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あれから数ヶ月
しおりを挟む「レオ、おめでとう。」
「おめでとうございます。」
ハルとレオの間には男の子が生まれた。
名前はハラルト。
ハルと相談して国王である父に名前をつけてもらった。
「しかし、レオにそっくりだったな。」
「瞳の色はハルと同じでしたよ。」
「そうなんだ!あの目の色、愛らしいだろ?」
レオはもう生まれたての我が子にメロメロだ。
いつものアルカイックスマイルとは別の溶けきった笑顔を浮かべている。
「無事出産も終わりましたし、やっとハルを番にできますね。」
オリバーがそう言うと、レオの顔が途端に曇る。
番うのはもちろん嬉しい。ずっと待ち望んでいた。
でもレオにはひとつだけ懸念があった。
「ゼノウ・・・・一つ教えてほしい。」
「・・・・なんだ?」
レオのいつになく真剣な顔にゼノウも困惑しつつ答えた。
「どうすればセックスの時優しくできる?」
「はぁっ!?おまっ、何聞いてるんだよ!?」
思いもよらない質問にゼノウの顔は真っ赤に染まった。レオは一ミリもふざけた様子は出さず、更に続ける。
「イヴァンに聞いたんだ。ゼノウのセックスは優しくて温かくて幸せな気持ちにさせてくれる。って。
俺も番う時、ハルを幸せな気持ちにさせてあげたいんだ。
だから、教えてほしい。ゼノウはセックスの時どうやってイヴァンを優しくてあったかくて幸せな気持ちしてる?」
「・・・・っ!!」
真剣すぎるレオの眼差しがゼノウを射抜く。
沸騰するんじゃないかと心配になるほど、顔を赤くしたゼノウは思わずたじろいだ。
番も恋人もましてや好きな人さえいないオリバーは一人遠い目をしてお茶を飲む。
「・・・・ほ、ほんとに知りたいのか?」
「知りたい。」
「・・・・っ、分かった。参考になるか分からんが、」
「やった。ありがとう。それで?」
「・・・・俺の場合は、、、」
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