よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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シャンパン噺

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 ワインの中でも別格の存在感を放っているのがシャンパン。

 これはフランス東北部のシャンパーニュ地方で作られた発泡性ワインのことで、他で作られたものはスパークリングワインと呼ばれ、シャンパンとは区別されている。
 例えるなら、関サバや松坂牛みたいなものだ。

 またシャンパンは、黄金に輝く美しい色合いや栓を開けるときのポンッという音など、華やかな場所にふさわしい要素を持ち合わせていたこともあり、古くからヨーロッパの王侯貴族に愛飲されてきた。

 そんなイメージなどもあってか、シャンパンはお祝い事やパーティーに欠かせない飲み物となっていったのだが、それが世界中に広まることになったのは、19世紀に行われた2つの大きなイベントで用いられたのが理由だといわれている。

 ひとつが1814~1815年に行われたウィーン会議。
 もうひとつが1855年にパリで行われた万国博覧会。

 この2つのイベントで各国の人々がシャンパンを堪能して帰ったことで、お祝い事などでシャンパンを用いることも各国に広まっていったのだ。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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