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罠
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あんなに騒ぎを起こしたと言うのに、あの時誰一人として過度な反応を起こさなかった。
ということは……。
「嵌めたな」
俺は、キリッと鋭い視線をギルドマスターにむける。
だが、帰ってくるのはニヤニヤとした顔。
「なんの事かなぁ」
「あの冒険者は、アンタの差し金だな」
「証拠は? 」
「アイツらをとっ捕まえて、魔法で自白させようか? 」
「そんな事したら、国に捕まるよ? 王家が定めた法に背くからね」
「生憎だが、俺は既に背いてる。今更だ」
――くふふっ、ははっあっはははは!
ギルドマスターが、腹を抱えて笑い出す。
「何がおかしい」
「いやー、力も強いのに頭も回るのかと思って……」
それの、どこが可笑しいのだろうか。俺にはさっぱりわからないが、この男からすれば何かが面白いのだろう。
「それで、どうする? 」
「えぇ、何が? 僕の仕業だろうがなんだろうが、事実は事実。僕がひと声かければ全国のギルドは君を拒絶する」
「くっ……」
卑怯だ。
確かに、あの男達に手を出したのはこちらだ。その''事実''だけを全国に広められては、冒険者としての活動はほぼ不可能だろう。
つまり、今回はこちらが手を出した時点で全て負けという事だ。
俺は、大きくため息をついた。
「今回は、こちらの負けのようです。そんな事をされては生活できませんからね」
この世界の事を知らない俺達では、力に頼った稼ぎ方しかないのは明白。
「そうか、引き受けてくれるのかぁ! 」
よろしくねと差し出された手を、俺は渋々握り返した。
なんか、すごく不服である。
ということは……。
「嵌めたな」
俺は、キリッと鋭い視線をギルドマスターにむける。
だが、帰ってくるのはニヤニヤとした顔。
「なんの事かなぁ」
「あの冒険者は、アンタの差し金だな」
「証拠は? 」
「アイツらをとっ捕まえて、魔法で自白させようか? 」
「そんな事したら、国に捕まるよ? 王家が定めた法に背くからね」
「生憎だが、俺は既に背いてる。今更だ」
――くふふっ、ははっあっはははは!
ギルドマスターが、腹を抱えて笑い出す。
「何がおかしい」
「いやー、力も強いのに頭も回るのかと思って……」
それの、どこが可笑しいのだろうか。俺にはさっぱりわからないが、この男からすれば何かが面白いのだろう。
「それで、どうする? 」
「えぇ、何が? 僕の仕業だろうがなんだろうが、事実は事実。僕がひと声かければ全国のギルドは君を拒絶する」
「くっ……」
卑怯だ。
確かに、あの男達に手を出したのはこちらだ。その''事実''だけを全国に広められては、冒険者としての活動はほぼ不可能だろう。
つまり、今回はこちらが手を出した時点で全て負けという事だ。
俺は、大きくため息をついた。
「今回は、こちらの負けのようです。そんな事をされては生活できませんからね」
この世界の事を知らない俺達では、力に頼った稼ぎ方しかないのは明白。
「そうか、引き受けてくれるのかぁ! 」
よろしくねと差し出された手を、俺は渋々握り返した。
なんか、すごく不服である。
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