雨宮課長に甘えたい

コハラ

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拓海さんの気持ち

《11》

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拓海さんは私をバスルームから連れ出すと、まだ放心状態の私の体を丁寧に拭いてくれる。胸の辺りに拓海さんの手が触れた時、悪戯するように敏感な部分を撫でられ、気づいたら拓海さんの熱い舌が胸の先端を舐めていた。拓海さんに舐められ気持ち良くなってしまう。下腹部の奥がじーんと再び熱を持ち、触れて欲しくて堪らなくなってくる。

「拓海さん、もうっ、ダメ」
「ダメが『して』に聞こえる」

意地悪く微笑む拓海さんがゾクッとする程、色っぽくて、拓海さんの顔を見ただけで体が熱くなる。

「奈々ちゃん、ベッド行こうか」

コクリと頷くと、拓海さんは私にバスローブをかけて、お姫様抱っこでベッドまで連れて行ってくれた。

広いダブルベッドにそっと拓海さんが私を寝かせてくれる。
その隣にバスローブ姿の拓海さんも横になって、照明をベッドサイドのナイトランプだけにしてくれた。

「奈々ちゃんは明るい方が良かった?」
私の答えを知っていてからかうように拓海さんが聞く。

「拓海さんと違って、体に自信ありませんから。もっと暗くして欲しいぐらいです」
「奈々ちゃんの裸はたっぷりお風呂で見たけど、色白で、乳首が桜色で、綺麗な体だと思ったけど」
「乳首が桜色とかって、さらっとエロい事言わないで下さい」
「乳首が桜色で、お椀型の大きな胸で、女性らしい曲線が綺麗なくびれたウエストで、可愛らしい丸いお尻で、太腿は健康的な太さで、ふくらはぎは細くて美しい足で」

耳が熱くなってくる。

「拓海さん、私の体を描写しないで下さい。もう、恥ずかしいから」
「そんなに恥ずかしがる事ないのに」
「自信がないんです。成瀬君とつき合っていたのは十年前だし、エッチの頻度もそんなに多かった訳じゃないし、それ以外の男の人は知らないし」

話している途中で拓海さんの唇が重なる。

「俺以外の男の話は聞きたくない。妬けるから」

キスをしながら、拓海さんが口にする。

「あんっ、拓海さん」

拓海さんのキスが私をお仕置きするように激しくなる。
強い力で抱きしめられ、体中にキスをされた。
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