートとロビンのそんなやりとりを後ろで静かに見ていたレオンハルトは、モランとジョフに振り返った。
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「と言っても魔力をそこそこ使うから一度に全て元通りってわけにゃいかねぇよ。まずは寝床になる部屋の修復とベッドだな。固い石の床じゃ休まるもんも休まらねぇや」
それは正直助かる、とグリファートは無言で何度も頷いた。レオンハルトとロビンも同じ気持ちだったようで、レオンハルトは安堵の息を吐きロビンはきらきらと目を輝かせながら「ベッド…」と呟いていた。
聖壁内で余所者に対する拒絶を受けた時はあんなにも先行きが不安だったが、今はどうだ。
またも「ふふん」と鼻の下を擦るモランとそれらを微笑ましく見つめるジョフの姿に、グリファートは希望の光が小さく灯るのを感じた。
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