ダークオベリオン ~剣と魔法が支配する世界~ 

詩樹

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第3章 「再開」

和人、涼音との再会編

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それぞれの国の兵士たちは、共通の目標に向かって、秘宝を守り、敵対する国との戦いに備えていた。
一月ほど過ぎたころだろうか、ついに二人にとっての初陣が幕を開けようとしていた。

「初陣か・・・緊張するな。まさか、こんなことになるなんてな。作戦は、ほぼ丸投げで参謀たちが地図を見ながら立ててくれたし、なるようになるか」

和人には参謀が二人付いていた。
一人はエリスという名前で金髪の美しい女性。兵法に詳しく、頭の回転が速く、戦局を見てあらゆる陣形を組むのを得意としているらしい。
もう一人は、オルスターという名前で人望も厚く、主に魔法の指南役をしている腕の立つ頼もしい人物。常に最前線に立って道を切り開く存在らしい。
昨晩の対策本部で立てた作戦はこうだ。
戦いの場はタリージェ草原という場所で待ち構えるという。
斥候部隊の情報によると、タリージェ草原にデュランダルの部隊が陣を構えるという。
敵兵の数は、約1500人とのことで、こちらは1000人を率いて戦いに臨む。
エリスが500人を率いて、オルスターが500にんを率いて、和人は、そのまとめ役を引き受ける算段になっていた。
エリスの立てた策では三日月の陣形でオルスターと和人がが立ち向かう形になっていて、エリスの部隊は左右に分かれ戦局を見て、合図を出し、左翼と右翼から挟み撃ちにする策が立てられた。

一方でデュランダルの部隊では涼音とアリシアが作戦を練っていた。
アリシアの提案で、涼音は初めての戦ということもあって、最前線には立たないで後衛に下がって援護する形になっていた。
アリシアの戦術では攻撃重視の鋒矢(ほうし)の陣で立ち向かう策。
敵が前方だけにいることが分かっている場合に有効な陣形である。
朝日が差し込むと同時に合戦が行われた。
それぞれのリーダーが合図とともに、ほぼ同時に軍の前進が行われた。
予定通り、エリスの部隊は左右に分かれ、オルスターの軍は、そのまま一気に先進をはじめ、敵軍が見えるとともにオルスターの軍勢は一気にあらゆる魔法を放ち、敵軍を威嚇していった。
戦いの中で彼らは困難に直面し、苦悩することもあったが、しかし、それぞれが持つ強い意志と絆が彼らを支え、前に進ませた。
一方、エリスの軍勢は、一歩も引けを取らず、杖を手に取り、魔法の盾で攻撃を防ぎつつ前進を続ける。
そこでオルスターと和人が最前線に着き、オルスターは激しい光の魔法で相手の目をくらますと同時に和人は敵軍の足を止めるべく、長い詠唱と唱え、大規模な炎の魔法「インフェルノ」を放つ。
今までに見たことのない炎の魔法に勢いを緩めてアリシアの軍勢は足を止めた。
二人の力は次第に強くなり、仲間たちとの連携もうまくいくようになっていった。
その隙を就いてエリスの軍勢は一気に左翼、右翼の軍勢で挟み撃ちに成功し、魔法を激しく繰り出し、アリシアの戦力を分散させ混乱させることに成功した。
まるで策を予見していたかのように作戦は成功をおさめ、アリシアの軍勢は総崩れをし、後退を余儀なくされた。
和人の大規模なインフェルノとエリスの策により勝利を収めることが出来た。
激しいではあったが死者こそ出なかったものの両軍は無傷では済まず、この度の戦ではエリス、オルスター、和人が率いる魔法兵団の勝利で終わりを告げた。

合戦は幾度となく繰り返され、均衡は破られることなく、ほぼ互角の戦いになっていた。
魔法兵団は、更に軍勢を投入し、ついにデュランダルの城付近に野営を構えた。

デュランダルの剣士たちもヴァリアスの軍勢が大規模になっていることを知り、斥候を放ち、野営場所や兵力を調べていた。
そこで、ヴァリアスの投入部隊も増やし、アリシアの部隊と涼音の部隊を千兵することになり、アリシアと涼音が作戦本部を構え策を練ることに専念していった。
涼音と和人の再開も近いものになっていく。
そのことに、まだ二人は知る予知もなかった。

「涼音、聞いて欲しい策があるのだが、今回の策では涼音にも最前線に立ってほしい。涼音の剣術は私に匹敵するか、あるいはそれ以上・・・」

夜遅くにアリシアは涼音に、とある策を話していた。
斥候部隊の報告によると、敵兵力はおおよそ5000。
ヴァリアスの兵力も城の防衛にも回さなくてはならないので、差し引いてもそれと同等。
城の近くということもあり、アリシアは慎重に事を構えることにしていた。
それは初戦の時に見た大規模な炎の魔法、つまり和人の存在だった。
炎の魔法に対して、涼音は魔法にも似た水を操るスキルを持っている。
アリシアは、そこに目を付けたのであろう。
アリシアは国の中では一番の強さを誇っているが彼女が用いるスキルは風、つまり真空を放つスキル。
それに対して涼音は水を自在に操る強大なスキルを持っている。炎の魔法に対しては水の力だ最も有効。
和人と涼音が召喚される以前の合戦では、デュランダルが優位に立っていたが、和人の存在で立場が逆転しつつある。
斥候部隊の報告により、アリシアが涼音に策を話していた。

「涼音、いいかしら。今回の作戦についてなんだけど、敵兵は城のすぐそばに野営をしてるらしい。今回は絶対に後には引けない状態にあるんだけど、もしもの時は籠城するしかないと私は思っている。私の立てた作戦を説明するわね」

アリシアと涼音は本部にて事細かに話している。
涼音はアリシアの言葉に耳を傾けて作戦についてもらっている状態だ。
これまでの合戦で涼音は大幅に強さを手に入れているのをアリシアは目の当たりにしているからこそ、そこに活路を求めている。

「今回の作戦では、涼音、あなたの部隊をメインに最前線に立ってほしいの。あの炎の魔法は今までに見たことがないほどの威力だったわ。涼音は水の力を自在に操ることが出来るから対抗できるんじゃないかと思ってね。私の操る真空の太刀では、あの炎は防げないわ。」

アリシアは今回の二手に分かれる陣形について涼音に詳しく教えていた。
アリシアは偃月(えんげつ)の陣形をとるという。この陣形は後には引けない状況下で使う陣形である。
そして、涼音の陣形は竜渦(りゅうず)の陣形をとるという。この陣形は全方向からの攻撃に備える為の陣形である。
夜もだいぶ更けてきた頃、アリシアと涼音の軍が編成され、野営をしている敵地へと向かい奇襲を仕掛けるべく、それぞれが行動を起こした。
一方、和人・エリス・オルスターの軍勢は野営地のテントの中で明朝、夜が明ける前に奇襲を仕掛ける算段になっていた。

「ついにデュランダルの城の付近まで来たか・・・涼音に会えそうだが、どうするかが問題だな~。合戦を重ねるごとに戦いは激しさを増していくし、今回はかなりの人数で向かいうたなければならないし、もしも涼音が最前線に入った場合、うっかり分からずに攻撃しかねない。魔法もかなり覚えてきたし、強力な魔法は極力避けたいところだな~」

炎の魔法の書で色々な火系統の魔法を習得していた。
インフェルノは強力な範囲攻撃に値する最大の魔法だと思っていたが更に強大な超範囲攻撃であるカグヅチ、大陸全土をも焼き尽くす程の強力な魔法まで習得していた。一度使うとマナが殆どなくなり暫くは動けなくなるほどの魔力を必要とする。
今までの戦いで和人が使用した魔法は、こうだ。
フレイムウォール「炎の壁を作り防御のための魔法」フレイムエリア「辺り周辺を火のフィールドへと変化させ。炎の魔法の威力を上げる」
フレアブレス「灼熱の息吹を放つ。広範囲を殲滅することも可能な魔法」フレアドラゴンブレス「敵、単体に有効な魔法で敵軍の将を倒し優位な体制にする局面で使用する」
このあたりの魔法を主に使用している。魔法の書にある炎の魔法はすべて習得していた。
最もよく使うのはスピリームエクスプロード「凄まじい爆発を起こす。上空から撃つことによって、最高位の爆撃となる」
これを用いて敵兵力を削っていく魔法。
エリスとオルスターの策は出来上がっていて、今回は前半ではオルスターが最前線に立ち、その後ろに戦況を見極めて陣形を変えていく役のエリス、そして、和人。
オルスターが道を切り開き、和人が最前線に入れ替わる策が立てられていた。
野営をしてから数時間が経った、深夜静まり返っていた中・・・
突如として敵の軍勢が奇襲を仕掛けてきた!
ヴァリアスの兵士たちは、これにより大混乱を起こし、いったん退いて立て直す事態になった。
和人はフレイムウォールで炎の壁を作り出し、オルスターが足止め役を担い、エリスは退却の命を出していた。
敵兵の将の声が鳴り響く。

「剣を抜き、そのまま突っ切れー!この好機を逃さずにヴァリアスの軍勢を薙ぎ払うのだ!」

兵士たちは怒涛の如く声を出し、軍勢の士気は高まっていった。
その軍勢の中には涼音もいた。
アリシアは城を鉄壁の防御の陣形を取り、涼音は攻撃部隊への参加。
涼音の水の剣術で炎の壁を切り裂き、更に軍勢の勢いは増していき、後退を余儀なくされたヴァリアスの軍勢は徐々に兵力を削られていた。
オルスターは後退しながらも、必至で足止めを試みるが初めて見る涼音の水の剣術を目の当たりにし、苦痛の表情に変わっていく。
エリスと共にいる和人は敵兵の勢いの凄まじさに、立ち止まって振り返ってオルスターが無事なのか、逃げ遅れている兵士はいないか周りを見渡し、後方にも目を向けた。

「エリス、オルスターの身が心配だ。俺のファイアーウォールが打ち消されていくぞ!どうする?俺たち二人でオルスターの加勢に行って、なんとかするか?」

圧倒的な強さのたった一人の女剣士、涼音の凄まじいまでの剣術にエリスは迷いがあったが、これ以上の兵力を削られては立て直すことすらできない。
兵を後退させつつエリスと和人はオルスターの加勢に向かうことになった。
エリスの魔力も卓越するものがあったが、頼りになるのは和人の炎の魔法のみ。
だが、炎をものともせずに打ち消していく、水を操る剣士、涼音の対応にエリスはなんの策も見いだせなかった。
大混乱の中、和人と涼音の距離も縮まっていくが、和人と涼音は気づいていない。
和人の大規模な範囲攻撃を使えば退くことは可能だが、詠唱に時間がかかりすぎて、敵軍の勢いには間に合わない。

「エリス、オルスター、何とか時間を稼いで足止めしてくれないか?単体にのみ有効なフレアドラゴンブレスで、指揮官を攻撃してみる。指揮官を倒すことが出来れば勢いを士気は下がり勢いを寸断できるはずだ」

エリス、オルスターがうなずくと同時に和人は詠唱を唱え始めた。
エリスは閃光の魔法で強力な魔法を放ち、暗闇の中、光に目が慣れていない敵兵の勢いを緩めると同時にオルスターの大地の魔法で地面を揺るがし、何とか勢いを緩めることに成功した。
当然、そこには涼音もいた。
アリシアが涼音のために信頼が厚い国王直属の側近を涼音の傍らに置いていた。
涼音は剣を抜き水のごとき刃で炎の壁を切り刻み突破口を開いていき、一気にヴァリアスの軍勢を追い詰めていった。
魔法にはある弱点がある。どの魔法も必ず詠唱は必要だ。つまり、剣を抜き、すぐさま攻撃ができる舞台に対しては奇襲には弱いとみられる。
暗闇の中、和人の炎の壁の明かりだけが頼りだった。
それとほぼ同時に和人の詠唱が終わり、敵軍の指揮官と思われる一際目立つ鎧をまとった剣士に向けてフレアドラゴンブレスで攻撃を試みた。
だが、その瞬間、素早い動きで一人の剣士によってフレアドラゴンブレスが一刀両断され、二人の視線が合った。
そう、和人と涼音の再会だった。

「えぇー?和人?」
「おまえ、涼音か!」
二人は同時に声を上げた。
距離はおおよそ3メートル、二人とも手を伸ばして掴もうとしていた。
その時だった。二人が持つ剣と杖についている宝石が共鳴を起こすように激しい光を放った。
アリシアは城の守備を固めるために戦場にはいない。
そして、エリスとオルスターもすでに後方に下がっていた。
涼音と和人は互いに手を取り合っていた。

「涼音、無事だったのか!ずっと探していたんだが、まさかデュランダルにいたとは思わなかったが、出会えて安心したよ」

「私も同じ、ずっと気にかけてたんだよ。和人はヴァリアスにいたのね」

激戦区の中、二人が手を取り合っているのは誰も知る由がなかった。
涼音の件についている宝石と和人の杖についている宝石の共鳴なのだろうか、二人の宝石が光り輝き辺りは光に包まれ、その姿は誰も見えていなかった。

「涼音、今のうちに逃げよう。チャンスは今しかない!」

「そ、そうだね、でもどこへ行くの?って今考えてもしょうがないか。とりあえず混乱してる今のうちに戦場から抜け出そう」

光の共鳴が消え、暗闇の中、二人は手を取り合い全力で戦場から離れ、近くに見える森の中へと姿を消した。
素早さが付与されている涼音に引っ張られて人気のない場所まで行くことが出来た。
二人は戦場が起きていた方向を向きながら夜が明けるまで今までの出来事について、事情を話した。

「そうだったのね。私も同じだわ。両方の国が持つ秘宝の奪い合い・・・か」

「それより、これからどうする?デュランダルの城付近まできたのは初めてだから、さっぱりわからんぞ?」

涼音が言うにはアリシアが見せてくれた地図によると、森を抜けたとこに村があるという。
二人は、その村「ニース」に行き、宿をとり、そこで体を休めることにして、夕暮れになるまで寝ていた。
そして、食堂で食事をとりながら、これからの方針について話し合った。
一方、その頃、デュランダルとヴァリアスの両国では、会議をしていた。
デュランダルではアリシアが涼音の無事を確かめるために兵士を何人かのグループを作り捜索をしていた。
ヴァリアスも同様で和人の無事を確かめるために捜索をしていた。
両国にとって、和人と涼音の戦力は絶対に欠かせないものだとわかっていたからだ。
この二国間の間では掲示板にそれそれの似顔絵を描き、懸賞金がかけられていた。
二人の存在は両国にとって、長年にわたっていた均衡を崩す程の戦力だと認識していたからだ。
それほど大きな存在となっていた。
二人は、そのようなことを知るよちもなかった。
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