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その頃③

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 赤ら顔の中年男は、所属している工房主と自分の女房が来て、顔面蒼白。引きずられて帰っていった。帰る際工房主と女房が経営者であるラクロに謝罪して、それで終わることになった。
 残っていた客達に、トーヤが釘を刺す。全員、きちんと理解し、帰っていった。
「トーヤさん、床はいいですから」
 モップで床を拭くトーヤに、ジュナは声をかける。シュタインも黙々と片付けている。
「そんな訳には行きませんよ」
 そう言って綺麗に磨き上げる。
「シュタイン、少し話が出来るか?」
「…………はい」
 片付けて、やっと落ち着き、店の表にcloseの札を出す。
 遅くなったが、ようやくランチだ。
「実はな、数日前からああいった噂が流れ始めていたんだ。だが彼女はそんな女性でないことはギルドは把握している」
 この噂を聞いて、常に対応しているリティアの怒り様は凄まじいものだった。他のギルド職員、タージェルやダワーが怒りを露にした。
「彼女は自分の立場を理解している。ただ、強い従魔を運良くテイム出来ただけで、自分がすごいわけではないと。彼女を誉めると、必ず出てくるのは『ビアンカとルージュが優秀なだけです』『私が凄いわけではないので』だ。それにちょっと付き合えば、彼女が遊び歩いているような女性ではないとすぐに分かる」
 シュタインは黙って頷く。
「彼女は、いや、彼女達はマーファにとっては恩人だ。こんな噂を流したままなんて出来ない。だから噂の出所を探ろうとして、お前に話を聞こうと思ってな」
「何故、俺なんですか?」
「お前が一番彼女に近い男だろ? マーファ到着そうそうにあちこち案内して、冷蔵庫ダンジョンからこぼれた魔物の時もだ。お前を救おうとした姿を見て、何もないなんて思われているとでも? その後もだ、あの若い赤虎に迫られて、肩まで抱いて彼女を守っていただろう」
 言われて、シュタインに顔に朱が入る。
「シュタイン。確認だが、彼女とはそんな関係ではないのか?」
「……………ありません」
 シュタインはため息のように言葉を出す。
「ユイさんはよくしてくれます。でも、そんな風に、俺を見てくれません。あの熊に襲われた時のままの目で見てきますから」
「そうか」
 今度はトーヤがため息をつく。
「あの、リーダー。この噂っていつくらいからですか?」
「確か、1週間程前。まだ、お前達とダンジョンに行っていた頃だ」
「つい最近ですね」
「だが、この噂による影響が出てきている。クラベルを知っているか?」
「はい。アーロンさんのパーティーですよね」
 クラベルと山風のパーティーランクは同じだが、向こうが格上だ。クラベルにはベテランの斥候のフィトと魔法使いのエリアナがいるので、活動範囲と攻撃手段が山風より豊富にある。
「そのアーロンと彼女が関係があると聞いた商隊がクラベルに護衛を指名依頼した」
 だが、優衣とアーロンはそんな関係ではない。晃太のスキルアップの依頼の後は、行動を共にしていない。ギルドで会っても挨拶か世間話をするくらいだ。
 合流初日に、あのテイマーは、どこだと商隊がアーロンに迫った。当然なんの事か分からないアーロン達。
 商隊の言い分はこうだ。
 あのテイマーとアーロンと関係があるから、指名依頼したら、あのテイマーももれなく付いてくると、聞いたから、と。だから、わざわざ指名依頼にしたと。
「それでもめに揉めてな。タージェルさんが間に入って商隊も頭が冷えたのか、なんとか出発したよ。確証もない噂を信じた向こうに非があるからな。それにその時には彼女達はマーファを発っていたし」
 トーヤが出されたお茶を一口。
「他にも、あってな」
 言葉を濁す。
 優衣が手を出したとされた仕立屋の若い職人。それは直ぐに分かる。
 パーカーの息子であるジョシュアとパトリックだ。
 パトリックは特定の相手はいないが、ジョシュアには婚約を考えていた女性がいたが、この噂で大波乱が起きた。
 人伝に渡った噂を信じた女性は、自分の家族を引き連れてパーカーの店に押し寄せた。いくら優衣とそんな関係ではないと言っても興奮した一家は、聞く耳は持たなかった。とうとうジョシュアが、その噂を吹き込んだ人間を連れてこいと女性に言った。本当に連れてこられた主婦達はあまりの剣幕に、しどろもどろになりながら説明。
「あんたの旦那が、言っていたんじゃなかったっけ?」
「そうだったかしら?」
「そうじゃない。確か、テイマーが若い職人と関係を持ってるらしいって」
 そうだっけ? 違ったっけ? そうじゃなかったっけ?
 堂々巡りの会話になり、女性は声を張り上げる。
「私にはジョシュアがあのテイマーに迫られて関係を持ってるって言ったじゃないっ」
 結局。
 その旦那も連れ出された。旦那は酒場に勤めていて、話を聞き齧り、何気なくそれを女房に話した。それが主婦達により湾曲されて女性に伝わった。
 主婦達はパーカー一家の剣幕と、女性家族に挟まれて縮み上がった。
 パーカー達にとって優衣一家はダイアナの命を救ってくれた恩人だ。半成人を迎える前に死んだローナにダイアナは生き写しだった。姉妹なのだから似ていて当たり前なのだが、まさか同じように弱って行くのに、パーカー達は愕然とした。もし、後数日優衣達が店に訪れるのが遅くなったらと、今でも思うと背筋が凍る。無事に半成人を迎える事ができ、ダイアナを救った薬の治験が始まり、どれだけ救われる子供達がいるだろうと思ったか。
 大体、ジョシュアとパトリックが優衣と会ったのは僅か数回のみ。それも人目がある場所でしかない。
 凄まじい剣幕のパーカー一家の話に、噂を伝えた主婦達の目が覚めた。
 勝手な憶測と、中途半端な好奇心で話を吹き込んでしまったと、謝罪した。女性の家族は、それで冷静を取り戻した。主婦達が責任を擦り付け合うようになりだした頃から、おかしいと感じ始めていたのもあるが。
 未だに興奮している女性に父親が冷静になるように言った。だが、頭に血が登っていた女性は父親の手を振りほどいて言い募った。
「本当にあのテイマーと関係はないのね? 違うのね? 従魔を使って恩着せがましくいいよられてないのね? 本当に本当に違うのね? 関係はないのね? 違うんでしょうね? もし嘘だったら分かっているでしょうね? パパに言って布を卸さないようにするんだからっ」
「いい加減にしろっ」
 ジョシュアの堪忍袋の緒が切れた。
「そんなに疑うならもういいっ、もうお前との関係はなしだっ。店から出ていけっ。2度と俺の前に顔を出すなっ。出ていけーッ」
 そうしてジョシュアと女性の関係は終わった。
 パーカーの店はその女性の家族の経営している布の卸し問屋から、布を仕入れていたが、パーカーの方から切った。後日、女性家族が謝罪に来たが、パーカーは門前払いをした。
「もう、お宅と取引はありません」
 と。
 パーカーはどうしてそんな噂が出だしたか不信になった。優衣に特定の男性がいるように思えなかったし、何より下心がある者は、近付けない。ビアンカとルージュが撃退しているのは知っていた。そんな中に出た噂。これは故意に優衣の品位を貶めるものではないか、とパーカーは疑問に思いギルドに報告に行った。元々、優衣関連で、トラブルに遭遇するなら、ギルドから報告・相談するように言われていた。それがついさっきの話。噂の出所を探ろうとトーヤが一番関連が深そうなシュタインに話を聞き、確認しようと接触した。噂された男性全てに話を聞き、潰していくローラー作戦だ。だが、まさかさっきの酔っ払いに遭遇するとは思わなかったが。
 シュタインにはパーカー一家の件は詳しく説明はしなかったが、おそらくいずれ無責任な噂として耳にするだろう。
 言葉を濁したトーヤに、シュタインは少し考えて話を切り出す。
「リーダー、俺、さっき話に出てきた女に心当たりがあります。ただ、あんな酔っ払いの話だし、似たような風貌の別の女の可能性も十分ありますが」
「誰だ?」
「前に付き合っていた彼女です」
「そうか、分かったシュタイン。ギルドから接触するからお前は何もするな。きちんと話を聞くから」
「はい」
 トーヤはため息をつく。
「まだ、何かあるんですか?」
 それを見てシュタインが推察する。
「いや、個人的に、な。先が心配だなって」
「先?」
「今はいいが、後10年もしてみろ。どうなると思う?」
 トーヤの言いたいことが分からず首を傾げるシュタイン。
「あの5匹の子供がしっかり成体になっている。しかもあの2体の子供だぞ? どれだけでかく強くなってると思う? 特に雄は絶対に母親よりでかくなっているはず。今はわんわんにゃんにゃん言って、人懐っこいが、発情期になればトラブルにならんとも言えん。その時彼女だけで制御出来るか心配でな」
 シュタインは言われて思い出す。初めて5匹を見た時から、格段にでかくなってる。特に元気が。
「特に注意が必要なのは、雄だ。ドラゴンを一撃にしたフォレストガーディアンウルフ、恐ろしい魔法精度を持つクリムゾンジャガーの子供。特に雄はすでに片鱗を見せ始めているだろう? まだ、生後1年過ぎた位の子供が、いくら支援があってもクラウンスライムを弾き飛ばせるか?」
「そう言われればそうですが。でも、元気君もコハク君もかわいいですよ。ユイさんがいればきちんと管理されるのでは?」
 特に元気は人見知りしないし、コハクも物怖じしない。ルリとクリス、ヒスイは数日間一緒だと、懐いてくれて、ずいぶんもふもふすべすべさせてもらった。あの毛並みは最高だ。犬好きなシュタインは一度でいいからビアンカの毛並みに埋もれたい。流石にそれは言い出せないが。アルストリアがビアンカに横たわって寝ているのが羨ましかった。
 だが、ビアンカもルージュも優衣には従順だ。いや、優衣一家全員に。トーヤが言うような危険性がいまいちピンと来ない。
「彼女の寿命が、従魔と同じと思うか?」
 言われて、はっとするシュタイン。
 この世界には、寿命に誤差がある。特に純粋な人族なら70歳前後だが、他の種族が混じると変わってくる。自分のルーツを探るのが困難な世界、自身が純粋な人族かそうでないか言いきれる者は少ない。
「彼女が純粋な人族かどうか分からんが、あの従魔より先に寿命を迎えるだろう。そうなった時、あの従魔達はどうなる? 従魔の中には餌を口にせず、主人の後を追うことがあるが、ほとんどが継承される」
「継承?」
「そうだ。主に主人の子供、もしくは弟子や、冒険者なら信頼できるメンバーに、な。だが、彼女にはそれがない。子供はいないし、弟子と呼べる者もない。信頼できるメンバー、彼女の弟もいるが、ほとんど寿命は変わらないだろう? もし後継者がいない時は従魔を巡ってトラブルになる。制御できなければ、それは討伐対象だが、そう簡単にいくわけない」
 トーヤは一息つく。
「まあ、これは先の話だ。今すぐではないし、彼女ももしかしたらいい相手に巡り会う可能性もあるしな」
 トーヤの言葉に、なぜか反感を覚えるシュタイン。
 確かに、その可能性は無いわけではない。早婚のこの世界で、優衣は行き遅れだが、まだ、十分に1人の独身女性として通る。
 優衣は命の恩人だ。優衣の目は未だにケガを気遣うものだ。あの時、優衣はシュタインを助けてくれた。だけど、もし別の誰かでも優衣は同じことをしたのでは、と言われて妙な納得もした。優衣の中で自分は特別ではない。そう、特別ではない。
「お前は立候補しないのか」
 ふいに、トーヤが言って、シュタインは言葉を失う。
「…………な、何を、言って」
「なんだ、違うのか? お前を見ていると、てっきり惚れていると思っていたが」
「うっ」
「あんな母親がいるのに、その子供をかわいいなんて豪語するしな。違うならすまん、俺の勘違いだ、忘れてくれ」
 そう言ってトーヤは席を立つ。
「すまんなシュタイン、時間を取らせて。さっきの話だが、その元彼女にはギルドから話を聞くから動くなよ。もし違うなら、その元彼女も気まずいだろうから」
 トーヤは支払いを済ませて店を出る。
「あの、リーダー」
 出る直前、シュタインはトーヤを止める。
「なんだ?」
「もし、俺が、その…………ユイさんの特別になったら、止めますか?」
「しないさ、そんな野暮なこと。ちゃんと付き合っている男女の仲までに介入はしない。お互いを尊重しあえばいいんじゃないか? だが彼女を射止めるならハードル高いのはわかっているんだろ? 従魔もそうだが、後見人を知っているか?」
「後見人?」
「ダイチ・サエキ様だ」
 シュタインが目を剥く。
「まあ、
サエキ様は必要時彼女を守る為の名前だ。シュタイン、お前に気概があれば、もっと入れろ。生半可では、彼女には届かないぞ。どれだけの男が彼女に声をかける前に撃退されたか、御用聞きをしていたから分かるだろう」
「はい」
 下心から優衣に近付く者は、ビアンカとルージュがもれなく撃退。一度も成功例がない。唯一、アルストリアのペロリ事件のみ。そのアルストリアには害意がないから、優衣に近付けただけだった。
「じゃあなシュタイン。この話は内密に、な」
「はい」
 トーヤを見送って、シュタインは皿を洗った。
「いいのよ、シュタイン。私が洗うから」
「これくらい洗うよ。おばさん、おじさんごめん。短気起こして。店の評判悪くなったらどうしよう」
「なんだい、そんなこと心配してるのかい? 気にしなくていいさ。私達もあの酔っ払いと変わりないからね」
 ジュナが肩をすくめる。
「実はね、私達も噂を聞いてちょっとはしゃいでいたしね」
「はしゃいでいた?」
「あんたにいい相手が出来たってね。まあ、歳は上でも、他から聞いた話だと気立てのよさそうな人だしね。やっと、コールに報告できるね、なーんて話してて。結局、私達もあの酔っ払いと同じなんだよ」
 コールは、シュタインの母親の名前だ。
「噂に踊らされた、ばかなんだよ」
「そんな、ばかなんて」
「いいんだよ。本当の事だよ。でもさ、シュタイン。あんたさ、そのテイマーに惚れてるのかい?」
「……………そうだね」
 ジュナの言葉にシュタインは視線を落とす。
「ずいぶん、自信がないようだね?」
「自信って何だよ? ユイさんにそんな対象で見てもらえないのに」
「何を言ってるんだいっ」
 パンッとジュナはシュタインの肩を叩く。
「しっかりしなよ。あんたは気づかいが出来るし、顔はいいんだから。バンバンアタックしなよ」
「アタックって、そんなことしたら、ビアンカさんとルージュさんが黙っていないよ」
「情けないッ、しっかりしないかいッ。従魔がなんだい。肝心のテイマーの心があんたに向けばなんの問題もないだろう?」
「簡単に言わないでよ」
「まったく情けないッ、しっかりしなって。いいかい? 女はね、押しが一番なんだよ」
 押したら、ビアンカとルージュがもれなく牙を剥き出しにする。剥き出しですまないかも。
「それがなんだい?」
 ジュナは更にシュタインの肩を叩く。
「いいかい? 言葉にするんだよ。きちんと言葉に。どんな思っても、相手がそうだと理解出来なきゃ意味ないんだよ。だから、きちんと言葉にするんだ。ただ、見てるだけで、気づいてくれるような人なのかい?」
「それはない。ユイさん、そういう免疫なさそうだし」
 アルストリアのペロリ事件で、晃太がそう言ってた。それは優衣の男性との接触経験のなさを物語っていた。
「だったらまず、言わないと。ちゃんと言葉にしないとダメだよ。この人でさえ、会う度に『お前以外は考えられない』『嫁に来てくれ』って言ってくれたんだから」
「そ、そうなの?」
 キッチンの奥で、ぐっ、と親指を立てるラクロ。
「まずは、言葉にしな。そうだね、こう雰囲気出して、『貴女に好意以上の感情を抱いてます』みたいな」
 演技を交えながらジュナが提案。
「恥ずかしくて死ぬッ」
 シュタインが拒否。
「なっさけないね。それくらいしな。じゃないと別にいい男が出てきて横から取られるよ」
「うっ」
 その可能性が高いのを、シュタインは自覚している。
 そこにラクロが手を拭きながらキッチンから出てくる。
「言葉はおいといて、シュタイン、髪をきったらどうだ? 髪が長いとお前は童顔のようだし。さっぱりしたら男前上がるんじゃないか?」
 つるっとした頭のラクロに、シュタインは若干引く。
「シュタイン、私が切ってあげるよ。あんなハゲにはしないから。いい男に仕上げてあげるよ」
「上手く行ったら、親族席には俺たちが座るのか?」
「あんた、まだ、早いよ。向こうのご両親に挨拶が先だよ」
「……………おじさん達、楽しんでない?」
 結局。
 シュタインはその日、軍隊ダンジョンから伸びた髪をジュナの手によりカット。こざっぱりとなった。


 後日、トーヤより、シュタインの元彼女は、既にマーファから離れて別の街で暮らしている事が分かった。今回の件では、全く関係していなかった。
 シュタインはそれを聞いて、ホッとした。
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