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短期の滞在予定?⑩
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ご指摘ありがとうございます。
アレスと三人衆が22階の海中探検して翌日。
懲りもせず、びしゃびしゃになってる。あーあー、マジックバッグまでびしゃびしゃ。
「コハク、あんたは潜れんやろう?」
『だってなあ、ねーちゃん、元気もホルスもできるんやでっ』
びしょ濡れのコハクをタオルで拭くと、タオルの間から、ぶー、とした顔を出す。かわいか。
「しょうがないやろうもん」
『ぶーっ』
元気はアレスの真似して、何とか海中を進んでいる。これにはビアンカもルージュ、イシスまでびっくり。ちなみにホルスは、海鳥みたいに海面にダイブすることを覚えて、おもしろいのか、よくやってる。ヒスイはあまり水辺には近付かない、ルリとクリスは潜るまではしていないが、パシャパシャと浅瀬を遊びながら、魚のふりして水鉄砲放つ魔物を狙い撃ちしている。
『コヤツハ、逸材ダナ』
『魔力操作は悪くないのにどうして元気は戦闘モードにならないのです?』
『本当ね、どうしてかしら?』
海中をすいすい、とは行かないが何とか進む元気を見ながら、イシス、ビアンカ、ルージュが話し込んでいる。
水の中を魔法を駆使して活動するのは、かなりの高等技術が必要。元気はアレスの真似してやり遂げてしまった。まだ元気のように幼い個体では、習得は不可能な技術なのだそうだ。可能性として、元気はいきなり風の上位属性の雷を覚醒させた。これは希に得意属性が早く出るパターンだと言う。本来なら風属性が覚醒して、鍛練して、雷属性が覚醒するのだが、元気の場合、得意属性がたまたま雷で、それが先に覚醒したものすごくレアなケース。なので、もしかして、元気は水中を活動するための技術が得意なのかもしれない、かもしれない。
『カモシレヌ』
『かもしれないのです』
『かもしれないわね』
ようは、よう分からんって事ね。
「くんくんっ」
コハクをせっせと拭いていると、自分も自分もと割り込んでくる。もう、かわいかね。おととっ、元気のサイズでぐいぐいこられたら、傾げてしまう。
『ぶーっ、かーちゃんっ、わいもやりたいっ』
コハクがルージュにおねだりしている。
『お前の属性魔法では無理よ』
ルージュが容赦ない。コハクが、ガーンッ、とした顔。
『イヤ、出来ナクモナイ』
『ほんまなっ』
どうやらイシスに秘策がある様子。ぱぁっ、とコハクが輝くように笑顔が浮かぶ。
『無属性魔法ナラ、出来ナクハナイハズ。ソウデナイカ?』
『ま、まあ、出来なくはないわね』
話を振られたルージュは、妙に歯切れが悪い。
『かーちゃんっ、かーちゃんっ、わいやりたいねんっ』
コハクが生き生きと言い募る。
『あのね、コハク。これは相当訓練が必要だし、出来るとは限らないのよ?』
『やりたいねんっ、わい、頑張るねんっ』
ううーん、コハクが一生懸命に訴える姿がかわいか。
『ヤッテミセルトイイ、ソウスレバ本人モ納得スルダロウ』
『もうイシスったら、無責任にっ。はあ、分かったわ、いらっしゃいコハク』
『わーいっ』
仕方なくルージュがコハクを連れてルームの外に。
『フム、コハクハルージュノ様ニ負ケズ嫌イダナ』
なんか、前に聞いた気がする。
『ルージュデモ困難デ諦メタ操作技術ダ。ドコマデ出来ルカ見物ダナ』
「ちょっとイシスさんや、それ、どういう事?」
肩をすくめるイシス。
「言葉通リダ。水中活動スルニハ相応ノ技術ガ必要ナダケダ」
アレスやビアンカの様に、水と風属性魔法を同時に駆使して行わないと、とてもじゃないが活動困難だ。イシス達のように、ダイブして直ぐに上がりのと訳が違う。そう、水と風属性魔法だ。それを無属性魔法を代用するとなると、この二種の属性魔法と似た作用にしなければならない。そしてこの無属性魔法、鍛練したら誰でも覚醒する、理論上はね。ただ、魔法のレベルが低いと器用貧乏な属性魔法。なので、代用できるだけのレベルに引き上げなくてらならない。
『コハクガルージュヲ越エラレルカ、挫ケルカ、ドチラカダナ』
わあ、イシスがいかん顔。
『元気よっ、負けていられないのだっ、次は海中を進みながらの攻撃を覚えるのだっ』
『わふんっ』
アレスがまだ濡れている元気を連れて、ルームから飛び出していく。ビアンカはもう勝手にして、と言わんばかりの顔。
「ねえ、イシスさんや、アレス君があんなこと言っとるけど、簡単にできるんもんなん?」
『サア?』
興味ないとイシスが答える。
『元気ハ逸材ダ、モウ驚ロカン』
30分後。
海中から水柱が立ち上がる。なんや、色んな魚が巻き上がり、海水シャワーが降り注ぐ。
『さすが我が甥っ子なのだーっ』
「わふんっわふーんっ」
サイズは違うがそっくりな二人が揃ってぶるぶるして、水を飛ばしている。
「イシスさん、ビアンカさん、これ、普通なん?」
『……………イツ生ンダ?』
『えーっと、四年前?のはずなのです』
『きゃーっ、コハクが流されたわーっ』
「救助ーっ」
アレスが飛び込み、無事にコハクは救助されました。
次から海中で訓練するなら、色んな条件を加えたのは、言うまでもない。
アレスと三人衆が22階の海中探検して翌日。
懲りもせず、びしゃびしゃになってる。あーあー、マジックバッグまでびしゃびしゃ。
「コハク、あんたは潜れんやろう?」
『だってなあ、ねーちゃん、元気もホルスもできるんやでっ』
びしょ濡れのコハクをタオルで拭くと、タオルの間から、ぶー、とした顔を出す。かわいか。
「しょうがないやろうもん」
『ぶーっ』
元気はアレスの真似して、何とか海中を進んでいる。これにはビアンカもルージュ、イシスまでびっくり。ちなみにホルスは、海鳥みたいに海面にダイブすることを覚えて、おもしろいのか、よくやってる。ヒスイはあまり水辺には近付かない、ルリとクリスは潜るまではしていないが、パシャパシャと浅瀬を遊びながら、魚のふりして水鉄砲放つ魔物を狙い撃ちしている。
『コヤツハ、逸材ダナ』
『魔力操作は悪くないのにどうして元気は戦闘モードにならないのです?』
『本当ね、どうしてかしら?』
海中をすいすい、とは行かないが何とか進む元気を見ながら、イシス、ビアンカ、ルージュが話し込んでいる。
水の中を魔法を駆使して活動するのは、かなりの高等技術が必要。元気はアレスの真似してやり遂げてしまった。まだ元気のように幼い個体では、習得は不可能な技術なのだそうだ。可能性として、元気はいきなり風の上位属性の雷を覚醒させた。これは希に得意属性が早く出るパターンだと言う。本来なら風属性が覚醒して、鍛練して、雷属性が覚醒するのだが、元気の場合、得意属性がたまたま雷で、それが先に覚醒したものすごくレアなケース。なので、もしかして、元気は水中を活動するための技術が得意なのかもしれない、かもしれない。
『カモシレヌ』
『かもしれないのです』
『かもしれないわね』
ようは、よう分からんって事ね。
「くんくんっ」
コハクをせっせと拭いていると、自分も自分もと割り込んでくる。もう、かわいかね。おととっ、元気のサイズでぐいぐいこられたら、傾げてしまう。
『ぶーっ、かーちゃんっ、わいもやりたいっ』
コハクがルージュにおねだりしている。
『お前の属性魔法では無理よ』
ルージュが容赦ない。コハクが、ガーンッ、とした顔。
『イヤ、出来ナクモナイ』
『ほんまなっ』
どうやらイシスに秘策がある様子。ぱぁっ、とコハクが輝くように笑顔が浮かぶ。
『無属性魔法ナラ、出来ナクハナイハズ。ソウデナイカ?』
『ま、まあ、出来なくはないわね』
話を振られたルージュは、妙に歯切れが悪い。
『かーちゃんっ、かーちゃんっ、わいやりたいねんっ』
コハクが生き生きと言い募る。
『あのね、コハク。これは相当訓練が必要だし、出来るとは限らないのよ?』
『やりたいねんっ、わい、頑張るねんっ』
ううーん、コハクが一生懸命に訴える姿がかわいか。
『ヤッテミセルトイイ、ソウスレバ本人モ納得スルダロウ』
『もうイシスったら、無責任にっ。はあ、分かったわ、いらっしゃいコハク』
『わーいっ』
仕方なくルージュがコハクを連れてルームの外に。
『フム、コハクハルージュノ様ニ負ケズ嫌イダナ』
なんか、前に聞いた気がする。
『ルージュデモ困難デ諦メタ操作技術ダ。ドコマデ出来ルカ見物ダナ』
「ちょっとイシスさんや、それ、どういう事?」
肩をすくめるイシス。
「言葉通リダ。水中活動スルニハ相応ノ技術ガ必要ナダケダ」
アレスやビアンカの様に、水と風属性魔法を同時に駆使して行わないと、とてもじゃないが活動困難だ。イシス達のように、ダイブして直ぐに上がりのと訳が違う。そう、水と風属性魔法だ。それを無属性魔法を代用するとなると、この二種の属性魔法と似た作用にしなければならない。そしてこの無属性魔法、鍛練したら誰でも覚醒する、理論上はね。ただ、魔法のレベルが低いと器用貧乏な属性魔法。なので、代用できるだけのレベルに引き上げなくてらならない。
『コハクガルージュヲ越エラレルカ、挫ケルカ、ドチラカダナ』
わあ、イシスがいかん顔。
『元気よっ、負けていられないのだっ、次は海中を進みながらの攻撃を覚えるのだっ』
『わふんっ』
アレスがまだ濡れている元気を連れて、ルームから飛び出していく。ビアンカはもう勝手にして、と言わんばかりの顔。
「ねえ、イシスさんや、アレス君があんなこと言っとるけど、簡単にできるんもんなん?」
『サア?』
興味ないとイシスが答える。
『元気ハ逸材ダ、モウ驚ロカン』
30分後。
海中から水柱が立ち上がる。なんや、色んな魚が巻き上がり、海水シャワーが降り注ぐ。
『さすが我が甥っ子なのだーっ』
「わふんっわふーんっ」
サイズは違うがそっくりな二人が揃ってぶるぶるして、水を飛ばしている。
「イシスさん、ビアンカさん、これ、普通なん?」
『……………イツ生ンダ?』
『えーっと、四年前?のはずなのです』
『きゃーっ、コハクが流されたわーっ』
「救助ーっ」
アレスが飛び込み、無事にコハクは救助されました。
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