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番外編 組織の皆の様々な日常
かんばせが思い出した少し後の事
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かんばせが因縁のある眷属との戦いの後、過去を思い出して少ししたある日の事。
その日俺達は眷属では無いが、少し難度の高い任務で全員で出動していた。
そうして思っていたよりは簡単に終わり、御堂さんより今回は現地解散で良いと言われたので皆で各々挨拶し帰り始めていた頃、支給されているスマホが鳴った。
「…あれ、御堂さんからだ。どうしたんだろ。…はい、俺ですがどうしましたか」
「あーたっくん、申し訳ないけどちょっと急に仕事一件入っちゃってね。すごく簡単だから誰でも行けると思うんやけど、かんばせくんまだいる?できれば彼にお願いしたくてね」
「はい、今帰ろうとしてた所ですがまだいますよ。…ああ、はい、はい。分かりました。伝えておきます。俺も元気あるし、念の為一緒に行きます」
そうして、俺は通話を切った。
「…オレに、何か用か」
「あーうん、御堂さんが緊急で一件こなして欲しい仕事があって、本当に悪いんだけど帰るついでに行けるかって。すごく簡単で、たぶんすぐ終わるってさ。念の為俺も一緒に行くよ」
「…分かった。オレもまだ余力はあるし大丈夫だ」
「うん、じゃあ今居る所から電車で数駅だっていうし、位置情報御堂さんが送ってくれたから行こ」
「ああ、分かった」
そうして、また珍しく俺とかんばせだけで任務に行く事になった。
「…簡単と言っていたが、どんな内容なんだ」
「…あー、お前にはある意味ちょっとしんどいかもだけど。容姿のせいでずっといじめられてて、限界になって自殺しちゃった女の子の霊が自宅に縛られちゃってるんだって。こっち呪ったりはしてこないけど、気の毒だから祓ってやって欲しいってご両親から依頼があってさ」
「…そうか、分かった」
そして数十分後、俺達は依頼された民家に着いた。
「こんばんは、夜分に失礼します。除霊の依頼を受けて参りました」
「…ああ、迅速に来ていただきありがとうございます。…容姿で悩んでいたのは知っていたけれど、まさか学校であんなに酷くいじめられていたなんて。…気付いてやれず可哀想な事をしました。…どうか、あの子をよろしくお願いします」
「…はい、お任せください」
俺達はご両親に案内され、彼女の自室へ入った。
「…もう嫌。学校でもずっとブサイクとか目が腐るとか。…整形してもこんな顔じゃそれほど変わらないだろうし、もういっそ顔を全部溶かして無くしてしまいたい。…誰か、助けてよ」
「あー、なるほどね。…確かにこれは、かんばせにやってもらった方がいいかもね。かんばせ、頼むよ」
「…分かった」
オレは酸を出し、少女の顔を出来るだけ優しく溶かした。
「…来世では、好きな顔で生まれられると良いな」
「…ああ、ありがとう。願いを聞いてくれて」
そう言って少女の霊は満足したのか、静かに消えて行った。
「かんばせおつかれ、ありがとね。…大丈夫、お前ちょっとしんどくない?」
「…まあ、こういう形ならば大丈夫だ」
「…そっか。じゃあ、依頼者さんに報告して帰ろっか」
「ああ、そうだな」
そして俺達は依頼者のご両親に無事成仏できたことを伝え、お礼を言われその民家を後にした。
「かんばせ、お疲れ様。本当にすぐ終わって良かったね」
「…そうだな。彼女が害のない性格で何よりだった」
「…ん、あのさかんばせ」
「…何だ」
「…言いたく無かったら言わなくていいけどさ。…お前、ちょっと前に昔の事たぶん思い出したんだよね。…具体的には言わなくて良いけど、お前昔の自分の顔、好きじゃ無かったの?」
「…ああ、そうだな。オレに酸を浴びせたあいつも言っていたと思うが、不細工ではなかったがある理由から大嫌いだった。ずっと、こんな顔ぐちゃぐちゃにして生まれ変わりたいと思っていた」
「…そっか。じゃあ、良かったね…とは不謹慎で手放しには言えないけど。悩みがそれで減ったのなら良かったのかもね」
「…そうだな。だが、もう昔の事だ。…今は、前向きにこの名と顔で生きていきたい」
「そっか、うん。それなら良かったよ。俺も今の手足大好きだしさ。お前がそれでいいなら、いいよね」
その日俺達は眷属では無いが、少し難度の高い任務で全員で出動していた。
そうして思っていたよりは簡単に終わり、御堂さんより今回は現地解散で良いと言われたので皆で各々挨拶し帰り始めていた頃、支給されているスマホが鳴った。
「…あれ、御堂さんからだ。どうしたんだろ。…はい、俺ですがどうしましたか」
「あーたっくん、申し訳ないけどちょっと急に仕事一件入っちゃってね。すごく簡単だから誰でも行けると思うんやけど、かんばせくんまだいる?できれば彼にお願いしたくてね」
「はい、今帰ろうとしてた所ですがまだいますよ。…ああ、はい、はい。分かりました。伝えておきます。俺も元気あるし、念の為一緒に行きます」
そうして、俺は通話を切った。
「…オレに、何か用か」
「あーうん、御堂さんが緊急で一件こなして欲しい仕事があって、本当に悪いんだけど帰るついでに行けるかって。すごく簡単で、たぶんすぐ終わるってさ。念の為俺も一緒に行くよ」
「…分かった。オレもまだ余力はあるし大丈夫だ」
「うん、じゃあ今居る所から電車で数駅だっていうし、位置情報御堂さんが送ってくれたから行こ」
「ああ、分かった」
そうして、また珍しく俺とかんばせだけで任務に行く事になった。
「…簡単と言っていたが、どんな内容なんだ」
「…あー、お前にはある意味ちょっとしんどいかもだけど。容姿のせいでずっといじめられてて、限界になって自殺しちゃった女の子の霊が自宅に縛られちゃってるんだって。こっち呪ったりはしてこないけど、気の毒だから祓ってやって欲しいってご両親から依頼があってさ」
「…そうか、分かった」
そして数十分後、俺達は依頼された民家に着いた。
「こんばんは、夜分に失礼します。除霊の依頼を受けて参りました」
「…ああ、迅速に来ていただきありがとうございます。…容姿で悩んでいたのは知っていたけれど、まさか学校であんなに酷くいじめられていたなんて。…気付いてやれず可哀想な事をしました。…どうか、あの子をよろしくお願いします」
「…はい、お任せください」
俺達はご両親に案内され、彼女の自室へ入った。
「…もう嫌。学校でもずっとブサイクとか目が腐るとか。…整形してもこんな顔じゃそれほど変わらないだろうし、もういっそ顔を全部溶かして無くしてしまいたい。…誰か、助けてよ」
「あー、なるほどね。…確かにこれは、かんばせにやってもらった方がいいかもね。かんばせ、頼むよ」
「…分かった」
オレは酸を出し、少女の顔を出来るだけ優しく溶かした。
「…来世では、好きな顔で生まれられると良いな」
「…ああ、ありがとう。願いを聞いてくれて」
そう言って少女の霊は満足したのか、静かに消えて行った。
「かんばせおつかれ、ありがとね。…大丈夫、お前ちょっとしんどくない?」
「…まあ、こういう形ならば大丈夫だ」
「…そっか。じゃあ、依頼者さんに報告して帰ろっか」
「ああ、そうだな」
そして俺達は依頼者のご両親に無事成仏できたことを伝え、お礼を言われその民家を後にした。
「かんばせ、お疲れ様。本当にすぐ終わって良かったね」
「…そうだな。彼女が害のない性格で何よりだった」
「…ん、あのさかんばせ」
「…何だ」
「…言いたく無かったら言わなくていいけどさ。…お前、ちょっと前に昔の事たぶん思い出したんだよね。…具体的には言わなくて良いけど、お前昔の自分の顔、好きじゃ無かったの?」
「…ああ、そうだな。オレに酸を浴びせたあいつも言っていたと思うが、不細工ではなかったがある理由から大嫌いだった。ずっと、こんな顔ぐちゃぐちゃにして生まれ変わりたいと思っていた」
「…そっか。じゃあ、良かったね…とは不謹慎で手放しには言えないけど。悩みがそれで減ったのなら良かったのかもね」
「…そうだな。だが、もう昔の事だ。…今は、前向きにこの名と顔で生きていきたい」
「そっか、うん。それなら良かったよ。俺も今の手足大好きだしさ。お前がそれでいいなら、いいよね」
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