24 / 25
バイル王太子を待ち受けた結末
しおりを挟む
それから1か月ほど月日が流れた。
バイル王太子は国王によって王位継承権をはく奪されて、凶悪犯が入る刑務所の地下牢へと囚われの身となっていた。
パルシス伯爵やリゼラにも国王は謹慎を命じていた。
そして国王はこのひどい状況をなんとかしようと躍起になったが、アニアが稼いでいた収入を頼り切ってずっとあぐらをかき続けてきた国王にそんな事ができる訳もなかった。
アニアがいない状態では何も成す事はできずにアニアが頑張って得ていた大きな収入を失った王国がどんどん沈んでいったのだった。
そして王宮の金庫から金貨が尽きて、財務室の机の上には商人達から借りたすごい数の借用書で溢れていた。
そして国王はリヒテル王国の民達から税金を上げてたくさん搾り取ればいいという浅はかな考えを思いついたのだった。
しかもこれまでの5倍の税金を払えと触れを出したのだった。
国王はこれでリヒテル王国が助かると思っていたが、実際は真逆だった。
税金を5倍に上げられた王国の民達は当然のごとく怒り狂ったのだった。
国王が触れを出した次の日には王都で暴動が発生すると、それから暴動への参加者はうなぎのぼりで増えていき、数日後には王家は打倒できるほどの規模に膨れ上がったのだった。さらには諸侯もほぼ静観を決め込んでどこの家も王家を助けようとはしなかった。さらに騎士団に至ってはほぼ全員が市民達に味方をするのだった。そして暴動発生から一週間も経たない間に王宮を王都民や市民側に味方した騎士団によって占拠されてしまったのだった。
そして騎士団が味方した事で誰がこの事態を招いたかをリヒテル王国の皆が知る事になった。
この事態を招いた国王や伯爵やリゼラは市民達に捕まってしまうのだった。
市民達に国王達は詰め寄られていた。
「ふざけるな!!なぜアニア様を追放などしたのだ??この愚かな国王め!!!」
「自分は悔い改める事もなく税を5倍にしやがって!!国王!!ふざけてやがるのかテメエは!!」
国王がふざけた事を市民達に言いました。
「5倍に税金を上げたのは仕方がなかったんだ。収入はなくなってしまうし、支払いは一気に増えるし。王宮の金庫から金貨がごっそりと消えてしまうし。」
市民達はそれを聞いて呆れ果てるのでした。
「全部お前が自分で蒔いた種だろうが!!ふざけた事を言ってるんじゃねえぞ!!」
「そうだ5倍の税金とか舐めてるのか!!とんでもないお荷物国王じゃねえか!!」
すると市民達に捕まっていたリゼラが言いました。
「なぜ私まで捕まらなければならないの?私は関係ないと思うんだけど?」
市民の一人がリゼラに言いました。
「しらばっくれても無駄だ。リゼラがアニア様の追放の元凶だった事もその後王宮の金庫からたくさんの金貨を盗み出したのも、全部調べがついてるんだよ。」
すると国王がリゼラに尋ねた。
「リゼラ??お前が王宮の金庫から盗んでたのか?」
リゼラが国王に言いました。
「そうよ、だってもうバイルは地下牢に入っちゃって私に何も貢いでくれなくなったでしょ。だったら自分で買うしかないじゃない。だから金庫にあった金貨はありがたく私がもらいました。」
国王がリゼラに言った。
「リゼラ?そちには謹慎を命じておいたはずだが?」
リゼラが国王に言った。
「そんなもの守る訳ないでしょ。好き放題やらせってもらってたわよ。」
国王がリゼラに言いました。
「リゼラ??なんてことをしてくれたんだ??」
バイル王太子は国王によって王位継承権をはく奪されて、凶悪犯が入る刑務所の地下牢へと囚われの身となっていた。
パルシス伯爵やリゼラにも国王は謹慎を命じていた。
そして国王はこのひどい状況をなんとかしようと躍起になったが、アニアが稼いでいた収入を頼り切ってずっとあぐらをかき続けてきた国王にそんな事ができる訳もなかった。
アニアがいない状態では何も成す事はできずにアニアが頑張って得ていた大きな収入を失った王国がどんどん沈んでいったのだった。
そして王宮の金庫から金貨が尽きて、財務室の机の上には商人達から借りたすごい数の借用書で溢れていた。
そして国王はリヒテル王国の民達から税金を上げてたくさん搾り取ればいいという浅はかな考えを思いついたのだった。
しかもこれまでの5倍の税金を払えと触れを出したのだった。
国王はこれでリヒテル王国が助かると思っていたが、実際は真逆だった。
税金を5倍に上げられた王国の民達は当然のごとく怒り狂ったのだった。
国王が触れを出した次の日には王都で暴動が発生すると、それから暴動への参加者はうなぎのぼりで増えていき、数日後には王家は打倒できるほどの規模に膨れ上がったのだった。さらには諸侯もほぼ静観を決め込んでどこの家も王家を助けようとはしなかった。さらに騎士団に至ってはほぼ全員が市民達に味方をするのだった。そして暴動発生から一週間も経たない間に王宮を王都民や市民側に味方した騎士団によって占拠されてしまったのだった。
そして騎士団が味方した事で誰がこの事態を招いたかをリヒテル王国の皆が知る事になった。
この事態を招いた国王や伯爵やリゼラは市民達に捕まってしまうのだった。
市民達に国王達は詰め寄られていた。
「ふざけるな!!なぜアニア様を追放などしたのだ??この愚かな国王め!!!」
「自分は悔い改める事もなく税を5倍にしやがって!!国王!!ふざけてやがるのかテメエは!!」
国王がふざけた事を市民達に言いました。
「5倍に税金を上げたのは仕方がなかったんだ。収入はなくなってしまうし、支払いは一気に増えるし。王宮の金庫から金貨がごっそりと消えてしまうし。」
市民達はそれを聞いて呆れ果てるのでした。
「全部お前が自分で蒔いた種だろうが!!ふざけた事を言ってるんじゃねえぞ!!」
「そうだ5倍の税金とか舐めてるのか!!とんでもないお荷物国王じゃねえか!!」
すると市民達に捕まっていたリゼラが言いました。
「なぜ私まで捕まらなければならないの?私は関係ないと思うんだけど?」
市民の一人がリゼラに言いました。
「しらばっくれても無駄だ。リゼラがアニア様の追放の元凶だった事もその後王宮の金庫からたくさんの金貨を盗み出したのも、全部調べがついてるんだよ。」
すると国王がリゼラに尋ねた。
「リゼラ??お前が王宮の金庫から盗んでたのか?」
リゼラが国王に言いました。
「そうよ、だってもうバイルは地下牢に入っちゃって私に何も貢いでくれなくなったでしょ。だったら自分で買うしかないじゃない。だから金庫にあった金貨はありがたく私がもらいました。」
国王がリゼラに言った。
「リゼラ?そちには謹慎を命じておいたはずだが?」
リゼラが国王に言った。
「そんなもの守る訳ないでしょ。好き放題やらせってもらってたわよ。」
国王がリゼラに言いました。
「リゼラ??なんてことをしてくれたんだ??」
3
お気に入りに追加
930
あなたにおすすめの小説

平民と恋に落ちたからと婚約破棄を言い渡されました。
なつめ猫
恋愛
聖女としての天啓を受けた公爵家令嬢のクララは、生まれた日に王家に嫁ぐことが決まってしまう。
そして物心がつく5歳になると同時に、両親から引き離され王都で一人、妃教育を受ける事を強要され10年以上の歳月が経過した。
そして美しく成長したクララは16才の誕生日と同時に貴族院を卒業するラインハルト王太子殿下に嫁ぐはずであったが、平民の娘に恋をした婚約者のラインハルト王太子で殿下から一方的に婚約破棄を言い渡されてしまう。
クララは動揺しつつも、婚約者であるラインハルト王太子殿下に、国王陛下が決めた事を覆すのは貴族として間違っていると諭そうとするが、ラインハルト王太子殿下の逆鱗に触れたことで貴族院から追放されてしまうのであった。

この国では魔力を譲渡できる
ととせ
恋愛
「シエラお姉様、わたしに魔力をくださいな」
無邪気な笑顔でそうおねだりするのは、腹違いの妹シャーリだ。
五歳で母を亡くしたシエラ・グラッド公爵令嬢は、義理の妹であるシャーリにねだられ魔力を譲渡してしまう。魔力を失ったシエラは周囲から「シエラの方が庶子では?」と疑いの目を向けられ、学園だけでなく社交会からも遠ざけられていた。婚約者のロルフ第二王子からも蔑まれる日々だが、公爵令嬢らしく堂々と生きていた。

思い出してしまったのです
月樹《つき》
恋愛
同じ姉妹なのに、私だけ愛されない。
妹のルルだけが特別なのはどうして?
婚約者のレオナルド王子も、どうして妹ばかり可愛がるの?
でもある時、鏡を見て思い出してしまったのです。
愛されないのは当然です。
だって私は…。

本日は、絶好の婚約破棄日和です。
秋津冴
恋愛
聖女として二年間、王国に奉仕してきたマルゴット。
彼女には同じく、二年前から婚約している王太子がいた。
日頃から、怒るか、罵るか、たまに褒めるか。
そんな両極端な性格の殿下との付き合いに、未来を見れなくなってきた、今日この頃。
自分には幸せな結婚はないのかしら、とぼやくマルゴットに王太子ラスティンの婚約破棄宣が叩きつけられる。
その理由は「聖女が他の男と不貞を働いたから」
しかし、マルゴットにはそんな覚えはまったくない。
むしろこの不合理な婚約破棄を逆手にとって、こちらから婚約破棄してやろう。
自分の希望に満ちた未来を掴み取るため、これまで虐げられてきた聖女が、理不尽な婚約者に牙をむく。
2022.10.18 設定を追記しました。
婚約破棄から聖女~今さら戻れと言われても後の祭りです
青の雀
恋愛
第1話
婚約破棄された伯爵令嬢は、領地に帰り聖女の力を発揮する。聖女を嫁に欲しい破棄した侯爵、王家が縁談を申し込むも拒否される。地団太を踏むも後の祭りです。



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる