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拓海さんの気持ち
《10》
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私の目の前を通った仲の良さそうなカップルの姿を思い出す。
「あの時、目に入ったカップルが羨ましくて。私も拓海さんとお風呂でイチャイチャしたいなと思ったからです。でも、今思うと思いっきりセクハラ発言でしたね」
「そうだね。完全に上司と部下の関係ではアウトだ」
「はい。アウトでした」
「平気で上司を動揺させるセクハラ発言をするから、今後出張に行かせるのが心配だよ。俺以外の男には言わないでくれよ」
「言いませんよ。拓海さんだったから言ったんです」
「あの時はもう一緒に風呂に入りたいぐらい俺が好きだったって事?」
「そうですよ。かなり好きでしたよ。覚えていないんですか? 私たちその次の日に初めてのキスをしたんですよ」
甘えるように見つめると、拓海さんが真面目な顔をした。
キリっとしたその表情がカッコいいい。
「覚えているよ」
拓海さんの唇が重なる。
甘くて優しいキス。
拓海さんにキスされるといつも体がふわっと浮く気がする。
「拓海さん、もっとキスして」
「そんな可愛い顔しておねだりしないで。我慢できなくなるから」
「我慢しないで。私、拓海さんが欲しい」
「奈々ちゃん……」
今度は激しいキスを拓海さんがしてくれた。唇を合わせると拓海さんの舌が深く侵入してくる。その舌と舌を絡ませ、下腹部の奥が熱くなっていくキスを繰り返す。
自然と裸の体が密着する。
立ち上がった拓海さんの首に腕を絡ませ、ぴたりと胸をくっつける。
拓海さんの逞しい腕が、私の背中を撫で、お尻を撫で、私の腰を強く抱き寄せる。
絡み合った舌は動きを止める事なく、甘い刺激を与えあい、それが大きな快楽に変わった瞬間、急に体中の力が抜けた。
恥ずかしいけど、キスが気持ち良過ぎて力が抜けてしまったよう。
キスだけで、いってしまうなんて思わなかった。
拓海さん、上手すぎる。
だらりと、拓海さんに寄り掛かるように抱き着くと、拓海さんが「なんて色っぽい顔してるんだ」と私の顔を眩しそうに見つめた。
「あの時、目に入ったカップルが羨ましくて。私も拓海さんとお風呂でイチャイチャしたいなと思ったからです。でも、今思うと思いっきりセクハラ発言でしたね」
「そうだね。完全に上司と部下の関係ではアウトだ」
「はい。アウトでした」
「平気で上司を動揺させるセクハラ発言をするから、今後出張に行かせるのが心配だよ。俺以外の男には言わないでくれよ」
「言いませんよ。拓海さんだったから言ったんです」
「あの時はもう一緒に風呂に入りたいぐらい俺が好きだったって事?」
「そうですよ。かなり好きでしたよ。覚えていないんですか? 私たちその次の日に初めてのキスをしたんですよ」
甘えるように見つめると、拓海さんが真面目な顔をした。
キリっとしたその表情がカッコいいい。
「覚えているよ」
拓海さんの唇が重なる。
甘くて優しいキス。
拓海さんにキスされるといつも体がふわっと浮く気がする。
「拓海さん、もっとキスして」
「そんな可愛い顔しておねだりしないで。我慢できなくなるから」
「我慢しないで。私、拓海さんが欲しい」
「奈々ちゃん……」
今度は激しいキスを拓海さんがしてくれた。唇を合わせると拓海さんの舌が深く侵入してくる。その舌と舌を絡ませ、下腹部の奥が熱くなっていくキスを繰り返す。
自然と裸の体が密着する。
立ち上がった拓海さんの首に腕を絡ませ、ぴたりと胸をくっつける。
拓海さんの逞しい腕が、私の背中を撫で、お尻を撫で、私の腰を強く抱き寄せる。
絡み合った舌は動きを止める事なく、甘い刺激を与えあい、それが大きな快楽に変わった瞬間、急に体中の力が抜けた。
恥ずかしいけど、キスが気持ち良過ぎて力が抜けてしまったよう。
キスだけで、いってしまうなんて思わなかった。
拓海さん、上手すぎる。
だらりと、拓海さんに寄り掛かるように抱き着くと、拓海さんが「なんて色っぽい顔してるんだ」と私の顔を眩しそうに見つめた。
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