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29 白の意味
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いきなり訪れた、乙女の貞操の危機。
相変わらず腹立つくらいに白く輝く龍を見ていたら堪え切れなくなって、とうとう奇声を発してしまった。
「ブヒャッ!」
一体こいつは何を言ったのかと思っているのか、龍の端正な顔に初めて「理解不能」と浮かび上がる。でも、すぐに立ち直ったみたいだ。
「……小春ちゃんってば、可愛いんだから」
笑いながら人の胸に顔を押し当てるな! 今のどこに可愛い要素があったのか、私の方が理解不能に陥る。可愛いの定義ってなんなんだろう。
「そそそそそそれはちょちょちょちょっ」
私の慌てぶりに、龍は上から目線でフッと笑う。私にくっついたまま。
「小春ちゃん、僕は今何色?」
「は?」
なんでこのタイミングでそれを聞く。
「ねえ、何色?」
恋人同士に戻ったと嘘をついたのは私だ。だからか、龍の距離は全く遠慮のないものに変化していった。
拘束された私の腕の輪を潜ると私の横に腰掛け、私を膝の上によいしょと乗せると柔らかな口づけを顔中に落とし始める。
ひいいっ! 怖い、ひたすら怖い! 触れた場所全てを今すぐ水を引っ被って洗い流したくなった。
相手のことを一旦無理だと思ったら女は大抵もう戻れないと、えっちゃんに聞いたことがある。信憑性は定かじゃないけど、少なくとも龍と私のパターンには当てはまっていた。
無理。無理むりムリ。
ほう、と無駄に色気を振り撒く龍が、瞼の近くで囁く。
「ねえ小春ちゃん、教えてよ」
恐怖で悪寒が湧き上がり、思わずブルッと身震いしてしまった。
「し、白! 龍くんはもうずっと白だよ!」
さすがに許容範囲を超えてしまった私が半泣きで叫ぶように答えると、龍は輝くような笑顔を見せた。眼福だけど怖いだけだ。ホラー映画より怖い。
「ほら小春ちゃん、やっぱりそうだ」
「な、何が」
ここまで来ると、龍がやたらと自分のオーラの色を気にしていたことくらい、鈍い私でも分かった。龍は、白いオーラを持つ自分が嬉しいんだ。理由は分からないけど。
「僕がやってることは正しいんだよ!」
「……は?」
ポカンと口を開けてしまった。龍から見たら、相当な間抜け面だろう。だけど、龍は嬉々として続けた。
「僕は正しい、間違ってはいない、小春ちゃんの目に映ってるんだから間違いないんだ!」
いやあんた色々大分間違えてますよ。そう言えたらどんなにスッキリしただろう。
だけど勿論、手足を拘束されて興奮気味にキスをされつつこの後大人なことをすると宣言されている状況でそんな煽りのような台詞を吐くほど、私だって間抜けじゃない。
「僕は正しい、白は清く正しい、小春ちゃんがいてくれれば、僕はずっと間違いなく正しい人生を歩んで行けるんだ!」
「あ……」
龍が、異様なまでに私に執着する理由。それが今、龍の口から語られた。
そうか、そういうことだったんだ。自分の行動が、常識と思っていることが合っているか不安だった龍にとって、正しさの象徴である白は正義だった。
勉強ばかりだった龍は、親の言うことを守っていればいいと信じていた。なのに突然その親が自分を置いていってしまって、進むべき方向を見失った。
そこに突然インパクト大で登場したのが、唯一龍にオーラの色を伝えることができる存在である私だ。
龍の目には、さぞや奇跡的に映ったに違いない。
困り果てて不安で一杯だった時に現れた私を見る龍の目は、崇拝だ。龍が好きな都市伝説的能力を持つ私は、龍にとって天啓に近いものだったのかもしれない。
だから龍は私に固執した。
オーラが白く輝いている限り、龍は間違ってないと信じて行動できる。
――龍が私を欲したのは、自分の正しさを証明する為だから。
愕然とした。
「小春ちゃん……っ!」
龍が、私の首にキスを繰り返す。恐怖も怒りも、全てすうっと引いていった。はあはあと荒い息を吐きながら興奮している龍に向かって、異様に冷めた頭で冷静に演ずる。
「龍くん。私、着替えもないし、お風呂も入ってないよ」
耳年増のえっちゃんから、世の男女の営みはどういった手順で進むのかはひと通りは聞かされている。もし龍が自分を清く正しい人間だと信じたいのなら、龍はこの手順を守る筈だ。
本当は口にするのも恥ずかしくて仕方がなかったけど、自分の貞操を守る為に私は女優になった。こけし女優だけど。
「……ゴムもないと、ね?」
「……っ」
龍が唾を呑み込んで頬を赤く染めたので、この言葉が効果的だったことが分かる。
「私の着替えとゴム、あるの?」
「な、ない……」
恥ずかし過ぎて今にも笑い出しそうだったけど、私は耐えた。必死で耐えた。ついでに悲しくて泣きそうにもなったけど、それにも懸命に耐える。
こんなことで泣くもんか。
龍は私が好きなんじゃなくて、オーラが見えるなら誰だってよかったんだ。私自身のことなんて、何も見ていなかった。
龍が見ていたのは、私のオーラを視る能力だけ。この先必要とするのも、オーラを視る能力だけ。
能力を持つ私を傍に置き続ける為に、龍は私に好かれたいと願う。ただそれだけのことだった。
私が気付いていない私のいいところがちょっとはあるのかな、なんて淡い希望が潰えた。お前自身なんてどうでもいいと、真っ向から否定された気分だ。
龍は私の内面も外見も全てどうでもよかったんだから。好きの言葉は、私を引き止める為の上っ面の言葉でしかない。
こんちくしょう。散々振り回された結果がこれか。心の中で、思い切り毒づく。手足が自由だったら、ぶん殴っているところだ。
人を殴ったことなんてなかったけど、この綺麗な顔に傷を付けられるのなら、私はきっとやっただろう。
悔しさと虚しさで脱力しそうになる気持ちを、必死で奮い立たせた。
「じゃあ、買ってきて」
「う、うん!」
私の腕の中から出ると、龍は幸せそうに私の目尻にキスを落とす。その全てが、馬鹿馬鹿しく思えた。
自分を見て。そう叫び続けた龍は、ちっとも私を見ていなかった。なのに、こんな目に遭わせてもまだ縋りつこうとしている。
哀れだった。好きが何かを知らない龍も、それに振り回された自分も。
「もしかしたら時間がちょっとかかるかもしれないけど、待っていて」
「うん」
最大限努力して、笑顔を返す。龍は普段着にさっと着替えると、財布を手に持ち家の外に出た。
パタン、と玄関のドアが音を立てて閉まると、ズルズルとソファーを滑り落ちる。
散々引っ掻き回されて平穏な日々を乱された原因は、全部この目にあった。こんな目を、欲しいと思ったことなんてなかったのに。
「う……ううう、あああああ……っ!」
色々なものが視え過ぎる私と、何も見えていない龍。初めは好きになれそうだと思ったのになれなかったのは、自分に原因があったのか、それとも龍にあったのか。
どちらにしろ、この出会いは何ひとついいものは生まなかった。
溢れ出る涙と嗚咽と共に、私は恋に恋した自分の想いも一緒に流したのだった。
相変わらず腹立つくらいに白く輝く龍を見ていたら堪え切れなくなって、とうとう奇声を発してしまった。
「ブヒャッ!」
一体こいつは何を言ったのかと思っているのか、龍の端正な顔に初めて「理解不能」と浮かび上がる。でも、すぐに立ち直ったみたいだ。
「……小春ちゃんってば、可愛いんだから」
笑いながら人の胸に顔を押し当てるな! 今のどこに可愛い要素があったのか、私の方が理解不能に陥る。可愛いの定義ってなんなんだろう。
「そそそそそそれはちょちょちょちょっ」
私の慌てぶりに、龍は上から目線でフッと笑う。私にくっついたまま。
「小春ちゃん、僕は今何色?」
「は?」
なんでこのタイミングでそれを聞く。
「ねえ、何色?」
恋人同士に戻ったと嘘をついたのは私だ。だからか、龍の距離は全く遠慮のないものに変化していった。
拘束された私の腕の輪を潜ると私の横に腰掛け、私を膝の上によいしょと乗せると柔らかな口づけを顔中に落とし始める。
ひいいっ! 怖い、ひたすら怖い! 触れた場所全てを今すぐ水を引っ被って洗い流したくなった。
相手のことを一旦無理だと思ったら女は大抵もう戻れないと、えっちゃんに聞いたことがある。信憑性は定かじゃないけど、少なくとも龍と私のパターンには当てはまっていた。
無理。無理むりムリ。
ほう、と無駄に色気を振り撒く龍が、瞼の近くで囁く。
「ねえ小春ちゃん、教えてよ」
恐怖で悪寒が湧き上がり、思わずブルッと身震いしてしまった。
「し、白! 龍くんはもうずっと白だよ!」
さすがに許容範囲を超えてしまった私が半泣きで叫ぶように答えると、龍は輝くような笑顔を見せた。眼福だけど怖いだけだ。ホラー映画より怖い。
「ほら小春ちゃん、やっぱりそうだ」
「な、何が」
ここまで来ると、龍がやたらと自分のオーラの色を気にしていたことくらい、鈍い私でも分かった。龍は、白いオーラを持つ自分が嬉しいんだ。理由は分からないけど。
「僕がやってることは正しいんだよ!」
「……は?」
ポカンと口を開けてしまった。龍から見たら、相当な間抜け面だろう。だけど、龍は嬉々として続けた。
「僕は正しい、間違ってはいない、小春ちゃんの目に映ってるんだから間違いないんだ!」
いやあんた色々大分間違えてますよ。そう言えたらどんなにスッキリしただろう。
だけど勿論、手足を拘束されて興奮気味にキスをされつつこの後大人なことをすると宣言されている状況でそんな煽りのような台詞を吐くほど、私だって間抜けじゃない。
「僕は正しい、白は清く正しい、小春ちゃんがいてくれれば、僕はずっと間違いなく正しい人生を歩んで行けるんだ!」
「あ……」
龍が、異様なまでに私に執着する理由。それが今、龍の口から語られた。
そうか、そういうことだったんだ。自分の行動が、常識と思っていることが合っているか不安だった龍にとって、正しさの象徴である白は正義だった。
勉強ばかりだった龍は、親の言うことを守っていればいいと信じていた。なのに突然その親が自分を置いていってしまって、進むべき方向を見失った。
そこに突然インパクト大で登場したのが、唯一龍にオーラの色を伝えることができる存在である私だ。
龍の目には、さぞや奇跡的に映ったに違いない。
困り果てて不安で一杯だった時に現れた私を見る龍の目は、崇拝だ。龍が好きな都市伝説的能力を持つ私は、龍にとって天啓に近いものだったのかもしれない。
だから龍は私に固執した。
オーラが白く輝いている限り、龍は間違ってないと信じて行動できる。
――龍が私を欲したのは、自分の正しさを証明する為だから。
愕然とした。
「小春ちゃん……っ!」
龍が、私の首にキスを繰り返す。恐怖も怒りも、全てすうっと引いていった。はあはあと荒い息を吐きながら興奮している龍に向かって、異様に冷めた頭で冷静に演ずる。
「龍くん。私、着替えもないし、お風呂も入ってないよ」
耳年増のえっちゃんから、世の男女の営みはどういった手順で進むのかはひと通りは聞かされている。もし龍が自分を清く正しい人間だと信じたいのなら、龍はこの手順を守る筈だ。
本当は口にするのも恥ずかしくて仕方がなかったけど、自分の貞操を守る為に私は女優になった。こけし女優だけど。
「……ゴムもないと、ね?」
「……っ」
龍が唾を呑み込んで頬を赤く染めたので、この言葉が効果的だったことが分かる。
「私の着替えとゴム、あるの?」
「な、ない……」
恥ずかし過ぎて今にも笑い出しそうだったけど、私は耐えた。必死で耐えた。ついでに悲しくて泣きそうにもなったけど、それにも懸命に耐える。
こんなことで泣くもんか。
龍は私が好きなんじゃなくて、オーラが見えるなら誰だってよかったんだ。私自身のことなんて、何も見ていなかった。
龍が見ていたのは、私のオーラを視る能力だけ。この先必要とするのも、オーラを視る能力だけ。
能力を持つ私を傍に置き続ける為に、龍は私に好かれたいと願う。ただそれだけのことだった。
私が気付いていない私のいいところがちょっとはあるのかな、なんて淡い希望が潰えた。お前自身なんてどうでもいいと、真っ向から否定された気分だ。
龍は私の内面も外見も全てどうでもよかったんだから。好きの言葉は、私を引き止める為の上っ面の言葉でしかない。
こんちくしょう。散々振り回された結果がこれか。心の中で、思い切り毒づく。手足が自由だったら、ぶん殴っているところだ。
人を殴ったことなんてなかったけど、この綺麗な顔に傷を付けられるのなら、私はきっとやっただろう。
悔しさと虚しさで脱力しそうになる気持ちを、必死で奮い立たせた。
「じゃあ、買ってきて」
「う、うん!」
私の腕の中から出ると、龍は幸せそうに私の目尻にキスを落とす。その全てが、馬鹿馬鹿しく思えた。
自分を見て。そう叫び続けた龍は、ちっとも私を見ていなかった。なのに、こんな目に遭わせてもまだ縋りつこうとしている。
哀れだった。好きが何かを知らない龍も、それに振り回された自分も。
「もしかしたら時間がちょっとかかるかもしれないけど、待っていて」
「うん」
最大限努力して、笑顔を返す。龍は普段着にさっと着替えると、財布を手に持ち家の外に出た。
パタン、と玄関のドアが音を立てて閉まると、ズルズルとソファーを滑り落ちる。
散々引っ掻き回されて平穏な日々を乱された原因は、全部この目にあった。こんな目を、欲しいと思ったことなんてなかったのに。
「う……ううう、あああああ……っ!」
色々なものが視え過ぎる私と、何も見えていない龍。初めは好きになれそうだと思ったのになれなかったのは、自分に原因があったのか、それとも龍にあったのか。
どちらにしろ、この出会いは何ひとついいものは生まなかった。
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