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第5話
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目を覚ました柚葉は身体を起こし立ち上がり自分の姿を見た。
「着てる、ブライトさんが着せたのか」
柚葉は周辺を見つめ立ち尽くしているブライトを見つけ近づいた。
「ブライトさん」
「目が覚めたか」
「ブライトさんのお陰で嫌な出来事を忘れることができました」
「そうか、それは良かった」
「……」
バラを見つめながら柚葉が微笑む頃、園真はコンビニで仕事をしながら客同士の話を聞いた。
「モデルの柚葉、可愛かったな」
「可愛かったけど、連れの男、デート中って言ってたよな」
「柚葉、連れの男と付き合ってるのかな」
「柚葉と付き合えるなんてあいつ羨ましいな」
「すみません」
園真は2人の男性の客に近づき柚葉と男のことを詳しく聞き始めた。
その後、園真は仕事を途中で終わらせコンビニを出た。
そこへ雅子が現れた。
「園真、話があるんだけど」
「今は忙しいんだ」
「柚葉さんのことなんだけど」
「……」
園真と雅子は見つめ合った。
その頃、三郎と剛史は柚葉の家に向かっていた。
「家の中に柚葉がいなかったら隠れて待ってようぜ」
「そうだな」
それから暫くして三郎と剛史は柚葉の家の前に着いた。
三郎はインターホンを何回か鳴らした。
「いないな」
「隠れて待ってようか」
三郎と剛史がドアに背を向けたその時、頭に鬼の角が生えた男が立っていた。
三郎と剛史は驚いた顔で見つめた。
「頭に角が生えてる」
「鬼?」
「柚葉を手に入れたいか?」
男は三郎と剛史に近づいた。
「今の柚葉は手に入れたいよな」
「あぁ」
三郎と剛史は見つめ合いその後、男を見つめた。
男は手のひらから黒い小さな願い玉を2個、出現させ口を開いた。
「この小さな願い玉を飲めばお前達の願いは叶う」
「……」
剛史は怪しく思い三郎は黒い小さな願い玉を掴み飲み込んだ。
「三郎!」
剛史が驚いた顔で見つめると三郎の頭に鬼の角が生えた。
「……」
「三郎、大丈夫か?」
「大丈夫だ」
「頭に角が…」
「剛史も飲め」
三郎が黒い小さな願い玉を差し出した。
「……」
剛史は黒い小さな願い玉を掴み不安そうな顔で見つめた。
その姿を見て男は剛史の耳元で囁いた。
「これを飲めば柚葉を独り占めできるぞ」
「独り占め…」
「柚葉をお前だけのものにしろ」
「……」
男の言葉で剛史は黒い小さな願い玉を飲み込んだ。
剛史の頭にも鬼の角が生えた。
その姿を見て男は笑みを浮かべながらその場から姿を消した。
三郎と剛史はドアが閉まったまま家の中に入り寝室に向かい隠れた。
1時間後、柚葉とブライトが家の前に着いた。
「マネージャーの女に話があるから行ってくる」
「マネージャーさんの家、知ってますか?」
「マネージャーの女の気を辿っていけば辿り着く」
「わかりました」
「俺以外、鍵を開けるなよ」
「はい」
ブライトに唇を奪われると柚葉はブライトを見送った。
そして柚葉は鍵を開けドアを開くと中に入りドアを閉め鍵をかけた。
靴を脱ぎ柚葉は寝室に向かい中に入りドアを閉めた。
その時、隠れていた三郎と剛史が現れた。
柚葉は驚いた。
「どうやって中に」
「……」
柚葉を自分だけのものにしたい剛史は三郎の命を奪った。
柚葉は寝室を出た。
剛史は柚葉を追いかけ玄関で柚葉を掴まえた。
「誰か」
「……」
剛史は柚葉の口を手で塞ぎ口を開いた。
「柚葉は俺だけのものだ」
剛史は柚葉を連れて玄関から姿を消した。
剛史に柚葉を連れ去られたことを知らないブライトはマネージャーの家でマネージャーと会っていた。
「着てる、ブライトさんが着せたのか」
柚葉は周辺を見つめ立ち尽くしているブライトを見つけ近づいた。
「ブライトさん」
「目が覚めたか」
「ブライトさんのお陰で嫌な出来事を忘れることができました」
「そうか、それは良かった」
「……」
バラを見つめながら柚葉が微笑む頃、園真はコンビニで仕事をしながら客同士の話を聞いた。
「モデルの柚葉、可愛かったな」
「可愛かったけど、連れの男、デート中って言ってたよな」
「柚葉、連れの男と付き合ってるのかな」
「柚葉と付き合えるなんてあいつ羨ましいな」
「すみません」
園真は2人の男性の客に近づき柚葉と男のことを詳しく聞き始めた。
その後、園真は仕事を途中で終わらせコンビニを出た。
そこへ雅子が現れた。
「園真、話があるんだけど」
「今は忙しいんだ」
「柚葉さんのことなんだけど」
「……」
園真と雅子は見つめ合った。
その頃、三郎と剛史は柚葉の家に向かっていた。
「家の中に柚葉がいなかったら隠れて待ってようぜ」
「そうだな」
それから暫くして三郎と剛史は柚葉の家の前に着いた。
三郎はインターホンを何回か鳴らした。
「いないな」
「隠れて待ってようか」
三郎と剛史がドアに背を向けたその時、頭に鬼の角が生えた男が立っていた。
三郎と剛史は驚いた顔で見つめた。
「頭に角が生えてる」
「鬼?」
「柚葉を手に入れたいか?」
男は三郎と剛史に近づいた。
「今の柚葉は手に入れたいよな」
「あぁ」
三郎と剛史は見つめ合いその後、男を見つめた。
男は手のひらから黒い小さな願い玉を2個、出現させ口を開いた。
「この小さな願い玉を飲めばお前達の願いは叶う」
「……」
剛史は怪しく思い三郎は黒い小さな願い玉を掴み飲み込んだ。
「三郎!」
剛史が驚いた顔で見つめると三郎の頭に鬼の角が生えた。
「……」
「三郎、大丈夫か?」
「大丈夫だ」
「頭に角が…」
「剛史も飲め」
三郎が黒い小さな願い玉を差し出した。
「……」
剛史は黒い小さな願い玉を掴み不安そうな顔で見つめた。
その姿を見て男は剛史の耳元で囁いた。
「これを飲めば柚葉を独り占めできるぞ」
「独り占め…」
「柚葉をお前だけのものにしろ」
「……」
男の言葉で剛史は黒い小さな願い玉を飲み込んだ。
剛史の頭にも鬼の角が生えた。
その姿を見て男は笑みを浮かべながらその場から姿を消した。
三郎と剛史はドアが閉まったまま家の中に入り寝室に向かい隠れた。
1時間後、柚葉とブライトが家の前に着いた。
「マネージャーの女に話があるから行ってくる」
「マネージャーさんの家、知ってますか?」
「マネージャーの女の気を辿っていけば辿り着く」
「わかりました」
「俺以外、鍵を開けるなよ」
「はい」
ブライトに唇を奪われると柚葉はブライトを見送った。
そして柚葉は鍵を開けドアを開くと中に入りドアを閉め鍵をかけた。
靴を脱ぎ柚葉は寝室に向かい中に入りドアを閉めた。
その時、隠れていた三郎と剛史が現れた。
柚葉は驚いた。
「どうやって中に」
「……」
柚葉を自分だけのものにしたい剛史は三郎の命を奪った。
柚葉は寝室を出た。
剛史は柚葉を追いかけ玄関で柚葉を掴まえた。
「誰か」
「……」
剛史は柚葉の口を手で塞ぎ口を開いた。
「柚葉は俺だけのものだ」
剛史は柚葉を連れて玄関から姿を消した。
剛史に柚葉を連れ去られたことを知らないブライトはマネージャーの家でマネージャーと会っていた。
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