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「あ、あの。この状況どうなってるんですか? 」
男達がだらしなくハートを射抜かれている最中、学級委員長を務める野田 紗栄子が声を上げた。
「貴様! 王女殿下の御前だぞ! 」
王女と共に入ってきた甲冑を纏った兵士が、長い槍を野田に向ける。
「辞めなさい」
そこに、すかさず王女が止める。
相手は客人、それもこの世界でない者達。
多少の無礼は致し方ないと把握しているようだ。
(だが、なんでわかってるんだ……)
ソウは、少し引っかかった。
だが、まぁいいやとそれほど気に止めることも無く直ぐに別のことに切りかえたが。
だが、騎士達の方は分かっていないようだ
「しかし! この者達は」
「良いと言っているでしょう。下がりなさい」
「は、はい」
槍を戻し、1歩下がる。
甲冑で顔が隠れていて見えないが、恐らく不満げな顔だろう。
「すみませんね」
「い、いえ……」
「それで、状況でしたね。ではご説明します。 貴方がたは、我が国に勇者として召喚されました」
「しょ、召喚!?」
野田は声を荒らげる。それを聞いたもの達が続々と騒ぎ出す。
つい先程まで美少女に見とれていた男達も、召喚と聞いて困惑するものや元に返せと叫ぶもの、何故か喜ぶものと千差満別な反応だ。
そんな中、ソウは密かに喜んでいた。
ようやっと虐められるだけの生活が終わると。
また、新しい世界で1からやれると少しばかり心を高鳴らせている。
方や1人の男子生徒畑村が質問を飛ばした。
「おい! 元の世界に戻れるのか? 」
「すみませんが、その手立ては今のところございません。ですが、必ず探し出します」
「本当なのか? 」
「はい。ですが、それが少し難しいことでして……」
「ど、どうすればいい? 」
「魔王の城にある魔法書が必要になるのです」
「魔王? 」
彼女の説明によると、魔王とはこの世界の魔族の王。
人間達を遅い、殺し、楽しむ極悪非道の種族だと言うことらしい。
今回、俺達を召喚したのも魔王討伐を依頼するためであると言われた。
ようは、魔王を倒せば返してやると言われているのだ。
だが、この異例の事態でそこまで冷静に物事を考える力は無いらしく、皆がそれならばと二つ返事で了承してしまった。
だが、よく良く考えれば俺達は暗に脅されているのだ。
帰りたくば魔王を倒せと。
実際、魔王の城にそんな魔法書があるのかどうかすら怪しい。
俺はこの時点で、この国に対する信頼を全て捨てた。
「でも、でも俺たちにそんな力はないぞ! 」
1人の男子生徒が声を上げた。
そうだそうだ! と、流れに乗る中王女は騎士から水晶のようなものを受けった。
「あなた方は異界の勇者。この世界に来る時、素晴らしいスキルを頂いたはずです。
この鑑定機に手をかざしてください」
そう言って水晶ー鑑定機をその男子生徒、畑村の前に差し出す。
「か、かざせばいいんだな? 」
「えぇ」
そう言われた畑村は、恐る恐る手をかざした。
すると、その鑑定機から光が溢れ出し、空中に半透明なガラス板のようなものが映し出された。
そしてそこには、よく目にするゲームのようなステータスがあったのだ。
男達がだらしなくハートを射抜かれている最中、学級委員長を務める野田 紗栄子が声を上げた。
「貴様! 王女殿下の御前だぞ! 」
王女と共に入ってきた甲冑を纏った兵士が、長い槍を野田に向ける。
「辞めなさい」
そこに、すかさず王女が止める。
相手は客人、それもこの世界でない者達。
多少の無礼は致し方ないと把握しているようだ。
(だが、なんでわかってるんだ……)
ソウは、少し引っかかった。
だが、まぁいいやとそれほど気に止めることも無く直ぐに別のことに切りかえたが。
だが、騎士達の方は分かっていないようだ
「しかし! この者達は」
「良いと言っているでしょう。下がりなさい」
「は、はい」
槍を戻し、1歩下がる。
甲冑で顔が隠れていて見えないが、恐らく不満げな顔だろう。
「すみませんね」
「い、いえ……」
「それで、状況でしたね。ではご説明します。 貴方がたは、我が国に勇者として召喚されました」
「しょ、召喚!?」
野田は声を荒らげる。それを聞いたもの達が続々と騒ぎ出す。
つい先程まで美少女に見とれていた男達も、召喚と聞いて困惑するものや元に返せと叫ぶもの、何故か喜ぶものと千差満別な反応だ。
そんな中、ソウは密かに喜んでいた。
ようやっと虐められるだけの生活が終わると。
また、新しい世界で1からやれると少しばかり心を高鳴らせている。
方や1人の男子生徒畑村が質問を飛ばした。
「おい! 元の世界に戻れるのか? 」
「すみませんが、その手立ては今のところございません。ですが、必ず探し出します」
「本当なのか? 」
「はい。ですが、それが少し難しいことでして……」
「ど、どうすればいい? 」
「魔王の城にある魔法書が必要になるのです」
「魔王? 」
彼女の説明によると、魔王とはこの世界の魔族の王。
人間達を遅い、殺し、楽しむ極悪非道の種族だと言うことらしい。
今回、俺達を召喚したのも魔王討伐を依頼するためであると言われた。
ようは、魔王を倒せば返してやると言われているのだ。
だが、この異例の事態でそこまで冷静に物事を考える力は無いらしく、皆がそれならばと二つ返事で了承してしまった。
だが、よく良く考えれば俺達は暗に脅されているのだ。
帰りたくば魔王を倒せと。
実際、魔王の城にそんな魔法書があるのかどうかすら怪しい。
俺はこの時点で、この国に対する信頼を全て捨てた。
「でも、でも俺たちにそんな力はないぞ! 」
1人の男子生徒が声を上げた。
そうだそうだ! と、流れに乗る中王女は騎士から水晶のようなものを受けった。
「あなた方は異界の勇者。この世界に来る時、素晴らしいスキルを頂いたはずです。
この鑑定機に手をかざしてください」
そう言って水晶ー鑑定機をその男子生徒、畑村の前に差し出す。
「か、かざせばいいんだな? 」
「えぇ」
そう言われた畑村は、恐る恐る手をかざした。
すると、その鑑定機から光が溢れ出し、空中に半透明なガラス板のようなものが映し出された。
そしてそこには、よく目にするゲームのようなステータスがあったのだ。
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