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晒し者にされる大罪人

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私が罰を受けてから500年程経った頃。

「あ、しばらく晒し者にされてみようか。その間は通常の責め苦は控えめにするね」
(はい、分かりました)

「じゃあ、天使や天界で暮らす人達がいる町の広場に連れて行くね」
(はい、よろしくお願いします)


「はい、着いた。ここで1年くらい晒し者にされるよ。君の事は天界でもかなり有名だから、軽蔑の目で見られたり酷い言葉を吐かれるだろうね。石も投げられると思うよ」
(ええ、それだけの事をしたので当然だと思います)

「じゃ、1年間頑張ろうね。責め苦も鞭打ちから始めるね」
(はい、よろしくお願いします)


「はい、おしまい。しばらく晒し者だから、久しぶりにご飯もお尻からの事が多いけどごめんね」
(ええ、最近は慣れましたので大丈夫です)


「数日たったけど、やっぱりかなり好奇や軽蔑の目で見られているよ」
(ええ、私も何となくそう感じます)

「生前の君は着飾りたがりの目立ちたがりだったから、辛いでしょう」
(ですが、やはりこの仕打ちも当然だと思いますので大丈夫です)

「うん、そう思えるようになったのは立派だね。君もとても反省したよね」
(…はい、家族やたくさんの罪の無い人を傷つけてしまいましたから。ずっと謝罪しています)

「ああ、石を投げられたね。まあこのくらいの仕打ち日常茶飯事だけど、頑張ろうね」
(はい、大丈夫です)


「うん、何か月か経ったけど、少しご飯を抜きにして痩せ細ってもらおうかな」
(はい、分かりました)

「君が重税を絞り上げたせいで、飢え死にした国民がたくさんいるもんね」
(…ええ、本当に申し訳ない事をしました)

「何度も税を軽くするよう訴えかける国民の前で、パンが無いならお菓子を食べれば良いのにと言い放ったよね」
(…私は、本当に愚か者でした)

「まあ、時間はかかったけどそれが分かれて良かったよ。今後は気を付けようね」
(はい、もう決して同じ過ちは犯しません)


「1か月くらいご飯抜きにして、もうミイラのようになったね」
(はい、ですが死なないので大丈夫です)

「もう十分痛めつけたし、そろそろご飯をあげるよ。今回は口からね」
(ああ、ありがとうございます。美味しいです)

「もう、味覚はかなり戻っているもんね」
(ええ、視覚や聴覚も戻ってきています)


「で、もう何か月も洗っていないからひどく汚れて蝿もたかっているし、そろそろ洗ってあげるよ」
(はい、ありがとうございます)

「生前お風呂に入れなかったり満足に洗濯が出来なくて薄汚れていた国民を、汚らわしいと酷い侮蔑の目で見ていたよね」
(…本当に、あの時の私は愚かでした)


「うん、そういう物が積み重なって君には千年の罪が科せられたんだ。大罪人の中でもかなり重い方だよ」
(他に私と同じくらいの大罪人には、どんな人がいたのでしょうか)

「そうだね、色々いるけれど有名なのだとある国の独裁者かな。確かに国民を幸せにした部分もあるんだけど、酷い差別主義を徹底して、少数民族を残酷に処刑したり、非道な実験材料にしたりね」
(ああ、人の事は言えませんが、それは酷いですね)

「うん、あの人も処刑された後すぐに相当な期間の罪が科せられ、君と同じような体でずっと責め苦を受けているよ。今の君と同じように晒し者にされ侮蔑されたりね」
(ええ、そうでしょうね)

「まあ、長年責め苦を受けたり正常な倫理観を教え込まれて、最近はその人もだいぶ反省したけどね」
(そうですか、それならば良かったです)


「とはいえ相当な迫害を行ったから、許された後も癒し番にはなれないだろうね」
(ああ、そういう処遇もあるのですか)

「うん、やっぱり人格や適性を考慮されて、許された後の進路は決められるよ」
(なるほど、そうなっているのですね)

「たぶんあの人は許されたら転生後、善良な学者とか教師とかになるだろうね」
(そうなってくれると良いですね)


「あと同じくらい重い人だと、やっぱり大昔の統治者で、酷いサディストな人とかかな」
(ああ、そんな方もいたのですね。他人のようには思えませんが)

「うん、君とは少しタイプは違うけど、似ている部分もあるかもね。で、何の罪も無い小村を燃やし、住民を皆殺しにして笑い転げたりとか、奴隷同士を戦わせて相打ちになるのを楽しんだりとかね。まあ戦争では間違いなく英雄ではあったんだけどね」
(…では、私よりは立派ですね)

「とは言っても当然許されるものでも無いから、病没後は彼がしたのと同じくらいの残酷な刑をずっとしたけどね」
(やはり、そうでしょうね)

「相当な期間の後許された後は、善良な統治者として転生したよ」
(ああ、そうなのですか)

「まあ君が許されるのは当分先だから、進路はゆっくり決めると良いよ」
(はい、そうします)


「で、今度は一時的に女性の部分を復活させて、複数の男たちに乱暴してもらおうか」
(はい、分かりました)

「君は相当な好色家だったから、乱暴されるとは言えある意味嬉しいかもね」
(ええ、そうかもしれません)

「まあ、当然責め苦だから相当痛いと思うよ。嫌な器具も使うしね。頑張ろうね」
(はい、よろしくお願いします)


「うん、しばらくの間慰み者にされたね。お疲れ様」
(ですが、久しぶりに出来て少し嬉しかったです)

「それは良かったね。まあ、責め苦に慣れ過ぎて気持ち良くなってしまう罪人もいるからね」
(はい、私も気持ちよくはありませんが、最近少し楽しくなって来ました)

「ふふ、結構そういう罪人もいるよ。僕はずっと嫌だったけどね」
(ええ、そうでしょうね)

「で、あまりに快感になってしまったら責め苦にならないから、そういう時は感覚や思考を弄って正常に戻すんだ」
(ああ、そうなっているのですか)

「まあ、やっぱり罰だからね。苦痛を与えないと意味が無いよ」
(ええ、そうですよね)


「で、もうすぐ終わりだけど、あとしばらくは串刺しになってもらうね。お尻から大きい杭を通して口から出してもらうね。ご飯はその間は注射してあげるから」
(はい、よろしくお願いします)

(…ああ、やはり苦しいですね)
「うん、そうだろうね。まあしばらくしたら慣れるよ」
(はい、頑張ります)

「うん、観衆もここまでされていたら、流石に侮蔑する人も少なくなって来たね。ずいぶん反省したのだなと言う人も多いね」
(そうですか、それは嬉しいです)


「はい、1年経ったよ、お疲れ様。それで、最後はギロチンで斬首させてもらうね」
(はい、分かりました)

「君が処刑された時も、ギロチンだったよね」
(そうですね。あの時はとても恐ろしくて、逃げたかったけれど拘束されて逃げられなかったのを覚えています)

「それで、首を通しやすくするように髪の毛もほとんど丸刈りに近くされたよね」
(はい、あの時はとても恥ずかしくて悔しかったです)

「まあ、でもその後すぐに、ほとんど全く生えなくされたけどね」
(ええ、もうだいぶ前に慣れました)


「じゃあ、首を通したから刃を落とすよ。一瞬だけ痛いけどごめんね」
(はい、よろしくお願いします)

「はい、終わったよ。すぐ戻すからね」
(はい、ありがとうございます)


「うん、これで終わりだよ。観衆もかなり満足したみたいだしね」
(そうでしたか、それは良かったです)

「じゃあ帰ろうね。帰ったらいつもより美味しいご飯をあげるから」
(ありがとうございます。嬉しいです)


ずっと後。

「では、今度はしばらくの間晒し者になりましょうか。私がずっと付いているので大丈夫ですよ」
(はい、分かりました)
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