8 / 47
8)食べ物で遊ぶな*
しおりを挟む
「ひっ……!」
前ばかりに気を取られたその瞬間、尻の間にあった指を三本に増やされて、俺は涙目になりながら耐える。
浅い場所でバラバラに動く指の感覚は、生々しい指の骨の硬さを窄まりのひだに伝えた。慣れない異物感と淡い恐怖心を与えられて、それなのに俺の中にはいやらしい興奮が頭をもたげる。
「ん、さすがに三本目はまだかなりキツイですね……」
「ううっ、や……も、ぬ……抜いて……っ……!」
由岐はしばらくの間指の先で窄まりの中の浅い場所をかき混ぜていたが、何かを思い出したように「あっ」と小さく声を上げると、ベッドから立ち上がってキッチンへ向かった。
「翔李さん。キッチンに、丁度いい物がありましたよ」
「は、はぁっ!!??」
由岐が片手に持っていたもの。それは子供の頃に凍らせて食べた、俺にとっては見慣れたものだった。
それは柔らかなプラスチック製の細長い柔らかな容器にカラフルなジュースの入ったもので、うちの田舎ではチューペットと呼ばれていた。
「ふふ。凍らせる前のものがあって良かったです。えーっと、何色がいいですか? 翔李さん」
おやつでも勧めるかのような口ぶりの由岐に、俺はさーっと青ざめる。
え、まさか……? いや、まさか。
「ピ、ピンク、かな……?」
俺は笑顔で問う由岐に反射的にそう答えてしまってから、激しい後悔に苛まれる事になるのだった。
「翔李さんてば。こんなにツルツルで細いんですから、そんなに怖がらなくても」
由岐はそう言いながら、ピンク色のチューペットにたっぷりとローションを絡めた。
「たっ、食べ物で遊ぶなっ……」
俺はそう言いながらも、由岐の手の中にあるそれをつい見つめてしまう。
「翔李さんは分かりやすいですね。この体格差なんですから、本当に嫌だったら力で僕を押し退ける事なんて容易いでしょ?」
由岐はそう言ってやんわりと俺のペニスを握ったかと思うと、陰茎に絡まっていたローターのコードを外した。腹の上で小さな電子音を鳴らしていたカプセル状のそれをつまみあげると、おもむろにそれを双丘の中心部にあてがって、つぷりと中に潜り込ませた。
続けて由岐はチューペットの丸い先端を狭間にグイッと押し付けると、それをゆっくりと中に押し挿れていく。
「本当に嫌なら、僕なんて突き飛ばして簡単に逃げられるくせに」
「それは……でも。うう……っ」
ビリビリと振動する小ぶりの玩具が、俺の秘孔を本来の機能とは逆の方向へ遡ってゆく。
つるりとしたチューペットのプラスチックの感触は、怖いほどに痛みも抵抗もなく、由岐に押されるがままに奥へ奥へと侵入していった。
「翔李さん、見えますか? あと少しで、半分ですよ」
「あっ!? やっ、やだっ、深い……怖いっ」
チューペットの中心にあるくびれが括約筋に引っかかり、想定外の深さまで挿入ったことを知った俺は慌てた。
由岐の表情は何を考えているのかが分からない。俺は由岐の服を掴んで、縋るようにそう言った。
「苦しいですか? 仕方ありませんね。では、今日はこの位にして……」
由岐はそう言いながらゆっくりとチューペットを抜いたので、俺は安堵して強張ってしまっていた体から力を抜いた。
だが、次の瞬間俺の認識が間違っていたことを知る。
「深いところはまた今度にして、今日は穴の入口を慣らしましょう」
「うぐっ……!?」
俺が力を抜くと同時に、半分ほど抜きかけていたそれが、再び中に侵入してくる。ヌプヌプと何度も抜き差しを繰り返されるたび、冷たい液体の詰まったプラスチックが俺の内部を抉った。
「あ……あ……っ、くぅ……っ」
慣れない異物感に、俺はただ呻いた。
由岐はそんな俺を容赦なくチューペットで犯して、グリグリと穴を広げるようにそこを掻き混ぜる。
「やっ、やめ……」
「翔李さん。さっきから、怖いとかやめろって言ってますけど、じゃあ何故貴方のペニスは勃起しているんですか?」
「……は……?」
由岐にそう言われて、俺は自身のものに目をやった。てっきり萎えたものだと思っていたそれは、驚くことに半勃ちを維持していた。
「気付いていなかったんですね。……後ろをこんなモノで犯されて、興奮しているなんて」
そう笑われてきゅっと半勃ちのそれを掴まれると、俺はいたたまれない気持ちになって視線をそらせた。
「こ、これは違……っ」
「あはは。翔李さんって、本当に可愛いですよね。よく知りもしない男とセフレになっている時点で、もっとスレている方なのかと最初は思っていましたけど」
「なっ、しつれ……うぁっ……!」
由岐に抗議をしようと口を開いた途端、由岐に抉られていた腹の中で何かが起きる。
突然沸き起こって背筋を駆け上がった快楽が、腹の底からふつふつと湧き上がるように疼いた。ペニスから得るものとは違う経験のない快楽が、俺を戸惑わせる。
「ああ。ココでしたか」
「なっ、な、なっ……!?」
「ここが翔李さんのイイトコロ。……でしょう?」
戸惑ったままの俺の心を置き去りにして、由岐は容赦なく同じ場所を突く。
そこへローターの振動が当たるたび、快楽の壺を突かれたかのように俺はとろけた。快楽に追い詰められて、その気持ちよさに思考までもが霞んでいく。
前ばかりに気を取られたその瞬間、尻の間にあった指を三本に増やされて、俺は涙目になりながら耐える。
浅い場所でバラバラに動く指の感覚は、生々しい指の骨の硬さを窄まりのひだに伝えた。慣れない異物感と淡い恐怖心を与えられて、それなのに俺の中にはいやらしい興奮が頭をもたげる。
「ん、さすがに三本目はまだかなりキツイですね……」
「ううっ、や……も、ぬ……抜いて……っ……!」
由岐はしばらくの間指の先で窄まりの中の浅い場所をかき混ぜていたが、何かを思い出したように「あっ」と小さく声を上げると、ベッドから立ち上がってキッチンへ向かった。
「翔李さん。キッチンに、丁度いい物がありましたよ」
「は、はぁっ!!??」
由岐が片手に持っていたもの。それは子供の頃に凍らせて食べた、俺にとっては見慣れたものだった。
それは柔らかなプラスチック製の細長い柔らかな容器にカラフルなジュースの入ったもので、うちの田舎ではチューペットと呼ばれていた。
「ふふ。凍らせる前のものがあって良かったです。えーっと、何色がいいですか? 翔李さん」
おやつでも勧めるかのような口ぶりの由岐に、俺はさーっと青ざめる。
え、まさか……? いや、まさか。
「ピ、ピンク、かな……?」
俺は笑顔で問う由岐に反射的にそう答えてしまってから、激しい後悔に苛まれる事になるのだった。
「翔李さんてば。こんなにツルツルで細いんですから、そんなに怖がらなくても」
由岐はそう言いながら、ピンク色のチューペットにたっぷりとローションを絡めた。
「たっ、食べ物で遊ぶなっ……」
俺はそう言いながらも、由岐の手の中にあるそれをつい見つめてしまう。
「翔李さんは分かりやすいですね。この体格差なんですから、本当に嫌だったら力で僕を押し退ける事なんて容易いでしょ?」
由岐はそう言ってやんわりと俺のペニスを握ったかと思うと、陰茎に絡まっていたローターのコードを外した。腹の上で小さな電子音を鳴らしていたカプセル状のそれをつまみあげると、おもむろにそれを双丘の中心部にあてがって、つぷりと中に潜り込ませた。
続けて由岐はチューペットの丸い先端を狭間にグイッと押し付けると、それをゆっくりと中に押し挿れていく。
「本当に嫌なら、僕なんて突き飛ばして簡単に逃げられるくせに」
「それは……でも。うう……っ」
ビリビリと振動する小ぶりの玩具が、俺の秘孔を本来の機能とは逆の方向へ遡ってゆく。
つるりとしたチューペットのプラスチックの感触は、怖いほどに痛みも抵抗もなく、由岐に押されるがままに奥へ奥へと侵入していった。
「翔李さん、見えますか? あと少しで、半分ですよ」
「あっ!? やっ、やだっ、深い……怖いっ」
チューペットの中心にあるくびれが括約筋に引っかかり、想定外の深さまで挿入ったことを知った俺は慌てた。
由岐の表情は何を考えているのかが分からない。俺は由岐の服を掴んで、縋るようにそう言った。
「苦しいですか? 仕方ありませんね。では、今日はこの位にして……」
由岐はそう言いながらゆっくりとチューペットを抜いたので、俺は安堵して強張ってしまっていた体から力を抜いた。
だが、次の瞬間俺の認識が間違っていたことを知る。
「深いところはまた今度にして、今日は穴の入口を慣らしましょう」
「うぐっ……!?」
俺が力を抜くと同時に、半分ほど抜きかけていたそれが、再び中に侵入してくる。ヌプヌプと何度も抜き差しを繰り返されるたび、冷たい液体の詰まったプラスチックが俺の内部を抉った。
「あ……あ……っ、くぅ……っ」
慣れない異物感に、俺はただ呻いた。
由岐はそんな俺を容赦なくチューペットで犯して、グリグリと穴を広げるようにそこを掻き混ぜる。
「やっ、やめ……」
「翔李さん。さっきから、怖いとかやめろって言ってますけど、じゃあ何故貴方のペニスは勃起しているんですか?」
「……は……?」
由岐にそう言われて、俺は自身のものに目をやった。てっきり萎えたものだと思っていたそれは、驚くことに半勃ちを維持していた。
「気付いていなかったんですね。……後ろをこんなモノで犯されて、興奮しているなんて」
そう笑われてきゅっと半勃ちのそれを掴まれると、俺はいたたまれない気持ちになって視線をそらせた。
「こ、これは違……っ」
「あはは。翔李さんって、本当に可愛いですよね。よく知りもしない男とセフレになっている時点で、もっとスレている方なのかと最初は思っていましたけど」
「なっ、しつれ……うぁっ……!」
由岐に抗議をしようと口を開いた途端、由岐に抉られていた腹の中で何かが起きる。
突然沸き起こって背筋を駆け上がった快楽が、腹の底からふつふつと湧き上がるように疼いた。ペニスから得るものとは違う経験のない快楽が、俺を戸惑わせる。
「ああ。ココでしたか」
「なっ、な、なっ……!?」
「ここが翔李さんのイイトコロ。……でしょう?」
戸惑ったままの俺の心を置き去りにして、由岐は容赦なく同じ場所を突く。
そこへローターの振動が当たるたび、快楽の壺を突かれたかのように俺はとろけた。快楽に追い詰められて、その気持ちよさに思考までもが霞んでいく。
40
お気に入りに追加
276
あなたにおすすめの小説


【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした
亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。
カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。
(悪役モブ♀が出てきます)
(他サイトに2021年〜掲載済)

皇帝陛下の精子検査
雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。
しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。
このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。
焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる