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同じ空の下3
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優馬さんが連れてきてくれたカフェはホテルのすぐ近くで、外にはあまり席を出していなかった。場所的に日本人が泊まるようなホテルが少ないのと、外にあまり席を出していないのとで日本人がというより旅行者が少なそうな雰囲気だった。入り口ドアは深いグリーンで店名が書いているだけで、外からでは中がよく見えない。外に席をだしていなければカフェだと気づかないかもしれない。
店内と外とどちらにしようかと迷いながら、ここはフランスだからと外の席を選んだ。ギャルソンにコーヒーを頼む。カフェオレでもカフェ・クレームでもなくシンプルにコーヒーを。フランスでコーヒーを頼むとイタリアと同じでエスプレッソが出てくる。お店によってはチョコレートが添えられていたりする。ここのカフェもチョコレートが添えられていた。
温かいコーヒーを口に入れエスプレッソの苦みを味わう。エスプレッソはコクや甘味、酸味とのバランスが良く取れていて苦いだけではなく美味しい。美味しいエスプレッソを飲んで、ここはヨーロッパだと感じられる。
「どう? 悪くないと思うんだけど」
「美味しいです。ホテルの近くに美味しいカフェがあるのっていいですね。気軽に飲みに来れる」
コーヒーを飲みに来た俺としてはカフェが近くにあるのはありがたい。それにカフェはお店によってカフェ・レストランとして営業しているところもあり軽食を食べることが出来たりする。コーヒーを飲むためだけではないのだ。ここもオムレットがメニューに載っていた。
「オムレットも美味しかったよ。でも、今日はもうちょっといいのを食べようね」
「はい。機内食しか食べてないからまともな食事がしたいです」
「機内食もまずくはないけど、美味しいわけでもないからね。今日はフランスの家庭料理なんてどう? それとももう少しかしこまった方がいい?」
「いえ。フランスの家庭料理の方がいいです」
「了解。近くにいいお店があるんだ。で、敢えてデザートはそこで食べずに美味しいカフェで、っていうのはどう?」
「俺は店をよく知らないので優馬さんにお任せです」
「うん。じゃあ今日はエスコートさせてね」
そう言って優馬さんはウィンクをしてきてドキリとする。優馬さんに恋情を抱いているわけではないけれど、イケメンがそんなことをしたら普通の人は皆、心臓をやられる。ましてそれがパリだったりしたら余計だ。それを狙ってやっているんだろうか。訊くのも怖くて訊かないけれど、自分がモテるのは知っているんだろうか。今のウィンクは、俺に好きな人がいなかったら落ちちゃってるんじゃないかと思う。うん、やっぱり自分の魅力を知っていて敢えて落としに来たんだろうな。そう思ってつい優馬さんをじっと見てしまう。
「ん? どうしたの?」
あぁ、これ、やっぱり知ってて落としに来たんだ。
「俺のこと落としに来てますよね」
「あ、バレた? 愛の国、フランスだからね。場所的効果も考えて、好きな人を口説くでしょう」
「……」
「この後ドイツに行くんでしょう。ドイツで彼のことじゃなくて僕のこと考えて欲しいからね。だから今のうちに口説いておこうと思って」
やっぱりまだ俺のこと諦めてないか。優馬さんのことは好きだ。一緒にいて楽しいし会話に困ることはない。それにそこはかとなく感じる上品さもいいと思う。きっと大輝がいなかったら落ちているんじゃないかと思う。でも、俺には大輝がいるから。涼には呆れられてるけど、俺には大輝だけなんだ。
「恋っていつ落ちるかわからないでしょう。だから落とし穴いっぱい作っておかないと」
「でも……」
「それ以上は言わないで。前にも言ったけど、今すぐ返事が欲しいわけじゃない。僕のことを知って貰ってそれから考えて欲しい。だからね、今は知って貰う期間なんだ」
知って貰う期間……。もっと優馬さんのことを知ったら気持ちが変わることはあるんだろうか。コーヒーを飲みながらそう考えた。
店内と外とどちらにしようかと迷いながら、ここはフランスだからと外の席を選んだ。ギャルソンにコーヒーを頼む。カフェオレでもカフェ・クレームでもなくシンプルにコーヒーを。フランスでコーヒーを頼むとイタリアと同じでエスプレッソが出てくる。お店によってはチョコレートが添えられていたりする。ここのカフェもチョコレートが添えられていた。
温かいコーヒーを口に入れエスプレッソの苦みを味わう。エスプレッソはコクや甘味、酸味とのバランスが良く取れていて苦いだけではなく美味しい。美味しいエスプレッソを飲んで、ここはヨーロッパだと感じられる。
「どう? 悪くないと思うんだけど」
「美味しいです。ホテルの近くに美味しいカフェがあるのっていいですね。気軽に飲みに来れる」
コーヒーを飲みに来た俺としてはカフェが近くにあるのはありがたい。それにカフェはお店によってカフェ・レストランとして営業しているところもあり軽食を食べることが出来たりする。コーヒーを飲むためだけではないのだ。ここもオムレットがメニューに載っていた。
「オムレットも美味しかったよ。でも、今日はもうちょっといいのを食べようね」
「はい。機内食しか食べてないからまともな食事がしたいです」
「機内食もまずくはないけど、美味しいわけでもないからね。今日はフランスの家庭料理なんてどう? それとももう少しかしこまった方がいい?」
「いえ。フランスの家庭料理の方がいいです」
「了解。近くにいいお店があるんだ。で、敢えてデザートはそこで食べずに美味しいカフェで、っていうのはどう?」
「俺は店をよく知らないので優馬さんにお任せです」
「うん。じゃあ今日はエスコートさせてね」
そう言って優馬さんはウィンクをしてきてドキリとする。優馬さんに恋情を抱いているわけではないけれど、イケメンがそんなことをしたら普通の人は皆、心臓をやられる。ましてそれがパリだったりしたら余計だ。それを狙ってやっているんだろうか。訊くのも怖くて訊かないけれど、自分がモテるのは知っているんだろうか。今のウィンクは、俺に好きな人がいなかったら落ちちゃってるんじゃないかと思う。うん、やっぱり自分の魅力を知っていて敢えて落としに来たんだろうな。そう思ってつい優馬さんをじっと見てしまう。
「ん? どうしたの?」
あぁ、これ、やっぱり知ってて落としに来たんだ。
「俺のこと落としに来てますよね」
「あ、バレた? 愛の国、フランスだからね。場所的効果も考えて、好きな人を口説くでしょう」
「……」
「この後ドイツに行くんでしょう。ドイツで彼のことじゃなくて僕のこと考えて欲しいからね。だから今のうちに口説いておこうと思って」
やっぱりまだ俺のこと諦めてないか。優馬さんのことは好きだ。一緒にいて楽しいし会話に困ることはない。それにそこはかとなく感じる上品さもいいと思う。きっと大輝がいなかったら落ちているんじゃないかと思う。でも、俺には大輝がいるから。涼には呆れられてるけど、俺には大輝だけなんだ。
「恋っていつ落ちるかわからないでしょう。だから落とし穴いっぱい作っておかないと」
「でも……」
「それ以上は言わないで。前にも言ったけど、今すぐ返事が欲しいわけじゃない。僕のことを知って貰ってそれから考えて欲しい。だからね、今は知って貰う期間なんだ」
知って貰う期間……。もっと優馬さんのことを知ったら気持ちが変わることはあるんだろうか。コーヒーを飲みながらそう考えた。
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