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スライムダンジョン⑫
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ボス部屋の中はひんやりしている。ワイバーンの装備品があるから、随分防げているが、床のあちこちが未だに凍りついている。やはり、スライムのコアが多かったみたい、皆さんが手分けして持っている籠に、一杯入っている。後で数えないと。
「アリスさん、お願いします」
マデリーンさんが両手のひらサイズの宝箱を示す。
「わふんっ」
アリスは鼻先から黒い霞を出す。
パキリ、と音が鳴る。細やかに、どやっ、とアリスのドヤ顔。
「お疲れ様アリス、さて」
毎回変わらないワクワクオープン。
ぱかり、と開けると指輪サイズのビロードの箱一つ。だいたい分かるよ、キラキラでしょ。
開けると、はい、来ましたキラキラです。深い青い涙型宝石に小さな透明の宝石が付いたピアスだ。これは、リィマさんに見てもらおう。
「よし、皆さんお疲れ様です。今日はこれで終わりましょう」
「くうーんっ」
「アレス」
『あ、ごめんなさいなのだ』
君は今日、新しい戦闘モードになって、疲れたとかないんかい? 絶対疲れそうなやつやないの、あれは? 服従の姿勢できゅるんしてくる。もう、でっかいけどかわいか。
「もう。さ、行きましょう」
「「「「「「はい」」」」」」
一旦ボス部屋から出る。ちょっと引き気味の冒険者パーティにご挨拶して、その場を離れる。
セーフティゾーンからも離れて、周囲を確認して、ルームを開けた。
『我はちょっと走るのだ』
好きにしてちょうだい。私達はうがい手洗いを済ます。
「皆さん、お疲れ様です。夕御飯準備しますね」
「「「「「「はい」」」」」」
私はチュアンさんとエマちゃんのお手伝いで夕御飯の準備だ。ホークさんはノワールのお手入れ。マデリーンさん、ミゲル君、テオ君はブラッシングに入ってくれる。
今日はウサギ肉のカレーライスだ。トッピングはゆで卵と、母が揚げてくれたウサギ肉のカツ。チーズも人気だからね。サラダは異世界のメニューからみつよりのI市産のサラダをチョイス。カレーライスはダイニングキッチンにある、作り置き用マジックから、チュアンさんがカレー鍋やお櫃を取り出してくれる。アレスとアリスの分もいいし、シルフィ達のもいいし、ノワールのもいいね。腹時計を持つアレスも中庭から帰って来た。ガツガツと食べだす。
『美味いのだっ、格上の戦闘モードの後は格別なのだっ』
あんた、さっきまで中庭爆走してなかった?
ま、いっか、アレスやもん。
「さ、ご飯にしましょう」
本日は禁酒で、頂きます。それぞれ好きにゆで卵やウサギ肉のカツを乗せている。私とエマちゃんはゆで卵とカツを二つ。ホークさんとチュアンさんはゆで卵にカツが四つ。マデリーンさんはゆで卵にカツ一つ、チーズ。ミゲル君とテオ君はゆで卵とカツ四つ、チーズ。
「頂きます」
「「「「「「頂きます」」」」」」
ぱくり、うん、安定のお味。サラダも野菜シャキシャキやし、ドレッシングが合う。
鷹の目の皆さんももりもり食べてる。私は小盛りのカレーライスをおかわりして終了。皆さん思い思いにおかわりしている。アレスとアリスからもおかわりコール来ましたからね。大鍋のカレーがごっそり減った。
げふっ、と言うアレスとアリスの口元を拭き、手分けして後片付け。お米も仕込む。うちは大食漢が多いので、ご飯はいくらでもいるから、炊いておこう。よし、オッケー。
その間に、ダイニングキッチンには、今回のスライムコアが並ぶ。アレスが飛び込んだ時のは別にしてある。えーっと、通常サイズのコアが、二百八十三。王冠スライムのコアが六つ、色付きの王冠スライムのコアが赤が一つ、水色が三つ、緑が一つ。はい、来ました、タージェルさんが値段がつかないといったネーブルサイズのコアが二つ。本当にスライムダンジョンやね。魔石は王冠スライムの分だけ。通常サイズのコアと魔石は、たまに孤児院に寄付するので幾つか引き取ろう。
しかし、この階層でアレスがあけてこれなら、十三階に向かった晃太達はどうなんやろう。イシスが開けなれば、そうはならないかな?
私はすべてメモして、アイテムボックスにすべてのコアと宝箱のから出たピアスを入れた。
シルフィ達が満腹で寝始めたので、アリスも丸くなる。アレスもアリスにピッタリ張り付いている。アリスの顔に諦めの色が浮かんでいるのは気のせいかな?
「皆さん、今日もお疲れ様でした。明日もお願いします」
こうしてスライムダンジョン初日が終了。
はい、お休みなさい。
「アリスさん、お願いします」
マデリーンさんが両手のひらサイズの宝箱を示す。
「わふんっ」
アリスは鼻先から黒い霞を出す。
パキリ、と音が鳴る。細やかに、どやっ、とアリスのドヤ顔。
「お疲れ様アリス、さて」
毎回変わらないワクワクオープン。
ぱかり、と開けると指輪サイズのビロードの箱一つ。だいたい分かるよ、キラキラでしょ。
開けると、はい、来ましたキラキラです。深い青い涙型宝石に小さな透明の宝石が付いたピアスだ。これは、リィマさんに見てもらおう。
「よし、皆さんお疲れ様です。今日はこれで終わりましょう」
「くうーんっ」
「アレス」
『あ、ごめんなさいなのだ』
君は今日、新しい戦闘モードになって、疲れたとかないんかい? 絶対疲れそうなやつやないの、あれは? 服従の姿勢できゅるんしてくる。もう、でっかいけどかわいか。
「もう。さ、行きましょう」
「「「「「「はい」」」」」」
一旦ボス部屋から出る。ちょっと引き気味の冒険者パーティにご挨拶して、その場を離れる。
セーフティゾーンからも離れて、周囲を確認して、ルームを開けた。
『我はちょっと走るのだ』
好きにしてちょうだい。私達はうがい手洗いを済ます。
「皆さん、お疲れ様です。夕御飯準備しますね」
「「「「「「はい」」」」」」
私はチュアンさんとエマちゃんのお手伝いで夕御飯の準備だ。ホークさんはノワールのお手入れ。マデリーンさん、ミゲル君、テオ君はブラッシングに入ってくれる。
今日はウサギ肉のカレーライスだ。トッピングはゆで卵と、母が揚げてくれたウサギ肉のカツ。チーズも人気だからね。サラダは異世界のメニューからみつよりのI市産のサラダをチョイス。カレーライスはダイニングキッチンにある、作り置き用マジックから、チュアンさんがカレー鍋やお櫃を取り出してくれる。アレスとアリスの分もいいし、シルフィ達のもいいし、ノワールのもいいね。腹時計を持つアレスも中庭から帰って来た。ガツガツと食べだす。
『美味いのだっ、格上の戦闘モードの後は格別なのだっ』
あんた、さっきまで中庭爆走してなかった?
ま、いっか、アレスやもん。
「さ、ご飯にしましょう」
本日は禁酒で、頂きます。それぞれ好きにゆで卵やウサギ肉のカツを乗せている。私とエマちゃんはゆで卵とカツを二つ。ホークさんとチュアンさんはゆで卵にカツが四つ。マデリーンさんはゆで卵にカツ一つ、チーズ。ミゲル君とテオ君はゆで卵とカツ四つ、チーズ。
「頂きます」
「「「「「「頂きます」」」」」」
ぱくり、うん、安定のお味。サラダも野菜シャキシャキやし、ドレッシングが合う。
鷹の目の皆さんももりもり食べてる。私は小盛りのカレーライスをおかわりして終了。皆さん思い思いにおかわりしている。アレスとアリスからもおかわりコール来ましたからね。大鍋のカレーがごっそり減った。
げふっ、と言うアレスとアリスの口元を拭き、手分けして後片付け。お米も仕込む。うちは大食漢が多いので、ご飯はいくらでもいるから、炊いておこう。よし、オッケー。
その間に、ダイニングキッチンには、今回のスライムコアが並ぶ。アレスが飛び込んだ時のは別にしてある。えーっと、通常サイズのコアが、二百八十三。王冠スライムのコアが六つ、色付きの王冠スライムのコアが赤が一つ、水色が三つ、緑が一つ。はい、来ました、タージェルさんが値段がつかないといったネーブルサイズのコアが二つ。本当にスライムダンジョンやね。魔石は王冠スライムの分だけ。通常サイズのコアと魔石は、たまに孤児院に寄付するので幾つか引き取ろう。
しかし、この階層でアレスがあけてこれなら、十三階に向かった晃太達はどうなんやろう。イシスが開けなれば、そうはならないかな?
私はすべてメモして、アイテムボックスにすべてのコアと宝箱のから出たピアスを入れた。
シルフィ達が満腹で寝始めたので、アリスも丸くなる。アレスもアリスにピッタリ張り付いている。アリスの顔に諦めの色が浮かんでいるのは気のせいかな?
「皆さん、今日もお疲れ様でした。明日もお願いします」
こうしてスライムダンジョン初日が終了。
はい、お休みなさい。
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