実優の陰謀

福猫

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第3話

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「ボス!どうしてここに!」

リンが声をかけるとボスが口を開いた。

「これ以上、仲間の死を見たくないからお前の手伝いに来たんだ」

「ボス」

リンとボスは見つめ合った。

実優が口を開いた。

「ユキア、俺に勝てないお前が俺を捕まえることができるのか?」

「俺を甘く見るなよ」

ユキアは剣を構え小さな声でリンに「松岡薫さんは保護した宇宙船に行け」と口にした。

「ボスは?」

「俺は実優と戦う、俺を待たずにここから離れ宇宙警察本部に戻れ」

「ボス、俺も戦います」

「負けると思っているのか」

「ボスは強いです」

「わかってるなら早く行け」

「わかりました」

リンは走り出し離れていった。

実優は微笑み口を開いた。

「さぁ、始めようか」

手のひらに光の玉を出現させ実優はユキアに向かって放ちユキアは剣で光の玉を防ぎ光線を放った。

こうして実優とユキアの戦いが始まった。

リンは走りながら「始まったか、ボス、負けないでください」と言って宇宙船に向かった。

ー宇宙船の中、部屋ー

薫はベッドに座りうつ向いた。

「何で俺が酷い目に合うんだよ」

口にしたその時、ドアをノックする音がした。

「どうぞ」

薫が返事をするとドアが開きリンが現れた。

「リンさん」

薫が見つめるとリンは中に入りドアを閉め薫に近づいた。

その後、リンは薫の側に座り口を開いた。

「2度も怖い思いをさせてしまった、すまない」

「実優が言ってた東京の人間達を化け物にして東京を闇にするって」

「実優は暴れすぎた早く捕まえないと」

「それと実優が俺に一緒に東京を闇にしょうって」

「返事はもちろん」

「NOだよ」

「薫さん、休んだほうが良い」

リンは部屋を出てドアを閉めた。

そこへルーが現れた。

「リン、松岡薫さんのことで話がある」

「俺も話がある」

リンとルーはルーの部屋に向かい中に入った。

「ルーの話から聞こうか」

「本人には大丈夫と言ったけど…」

「どうした?」

「薫さんの身体の中に実優の気を感じた」

「何だと!」

「彼にズボンを穿かせるときに浄化の気を彼の身体の中に送り込んだ、お前の話ってなんだ」

「ボスが待たずに宇宙警察本部に戻れって」

「ボスの命令なら従うしかないな、宇宙船を動かす」

ルーが自分の部屋を出ていくとリンはベッドに座りうつ向いた。

その頃、実優とユキアは激しい戦いを繰り広げていた。

そして実優が戦いながら口を開いた。

「松岡薫を救出したのに残念だな」

「どういう意味だ」

「……」

笑みを浮かべると実優はユキアに近づき魔法で突き飛ばした。

「ユキア、楽しい戦いだった、またな」

実優は歩き出した。

ユキアは立ち上がり振り返り「実優」と叫んだ。

背を向けたまま実優は立ち止まり「何だ」と返事をした。

「松岡薫さんに何をした」

「じゃあな」

実優は歩き出しそのまま姿を消した。

ユキアは走り出しリンが止めている宇宙バイクで宇宙船の元に向かった。

その頃、宇宙船は動いていた。

ー部屋の中ー

薫はベッドで眠っていた。

そして薫は夢を見た。

ー夢の中ー

薫は闇に染まった東京の交差点で立っていた。

「何で人がいないんだ」

薫は周辺を見つめた。

「俺達が東京を闇に染めた」

「俺達?」

薫は振り向き実優を見つめた。

実優は薫に近づき向かい合った。

「俺達の新しい東京の住人はこいつらだ」

実優が指を鳴らすと化け物になった人間達が姿を現した。

「……」

薫は驚いた。

実優は薫を抱き寄せ口を開いた。

「薫、見てみろ、化け物になった人間達は喜んでいる」

「……」

「邪魔な宇宙警察どもを始末すれば人間達はもっと幸せになる、俺達の住人を守ろう」

「俺達の住人を守る」

「薫、宇宙警察の命を奪え」

実優は薫の唇に唇を重ねた。

その後、薫は眠りから覚めた。
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