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【12】本心
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「聖職者様」
天井の隙間から降り注ぐ陽光と、沈む身体を柔らかく包み込む感覚が心地よく、もう少しだけこの微睡みの中にいたいと思ってしまう。
「朝だ、そろそろ起きろ。聖職者様」
声が聞こえる。落ち着いた低い声だ。甘く優しいその響きに誘われるまま手を伸ばしてしまおうか。
だが意識は深く深く沈んでいく。まだ足りない、もう少し。
「……グリファート」
瞬間、腹の奥で感じた何とも言えない熱と共にグリファートは飛び起きた。
「随分ぐっすり寝ていたな」
「もっと普通に起こしてくれない…?」
「アンタが起きなかったんだろ」
正にその通りなので顔を覆って唸るしかないが、耳元で囁くように起こす必要が果たしてあったのだろうか。全員既に朝食を済ませてしまったらしく、すっかり寝過ごしてしまった恥ずかしさにグリファートは頭を掻いた。
「一度ロビンが起こしたんだがな」
「え、うそ。気が付かなかった」
「そうだろうな。名前を呼ぶまで揺すっても起きなかった」
名前、と言われ先ほどの気まずさが再び込み上げてくる。
「…だからってあの起こし方はどうかと思うけど」
ぼそりと文句のように呟けば、レオンハルトは呆れたように「だからそれは、アンタが起きなかったからだろ」と返した。
しかしロビンには悪い事をしてしまった。魔力を使い果たしたわけでもないのに昼近くまで寝入ってしまうとは、やはり魔力の放出による反動があるのかもしれない。
そんな事を考えながら部屋を出れば、食事をするために設けられたスペースにグリファート用の朝食が置かれていた。ロビンが作ってくれたものだ。
備蓄されていたビスケットに干し肉と畑の野菜が挟んである。
いただきます、と一言告げてグリファートは口いっぱいに頬張った。学舎付近に備蓄されていたものも浄化により問題なく使用できるようになったようで、凝縮された肉の旨味と瑞々しい野菜が相俟って当然の如く美味い。
レオンハルトは今日も聖壁の方へ行くというのでグリファートも共に向かう事にした。
「お、グリフの兄さん。おはよう」
外に出れば上の方からモランの声が降ってきた。グリファートが驚いて見上げれば、学舎の屋根を修繕しようとしていたのだろう、モランがひょっこりとこちらに顔を覗かせた。
「よく眠れたかい」
「ああ、おかげさまでこの時間までぐっすり」
「ははっそりゃ良かった」
昨夜はモランの魔力によって象られた手製のベッドでそれぞれ眠りについた。寝心地の良いベッドのおかげでより深く眠ってしまったというのもあるだろう。
外にはジョフとロビンもいたのだが、二人とも何故か入り口付近の外壁に向かって座り込んでいる。
おはよう、と声をかければロビンがきらきらとした目でグリファートの方に振り返った。
「聖女さまのお花、綺麗…!」
「…ん?」
何の事かと首を傾げればそばにいたジョフが微笑んで足元を指差した。
「美しく咲いているのを見つけましてな、ロビンと花壇を作ろうかと話していたのです」
「ああ、この辺りを浄化した時に咲いた花…」
浄化によって大地が甦り、学舎裏の菜園だけでなく多くの植物があちらこちらで生気を取り戻した。どうやらここにも小さな生命がひっそりと生きていたらしい。
「へえ、確かに綺麗だな」
後ろから覗き込んできたレオンハルトの言葉にグリファートは思わず無言で振り返った。
「………」
「なんだ」
「いや……君に花を愛でる感性があったとは、と思って」
「…アンタは俺を何だと思ってる」
確かに失礼な話ではあるが、とはいえ意外なものは意外だったのだから仕方ない。
「俺は本心しか口にしない」
「……そう?」
「そうだ」
守護者という魔力の質からすれば確かにそうなのだろうが、これまでのレオンハルトが向けてきた言葉を思うと少々気恥ずかしく思えてしまう。出会った頃と違い今のレオンハルトが悪意や警戒をこちらに向けてくる事はないので、余計にそう思ってしまうというのもあるが。
「綺麗なものを綺麗だと思うのは普通だろ」
そう言われ何故かじっと見つめられた。
レオンハルトの先ほどの言葉を信じるのならこれも本心なのだろう。花に対して、綺麗だと当たり前の事を思っただけだと、そう言っているのだ。
だが、何かを含んだような視線にグリファートの心はそわそわと落ち着かなくなる。
レオンハルトが元々どんな表情をする男なのかは知らないが、深く暗い瞳の色もあって非常に感情が読み取り辛く、何を思ってそんな言葉を向けてくるのだろうと思ってしまう事が多々あるのだ。例えば今がそうであるように。
何故花に対して綺麗だと言っているのにこちらを見てくるのか。
何故光を通さない筈の漆黒の瞳が美しく煌めいたと錯覚してしまうのか。
何故こんなにもレオンハルトの声や視線に意識が向いてしまうのか。
何故────…
「あーあー…ンンッ、ごほんッ」
頭上からモランの咳払いが聞こえグリファートは我に返った。
ロビンは不思議そうにグリファートを見つめ、ジョフは静かに微笑んでいる。頭上にいるモランは、確認したわけではないがきっと苦笑いを浮かべている事だろう。
また、やってしまった。
「あー、グリフの兄さんとレオンは今日も聖壁の方に行くのか?」
「そうだな」
「じゃあ他の連中が住める場所も直しておかねぇとな」
レオンハルトはこの何とも言えない空気を全く気にしていないようで平然とモランと会話を続けている。
これではグリファートがひとり振り回されていて馬鹿みたいではないか。
気を取り直してグリファートも会話に参加する。モランが他の建物も修繕してくれるというのは有難い話だ。聖壁内の人間を全員こちらへ移動させるにはまだ時間がかかるだろうが、住める場所はいくつか用意してあった方がいい。
「色々と頼んで悪いね」
「なぁに。グリフの兄さんが浄化してくれたからこそ、こうして造る事も直す事もできるのさ」
兄さんたちが帰ってくる頃には粗方済ませておくから楽しみにしててくれ、という頼もしい言葉を受けグリファートとレオンハルトは共に聖壁へと向かった。
ロビンは少し不安げな顔をしていたが手を振って見送ってくれた。モランとジョフがいるので昨日ほどの寂しさはないだろう。
聖壁内に辿り着き、昨日と同じく家々を回る。食材は昨日届けたばかりなので、今日はモランが作ってくれた清潔な衣服を袋に詰めてきたそうだ。
素材がないとモランも『何か』を造り出す事はできない。学舎や半壊した家を回って何とかありったけの布を掻き集めて作ってくれたらしい。
「聖職者様、アンタはこの辺りで待っててくれ」
「ん?なんで」
「今日は教会の近くまで届けたくてな。アンタはあんまり近付かない方がいい」
「あー……そうだね」
昨日は初めて聖壁内に踏み込んだ事もあって教会から遠い家々しか回らなかった。
だが教会にも当然、食材や物資を届けねばなるまい。教会にいる人々は聖職者や聖女に対して良くない感情を持っているが、それでも同じオルフィスの人間なのだ。
それにレオンハルトは守護者である。守る側の者として、状況に変わりはないか、問題は起きてないか、自分の目で確認しておきたいのだろう。
「じゃあ俺はこの辺を散歩してるよ」
「…危機感があるのかないのか」
「あるけど、一応昨日見て回った限りじゃ石はぶつけられなかったからね」
「……」
そういう問題じゃないと言いたげにため息を吐かれたが、レオンハルトはそれ以上は何も言わず「すぐ戻る」とだけ残して教会の方へと歩いて行った。
さて、とグリファートもぐるりと辺りを見渡す。
オルフィスの人々は大抵家の中にいるようなのだが、ちらほらと外に出ている姿も見られる。
聖壁内から移動して貰うためにもここで声を掛けるべきなのだろうが、物資を持っているわけでもなく、レオンハルトという信頼できる人間が近くにいるわけでもないグリファートが声をかけても恐らく逆効果だろう。
事実、目を合わせようとすれば気まずげに顔を背けられてしまう。
(ま、そんなもんだよ)
明らかなる敵意なわけではない。だがグリファートを遠くから監視するように見つめてくる視線には思わず苦笑いが溢れた。
天井の隙間から降り注ぐ陽光と、沈む身体を柔らかく包み込む感覚が心地よく、もう少しだけこの微睡みの中にいたいと思ってしまう。
「朝だ、そろそろ起きろ。聖職者様」
声が聞こえる。落ち着いた低い声だ。甘く優しいその響きに誘われるまま手を伸ばしてしまおうか。
だが意識は深く深く沈んでいく。まだ足りない、もう少し。
「……グリファート」
瞬間、腹の奥で感じた何とも言えない熱と共にグリファートは飛び起きた。
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「え、うそ。気が付かなかった」
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「…だからってあの起こし方はどうかと思うけど」
ぼそりと文句のように呟けば、レオンハルトは呆れたように「だからそれは、アンタが起きなかったからだろ」と返した。
しかしロビンには悪い事をしてしまった。魔力を使い果たしたわけでもないのに昼近くまで寝入ってしまうとは、やはり魔力の放出による反動があるのかもしれない。
そんな事を考えながら部屋を出れば、食事をするために設けられたスペースにグリファート用の朝食が置かれていた。ロビンが作ってくれたものだ。
備蓄されていたビスケットに干し肉と畑の野菜が挟んである。
いただきます、と一言告げてグリファートは口いっぱいに頬張った。学舎付近に備蓄されていたものも浄化により問題なく使用できるようになったようで、凝縮された肉の旨味と瑞々しい野菜が相俟って当然の如く美味い。
レオンハルトは今日も聖壁の方へ行くというのでグリファートも共に向かう事にした。
「お、グリフの兄さん。おはよう」
外に出れば上の方からモランの声が降ってきた。グリファートが驚いて見上げれば、学舎の屋根を修繕しようとしていたのだろう、モランがひょっこりとこちらに顔を覗かせた。
「よく眠れたかい」
「ああ、おかげさまでこの時間までぐっすり」
「ははっそりゃ良かった」
昨夜はモランの魔力によって象られた手製のベッドでそれぞれ眠りについた。寝心地の良いベッドのおかげでより深く眠ってしまったというのもあるだろう。
外にはジョフとロビンもいたのだが、二人とも何故か入り口付近の外壁に向かって座り込んでいる。
おはよう、と声をかければロビンがきらきらとした目でグリファートの方に振り返った。
「聖女さまのお花、綺麗…!」
「…ん?」
何の事かと首を傾げればそばにいたジョフが微笑んで足元を指差した。
「美しく咲いているのを見つけましてな、ロビンと花壇を作ろうかと話していたのです」
「ああ、この辺りを浄化した時に咲いた花…」
浄化によって大地が甦り、学舎裏の菜園だけでなく多くの植物があちらこちらで生気を取り戻した。どうやらここにも小さな生命がひっそりと生きていたらしい。
「へえ、確かに綺麗だな」
後ろから覗き込んできたレオンハルトの言葉にグリファートは思わず無言で振り返った。
「………」
「なんだ」
「いや……君に花を愛でる感性があったとは、と思って」
「…アンタは俺を何だと思ってる」
確かに失礼な話ではあるが、とはいえ意外なものは意外だったのだから仕方ない。
「俺は本心しか口にしない」
「……そう?」
「そうだ」
守護者という魔力の質からすれば確かにそうなのだろうが、これまでのレオンハルトが向けてきた言葉を思うと少々気恥ずかしく思えてしまう。出会った頃と違い今のレオンハルトが悪意や警戒をこちらに向けてくる事はないので、余計にそう思ってしまうというのもあるが。
「綺麗なものを綺麗だと思うのは普通だろ」
そう言われ何故かじっと見つめられた。
レオンハルトの先ほどの言葉を信じるのならこれも本心なのだろう。花に対して、綺麗だと当たり前の事を思っただけだと、そう言っているのだ。
だが、何かを含んだような視線にグリファートの心はそわそわと落ち着かなくなる。
レオンハルトが元々どんな表情をする男なのかは知らないが、深く暗い瞳の色もあって非常に感情が読み取り辛く、何を思ってそんな言葉を向けてくるのだろうと思ってしまう事が多々あるのだ。例えば今がそうであるように。
何故花に対して綺麗だと言っているのにこちらを見てくるのか。
何故光を通さない筈の漆黒の瞳が美しく煌めいたと錯覚してしまうのか。
何故こんなにもレオンハルトの声や視線に意識が向いてしまうのか。
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「あーあー…ンンッ、ごほんッ」
頭上からモランの咳払いが聞こえグリファートは我に返った。
ロビンは不思議そうにグリファートを見つめ、ジョフは静かに微笑んでいる。頭上にいるモランは、確認したわけではないがきっと苦笑いを浮かべている事だろう。
また、やってしまった。
「あー、グリフの兄さんとレオンは今日も聖壁の方に行くのか?」
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「じゃあ他の連中が住める場所も直しておかねぇとな」
レオンハルトはこの何とも言えない空気を全く気にしていないようで平然とモランと会話を続けている。
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気を取り直してグリファートも会話に参加する。モランが他の建物も修繕してくれるというのは有難い話だ。聖壁内の人間を全員こちらへ移動させるにはまだ時間がかかるだろうが、住める場所はいくつか用意してあった方がいい。
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聖壁内に辿り着き、昨日と同じく家々を回る。食材は昨日届けたばかりなので、今日はモランが作ってくれた清潔な衣服を袋に詰めてきたそうだ。
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それにレオンハルトは守護者である。守る側の者として、状況に変わりはないか、問題は起きてないか、自分の目で確認しておきたいのだろう。
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「……」
そういう問題じゃないと言いたげにため息を吐かれたが、レオンハルトはそれ以上は何も言わず「すぐ戻る」とだけ残して教会の方へと歩いて行った。
さて、とグリファートもぐるりと辺りを見渡す。
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