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第一章 常識破りのメカ武装
メンテナンス作業
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「右腕の耐久値が大分下がっているな…………。
それに、背部の飛行ユニットも、両肩のキャノン砲の重量に耐え切れず、推進力が殺されつつあるな…………。
ここは新たにブースターを増設する必要があるか……?
いや、バリアコーティングシステムにも、エラーが出てるし…………」
俺は充分過ぎる睡眠を終え、カードデバイスを専用のメンテナンスポッドに展開して、メンテナンスで問題が合った箇所の修理と改修を並行して行なっていた。
現在、俺のパワードスーツは二年前の魔王討伐の時よりも改修を繰り返して、数段、パワーアップしてはいるが、長時間の使用に難がある。
要するに、燃費の悪さが否めないのだ。
強力な兵装である分、魔力や体力の消費が半端ない。
まあ、俺は普通の人よりは魔力も多いらしいから、多少の無理は通るが…………。
流石に、長時間の戦闘となると、威力は急激に落ちるし、体力も無くなり、下手をすれば、身動きすら出来なくなる。
長時間の稼働が、今後の課題だな…………。
とりあえず、今の兵装は……?
------------------------------------------
頭部…………超高性能解析バイザー
両手…………魔力式ビームマシンガン×二丁
両腕…………バリアフィールド発生装置
背部…………魔力式飛行ユニット(補助ブースター装備)
両肩…………魔力式電磁キャノン砲×二問
両脚…………拡散式ミサイルポッド×十二発
装甲…………アダマンタイト製強化装甲
魔力源…………魔導式変換駆動エンジン
サブウェポン…………アームドナイフ×二本
------------------------------------------
「ふむ…………」
我ながら、ここまで良く作ったものだ。
って、待てよ…………。
完全に重火力装備だが、これを機動性を重視した兵装を新たに作って装備すれば、何か変わるかも…………。
装甲は充分頑丈なんだしな…………。
圧倒的なスピードで相手を翻弄するのも…………。
うん。
ありだな…………。
なら、それに合った装備でも、作ってみるとしますか!
『マスター。お客様が来られておいでです』
「あぁ?」
お手伝い用の小型ロボットが、俺の服の袖を引っ張って、伝えて来る。
お客様だ?
何言ってんだ?
ここは工房だぞ……?
ここに入れる奴なんか…………。
「いや、あいつがいるか…………」
俺は何処か子供じみた女神の顔が思い浮かぶ。
あの神出鬼没の女神なら、人でも魔物でも無いし、工房に張り巡らせてある高度な結界装置も通り抜けられるか……?
『その通り…………』
また、唐突に現れたクソ女神ことアイビス。
何か、偉そうに踏ん反り返っているのが、余計にムカつく。
「何のようでしょうか? 今立て込んでおりますので、手短にお願いして欲しいのですが……?」
俺が素っ気なく答えると、女神様は神妙な面持ちで--------
『力を貸して…………』
--------頭を下げて来た。
何だか、切羽詰まったような…………。
焦っているような感じがするな…………。
「知らん…………。自分達でどうにかしろ…………」
とりあえず、無視して、作業に戻る。
『お願い…………』
今度は土下座して、懇願して来る女神。
だから、何だってんだ……?
お前の所為で、こっちは迷惑被ってるんだ。
話を聞く義理はない。
『お願いします…………』
「……………………」
気にせず、作業に没頭する。
そうしたら、頭に強い衝撃が…………。
『話を聞け! このロクでなし!!』
「痛えな…………。誰だ、このクソ!?」
振り返ると、今も頭を下げ続けているクソ女神と同じように、体が透けている美女が立っていて…………。
『あたいの名は、シムズ!
友情と美の女神の名において、貴様に天誅を降す!』
それに、背部の飛行ユニットも、両肩のキャノン砲の重量に耐え切れず、推進力が殺されつつあるな…………。
ここは新たにブースターを増設する必要があるか……?
いや、バリアコーティングシステムにも、エラーが出てるし…………」
俺は充分過ぎる睡眠を終え、カードデバイスを専用のメンテナンスポッドに展開して、メンテナンスで問題が合った箇所の修理と改修を並行して行なっていた。
現在、俺のパワードスーツは二年前の魔王討伐の時よりも改修を繰り返して、数段、パワーアップしてはいるが、長時間の使用に難がある。
要するに、燃費の悪さが否めないのだ。
強力な兵装である分、魔力や体力の消費が半端ない。
まあ、俺は普通の人よりは魔力も多いらしいから、多少の無理は通るが…………。
流石に、長時間の戦闘となると、威力は急激に落ちるし、体力も無くなり、下手をすれば、身動きすら出来なくなる。
長時間の稼働が、今後の課題だな…………。
とりあえず、今の兵装は……?
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頭部…………超高性能解析バイザー
両手…………魔力式ビームマシンガン×二丁
両腕…………バリアフィールド発生装置
背部…………魔力式飛行ユニット(補助ブースター装備)
両肩…………魔力式電磁キャノン砲×二問
両脚…………拡散式ミサイルポッド×十二発
装甲…………アダマンタイト製強化装甲
魔力源…………魔導式変換駆動エンジン
サブウェポン…………アームドナイフ×二本
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「ふむ…………」
我ながら、ここまで良く作ったものだ。
って、待てよ…………。
完全に重火力装備だが、これを機動性を重視した兵装を新たに作って装備すれば、何か変わるかも…………。
装甲は充分頑丈なんだしな…………。
圧倒的なスピードで相手を翻弄するのも…………。
うん。
ありだな…………。
なら、それに合った装備でも、作ってみるとしますか!
『マスター。お客様が来られておいでです』
「あぁ?」
お手伝い用の小型ロボットが、俺の服の袖を引っ張って、伝えて来る。
お客様だ?
何言ってんだ?
ここは工房だぞ……?
ここに入れる奴なんか…………。
「いや、あいつがいるか…………」
俺は何処か子供じみた女神の顔が思い浮かぶ。
あの神出鬼没の女神なら、人でも魔物でも無いし、工房に張り巡らせてある高度な結界装置も通り抜けられるか……?
『その通り…………』
また、唐突に現れたクソ女神ことアイビス。
何か、偉そうに踏ん反り返っているのが、余計にムカつく。
「何のようでしょうか? 今立て込んでおりますので、手短にお願いして欲しいのですが……?」
俺が素っ気なく答えると、女神様は神妙な面持ちで--------
『力を貸して…………』
--------頭を下げて来た。
何だか、切羽詰まったような…………。
焦っているような感じがするな…………。
「知らん…………。自分達でどうにかしろ…………」
とりあえず、無視して、作業に戻る。
『お願い…………』
今度は土下座して、懇願して来る女神。
だから、何だってんだ……?
お前の所為で、こっちは迷惑被ってるんだ。
話を聞く義理はない。
『お願いします…………』
「……………………」
気にせず、作業に没頭する。
そうしたら、頭に強い衝撃が…………。
『話を聞け! このロクでなし!!』
「痛えな…………。誰だ、このクソ!?」
振り返ると、今も頭を下げ続けているクソ女神と同じように、体が透けている美女が立っていて…………。
『あたいの名は、シムズ!
友情と美の女神の名において、貴様に天誅を降す!』
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