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真のお荷物達

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国王がポカーンとした顔でバイルに尋ねた。

「なあ、みなは何の話をしているんだ??」

一方のバイルもポカーンとした顔で国王に言いました。

「さあ??父上??私も話が難しすぎて全くついていけません。」

するとパルシス伯爵が国王に言いました。

「国王様、話が違いますぞ。リゼラが聖女になれなかったではありませんか?」

国王がパルシス伯爵に言った。

「そんな事を言われてもみな小難しい話をしていて全くついていけんのだ。パルシス?みなが何の話をしていたのか説明してくれ。」

パルシス伯爵が国王に言いました。

「すいませんが私もさっぱり分かりません。ただリゼラが聖女になれなかったという事だけは分かりました。」

国王がパルシス伯爵に尋ねた。

「ではどうすればいいんだ?」

パルシス伯爵が国王に言った。

「私に聞かないでください。」

国王がバイルに尋ねた。

「バイルよ、余はどうすればよいのだ?」

バイルが国王に言った。

「父上、全く分かりません。」

するとリゼラが国王に言った。

「お姉様を聖女から解任すれば私を聖女にしようとみなさん考えるかもしれません。」

国王がリゼラに言った。

「それじゃそれじゃ、それでいこう。」

バイルがリゼラに言った。

「リゼラ君は天才だね。さすがは俺の婚約者だ。」

リゼラがバイルに言った。

「それほどでもあります。」

国王はすぐに別の話を始めるのだった。

「みなさん?大事なお話を忘れておりました。アニアの事です。」

担当者が国王に言った。

「ほうアニア様のこととは一体?」

国王がみなに言った。

「アニアは何の役にも立たないお荷物聖女でございます。ですので直ちに聖女の地位をはく奪したいと考えております。実はすでに王国内での地位をはく奪して追放しております。」

バイルがみんなに言った。

「そうです、アニアはお荷物聖女で何の役にも立たないから、追放してやったのです。あのお荷物聖女には当然の報いだと思います。」

国王がみんなに言った。

「あんなお荷物聖女は地位をはく奪されて当然ですからな。はっはっはっ!!」

だが国王達に猛烈な批判が始まったのだった。

「リヒテル国王!!なんという事をしてくれたんですか???」

「アニア様を追い出してしまってどうするのですか?大陸中は一大事なのですぞ!!」
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