よもやまメモ噺

食べちゃうからダメ噺

　世界三大珍味といえば、キャビア、フォアグラ、トリュフである。

　キャビアはチョウザメの卵であり、フォアグラはガチョウの肝臓、トリュフは子嚢菌門セイヨウショウロ科セイヨウショウロ属のキノコの総称だ。

　トリュフはヨーロッパだけでも約60種類あり、食べられるのはそのうちの7種類ほどで、ナラやカシの木などの根元の地下に自生している。

　地下1～2センチのところで成長をはじめ、成長すると地下20～25センチの深さに下がっていくため、人が地上から見つけるのは非常に難しい。

　そのため鼻が利く犬が”トリュフ・ハンター”として活躍するのだが、元々この役割を担っていたのは雌豚だったのである。

　というのも、トリュフの匂いは雄豚のフェロモンに似ていたからだ。

　ただ問題もあって、トリュフは豚の大好物でもあったため、見つけるとそのまま食べてしまうのである。

　そこで、雌豚から犬に代わるようになったのだ。

　では、今回はこの辺で失礼をば。